見出し画像

『クララ殺し』

【 ネタバラシはありません 】

『クララ殺し』

著者:小林泰三
出版社:東京創元社(創元クライム・クラブ)
発行年:2016年6月30日


(内容紹介)
 大学院生・井森建は、ここ最近妙な夢を見ていた。自分がビルという名前の蜥蜴で、アリスという少女や異様な生き物が存在する不思議の国に棲んでいるというものだ。だがある日、ビルは不思議の国ではない緑豊かな山中で、車椅子の美少女クララと、”お爺さん”なる男と出会った。夢の仲で「向こうでも会おう」と告げられた通り、翌朝井森は大学の校門前で”くらら”と出会う。彼女は、何者かに命を狙われていると助けを求めてきたのだが……
 夢の”クララ”と現実の”くらら”を巡る、冷酷な殺人ゲーム


 これ、自力で真相が解ける人いるのかしら?!
 特殊設定×ミステリ、嫌いではないです。むしろ大好物です。そもそもの話、お恥ずかしい限りですが、前作『アリス殺し』をまだ読んでいません。本書だけ持っています。本書の発売時、秋葉原の某書店主催の小林泰三さんのサイン会に行くつもりが時間を間違えてしまい、会場に行ったらすでに終わっていて、泣く泣く本書だけ買って帰ったような覚えがあります。すべて私の責任です。
 あと、本書は登場人物同士の掛け合いが結構多いです。時にユーモアあり、時に詭弁あり……色々と散りばめられています。妙に心地よい気分になります。そのくせ、伏線もちゃんと張られているので油断なりません。私は見事に騙されました。それと、クララというと某有名アニメを想起させますが、はたして……

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?