『遠い唇』
【 ネタバラシはありません 】
『遠い唇』
著者:北村薫
出版社:角川書店
発行年:2016年9月30日
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(内容紹介)
コーヒーの香りとともに蘇る、
学生時代の思い出とほろ苦い暗号。
いまは亡き夫が、俳句と和菓子に隠した想い。
同棲中の彼氏の”いつも通り”ではない行動。
――ミステリの巨匠が贈る、極上の”謎解き”7篇。
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〇「遠い唇」
青春はほろ苦い。思い出させてくれました。
〇「しりとり」
答えを導き出すプロセスが最高です。
〇「パトラッシュ」
ちょっとした違和感に気づくのは、さすがとしか。
〇「解釈」
ユーモアあふれる一編。にんげんは不思議である。
〇「続・二銭銅貨」
「二銭銅貨」の後日談のようなテイストで興奮しました。久しぶりにあの暗号を見て感慨深かったですし、そこからもう一展開あるのがすごいです。
〇「ゴースト」
くー。現代人の疲れを垣間見るような後味でした。
〇「ビスケット」
ここで、名探偵の巫弓彦(かんなぎゆみひこ)に再会するとは……! 嬉しい反面、時間の流れを感じすぎてげんなりしました。『冬のオペラ』はいつ読んだのだろうか……。それはともかく、名探偵には住みにくい時代になったものです。
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