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世界一の焼き芋と娘が言った時、私が感じたこと。

バンクーバーメンバーのあしざわのりこです。

二十歳になる娘が二週間前から白山ウォルドルフコミュニティのメンバーのいる石川県にホームステイしています。
生まれも育ちもバンクーバー。さらに私は長崎、夫は東京出身で、北陸地方とは縁もゆかりもなかった娘ですが、大学で環境管理を学ぶ中で日本の自然を体験したいということで、コロナ禍ではありましたが、思い切って大学をオンラインの授業に切り替えて夏に日本へ向かいました。

私たち、白山ウォルドルフコミュニティは、

皆さんにとっての、”もう1つのおうち。Home away from Home"
と言えるようなコミュニティ作りを目指しています。


そして、今回娘が20年間住んだ家を離れて、初めての土地で初めて出会う方々と生活することになり、実際に、『もうひとつのおうち』体験をすることになった訳です。

2つ違いの長女はすぐに誰とでも仲良くなって環境になじみやすい子だったのですが、次女は昔からシャイで、できれば家にいて庭いじりしたり、愛犬と過ごすことがほとんどのおうちっこなので、はたして、移り住んだ場所をお家のように思えるのかな?というちょっとした心配もありました。
(本当に二十歳の子供に対してこんな心配して、まだまだな私です。😓)

まめに近況報告しない子なのですが、娘から送られてくる数枚の写真から、多くは語らなくても、ステイ先から暖かく受け入れられ、そしてまるで自分の家のように、リラックスして過ごしている様子が伝わってきまた。

そんな中送られてきた写真が冒頭にのせた焼き芋です。

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Authentic Yakiimo. It was the best yakiimo ever!!
本物の焼き芋を食べた。今まで食べた中で一番美味しかった!!

ニワトリシッターをしながら、焼き芋を食べ、稲刈りの手伝いをし、人生初の”Sea Cucumber (ナマコ)”を食べ、茅葺き屋根のてっぺんに登り、夜10時に寝て、朝6時に起きる生活をしている娘が、昨日少し長めのラインを送ってきました。

中間テストをオンラインで受けたのですが、三科目のうち最初のテストがあまりよくできなかった、と。
今までだったら、そのことですごく不安になっていたけど、テストや、学校の成績がどうでもいいなって思えてる自分がいる、と。
良い成績を取るかどうかで自分の今の価値が決まる気がしていたけど、ここに住んで日々の生活が本当に楽しくて充実しているから、それだけで自信を持って、自分を誇れる。生きてるだけで、自分を誇れるんだよ!

と、そんな内容のラインでした。
この、カリカリに焦げた焼き芋の皮からのぞいた、黄金色のホクホクのお芋を見て、本当に胸まで熱くなりました。

白山ウォルドルフコミュニティは、北陸にシュタイナー教育をという活動をしています。
”学校”という箱はまだできていませんが、すでに大人に対するたくさんの学び場の提供と、こうして未来ある若者が小さいけど確かな”自信”を感じさせてくれるコミュニティとしてすでに動き始めていて、それはまさに”学校”の定義と同じじゃないかなあ、なんて思ったりしています。

大好きな藤井風さんの『旅路』にこんな歌詞があります。
ーもし宇宙が教室なら、隣同士 学びは続くー
私たちは、大人も子供もみんな同じ教室で学ぶクラスメイトですね!
皆さん、これからもよろしくお願いします!

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