『「ゆるく生きたい」若者たち 彼らはなぜ本気になれないのか?』

『「ゆるく生きたい」若者たち 彼らはなぜ本気になれないのか?』

著者:榎本博明 立花薫

出版社:廣済堂出版 (廣済堂新書)

発行年:2013年7月31日

--------------------------------------------------------
 20代の頃に買ったいわゆる「若者論」に関する新書を、30歳になって読んでみます。【その4】です。本書を読んでいて、ふと、私がいる職場には、そういえばいわゆる若者が少ないことに気づきました。20代の後輩が一人だけで、あとは目上の方ばかり。公私ともに、いまの20代の人との接点がないという事実に少なからずショックを受けました。(かと言って、接点をつくりたいのかと言われれば、そうでもないのですが。)社会人になって2、3年目は、大学のサークルに顔を出したり、野球やフットサルなどの社内行事に参加したりして、自分より年下の人たちとそれなりに接する場面があったのですが、今はそれが全くない。このままだと、自分もバージョンアップされていない価値観を振りかざして「今どきの若い者は」と嘆き節……それは避けたい。そんなこんなで、本書は6章の構成になっています。〈第一章 ゆるく生きたい若者たち〉、〈第二章 ゆるくだけ生きたい人は、人との距離の取り方がヘタである〉、〈第三章 ゆるくだけ生きたい人は、「上から目線」に敏感である〉、〈第四章 「新型うつ」はホントに病気なの?〉、〈第五章 「甘えの構造」の先にあるものとは〉、〈第六章 大人世代は若者に何を伝えるべきなのか〉。主なターゲットは会社で部下をもつ上司のようですが、私は振り返りの意味で読んでいきました。確かにまだ社会に対しての「甘え」、自分に対しての「甘え」があるなあ……、と思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?