『なぜ疑似科学が社会を動かすのか ヒトはあやしげな理論に騙されたがる』

『なぜ疑似科学が社会を動かすのか ヒトはあやしげな理論に騙されたがる』

著者:石川幹人

出版社:PHP研究所 (PHP新書)

発行年:2016年2月29日

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 世の中には、疑似科学があふれている。そう自覚しつつも、性格診断は比較的好きですし、車の中に交通安全のお守りを置いたりしています。それらは気休めと頭の片隅で理解していはいても、どこか惹かれるものがあって困ります。そういえば最近あまり耳にしなくなった「ゲーム脳」や「マイナスイオン」なども、流行った当時は何となく信じていたはずです。

 本書を読み進めていると、漠然と感じていたことが終盤に書かれていました。〈読者はたぶん、「科学と疑似科学は接近していて、意外に見分けるのが難しい」と思いつつあるだろう。〉(p.250)

 いや、本当にその通りです。

 そう突っ込んでしまいました。気を取り直して、著者が共同研究者の方と共に立ち上げたサイトを覗いてみました。なかなか興味深いです。例えば、一時期私がハマっていた「ブルーベリーエキス」が、清々しいくらいに一刀両断されていました。(今にして思えば確かに効果はなかったなあ。)

 疑似科学を利用した悪徳商法に騙されないよう、今後は気をつけていきたいと考えました。そして、疑似科学との良い距離感を探っていきます。

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