見出し画像

マンガ雑感 トクサツガガガ19巻 私はマンガ万年留年生

※この記事はネタバレを含みます

 

他人の親族の前でまったく物怖じしない人っていますよね

志さんとのお友達遊びもそこそこにやって来ました、吉田さんメイン回。このマンガのボケ成分の半分を担っているだけあって、今巻もキレキレです。よくカメラをもたせると人が変わるといいますが、吉田さんはいつもこうですよね。強い。そのこだわりがあるからこそ、ゴニョゴニョな歳になってもトクオタ続けられるし。タツ君ともやっていけるんですよね。強い。
 それでも望の「なんかおっとりした子に見えたけども……」と言及しているくらいには外面はゆるい設定なんですよね。いやもうずっと読んでいる身からしたら、吉田さんはガツガツ系っすよ。最強肉食女子。ほら、ドラマ版の倉科カナも目力すごかったやん……。
 
 


物語終盤で追加される脇役が好きです。

 マイちゃんとの入れ替わりで、追加戦士・岸田さんが登場。次巻で終わりが決まっているのに、このタイミングで新キャラとは。個人的には終盤の追加キャラは嫌いじゃありません。 最近似たようなパターンで好きだったのは「大上さん、だだ漏れです」の和似くん。彼は爪痕残せませんでしたが……。
 岸田さん絡みの話はどれも面白かった。岸田さんのキャラが個人的な好みと言うのもありますが。まずは藤井さんとグチ飲み。これみた瞬間「え?」って思いました。だってあの仲村さんが同僚と飲みに言っている? しかもサシ飲みだと!!? と仲村さんも隔離とは別の処世術が身についてきたんだのうと感心しておりました。そして、藤井さんの渾身のドヤ顔。そうだよ、仲村さんが社会性を失わなかったのは君とマイちゃんのおかげだよ。吉田さんとだけ付き合っていたら大変なところだったよ!
 そして2つ目は岸田さんの笑顔。かわいいの暴力かっ!! そうだよオタクはしゃべるの苦手だけど、しゃべりたくないわけではないんだ。どんなふううに話題を広げていいかわからないだけなんだよ!(岸田さんがオタクかどうかはわからない模様)。岸田さんシリーズはある意味初期の仲村さんのようなオタクのごくごく身近な葛藤を思い出すエピソードでなんだか懐かしくなりました。
 それとオチに使われている小野田くん、君はなにか爪痕を残すか山男と飲みに行きなさい(私が山男好き)
 
 


まだ獣将王に会えて嬉しいよ!

 そして物語は遊園地でのダミアンとの最終決戦へ。決戦の舞台はトクサツガガガの魂と言っても過言ではない、獣将王ショーの実質最終回。 思えばこのマンガ、トクサツガガガは仲村さんの物語であり、そして獣将王と歩んできた物語でもあった……。トクサツガガガという世界が終わろうとしている中で、また獣将王エピソード多めは嬉しい限りです
 特に嬉しかったのが最終回の名乗り回想。作中劇でしかなく物語をちゃんと追っているわけではない読者でも、このアツいシーンが脳裏に浮かんできます。特にチェルダの表情が良い。普段はおっとりというかぽわぽわした感じのチェルダですが、素面名乗りでは目力ほとばしるアツい表情。この1年のキャラクターの、そして役者さんの成長に目頭が熱くなります(見てないけど)。
 そのエピにつられてチーム仲村もそれぞれ名乗るわけですが、たしかにこのグループちゃんとした自己紹介してないですね、はい。タツ君の名字する今わかるってすごいですよね。お前陣内っていうんか。窪田くんにいたっては完全に偶然の出会いだったしね。それで仲良いってのは良いグループですね、はい。
 それにしても吉田さんは何をやらせても強い。「トクサツ万年留年生 カメラマンは1年生」は前半が強いフレーズな上に近況もかかっていて良いコピー。良い名乗りです。一方で、仲村さん、君の名乗りはなんだい?「ラスボスに打ち勝ちとどまるところをしらない トクオタOL」ってなんの面白みもないじゃないか! 君、一応このマンガの主人公だよ!? 窪田くんに弟子入りして修行してきなさい。まあ、こういうところが仲村さんらしいのですが。
 
 そして物語はいよいよクライマックス。仲村さんは怪獣モウイーワ・イーワを打ち破ることができるのか!? あと1巻で終わりというのが本当に残念。でも、結末が本当に楽しみ。チャラ彦にも会いたいぞ!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?