『エヴァンゲリオン化する社会』

『エヴァンゲリオン化する社会』

著者:常見陽平

出版社:日本経済新聞出版(日経プレミアシリーズ)

発行年:2015年10月8日

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 新型コロナウイルス云々の影響により、「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」の公開が再延期になりました。残念ですが、もう少し待つことにします。そういうタイミングで、積読タワーから本書を取り出しました。

 ブラック企業出現、女性の活躍(という名の酷使)、使い潰される労働者、若者への過剰な期待、そして得体の知れない社会不安……今、私たちが直面している問題は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で予言されていた。雇用・働き方問題に通じた著者による、渾身の労働社会論。

 1年前、改めて『エヴァンゲリオン』を見ていて漠然とした不安感を覚えたのは、自分自身の現実社会とリンクしているからだと気づかされました。「逃げちゃ駄目だ」と「僕はここにいていいんだ」という論理が、私の体のなかに染み込んでしまっている……。怖いと思いました。また、ガンダムとエヴァとの対比についても書かれていたので興味深かったです。

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