『珈琲店タレーランの事件簿4 ブレイクは五種類のフレーバーで』
【ネタバラシは多分ありません。】
『珈琲店タレーランの事件簿4 ブレイクは五種類のフレーバーで』
著者:岡崎琢磨
出版社:宝島社(宝島社文庫)
発行年:2015年2月19日
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シリーズ4作目。「日常の謎」系の短編5つと、書き下ろし掌編1つが収録されています。タレーランで起きた二組の客との出来事を描く「午後三時までの退屈な風景」、どうやってアリバイを作ったのかという謎を中心に先生と生徒との関係を巡る「バリェッタの恋」、ダーツバーでの消失事件を扱った「消えたプレゼント・ダーツ」、デッサンに描いていないはずの小人が出現する「可視化するアール・ブリュット」、タレーランの庭に植えられたレモンの樹と大叔母との思い出がよみがえる「純喫茶タレーランの庭で」、そして特別書き下ろし掌編「リリース/リリーフ」。今までのシリーズで登場した人たちも出てきますが、本書から読み始めても多分大丈夫だと思います。個人的ベストは、「純喫茶タレーランの庭で」です。シンプルな謎だからこそ大叔母の想いがストレートに伝わってきました。
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