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「産学連携」で企業のマーケティング課題は解決できるのか?

中部エリアの課題解決を、まるっと対応する博報堂プロダクツ中部支社。今回取り上げるテーマは「産学連携」です。ここ数年、「産学連携」という言葉を聞く機会が増えたと感じている方もいるのではないでしょうか。何ができるのか?何のためにするのか?どうやればいいのか?と疑問を持っている方も多いと思います。そこで今回は、中部支社で実施した「産学連携」施策について紹介したいと思います。

この記事は、以下の方々に読んでいただきたいです。
・産学連携に興味のある企業の担当者や大学のゼミの先生
・CSRやCSVを担当している方
そしてもちろん、
・自社製品/サービスの広告宣伝担当の方

 それでは、始めて行きましょう!

①   そもそも、産学連携とは?

産学連携とは、主に大学などの教育・研究機関と企業が連携する取り組みのことです。どちらかというとプロダクト開発など理系分野での連携のイメージが強いと思いますが、プロモーションやマーケティングの文系分野でも広く実施されています。

企業側は取り組みを通じて市場や販路の拡大、企業価値の向上が期待できますし、大学側は大学の地位向上はもちろん、学生の能力向上や学外でのネットワーク構築ができるなど、産学連携ならではの利点があります。

②   事例:中北薬品株式会社「かつめい茶リラックスブレンド」

では、実際に中部支社が取り組んだ中北薬品株式会社と中京大学坂田隆文ゼミの産学連携の取り組みについて紹介したいと思います。

中北薬品は名古屋市に本社を置く享保11年(1726年)創業の老舗薬品問屋であり、東海エリアを中心に「活命茶(かつめいちゃ)」を取り扱っています。キャッチ―なメロディと、「これがなくっちゃ~♪」という繰り返しの歌詞で、東海エリアでは誰もが知っている飲料ですが、そのテレビCMの認知に対し、実際に飲んだことがある人は少ないのではないか?という想定課題がありました。そんな折、支社員の大学時代のゼミの担当教授・中京大学の坂田隆文先生から中北薬品の中北社長を紹介いただいたことをきっかけに、「活命茶×中京大学坂田隆文ゼミ」の産学連携プロジェクトがスタートしました。

今回の産学連携の一連のプロジェクトでは、以下のポイントで進めていきました。

1.学生とのワークショップで課題やアイディアを抽出
・新しい商品パッケージの開発
・新しいフレーバーの開発
・新しいCMや販促ツール等の制作
2.1で出た課題をもとにした新・活命茶のファクトPR
3.新たな売り(販路拡大/獲得)につなげる

 博報堂プロダクツ中部支社としては、課題解決に結びつくように学生たちのアイディアを導きつつ、実際に商品化され、世に出ていくまでをサポートしていきました。提案の主役は学生なので、学生のアイディアを活かしつつアドバイスをしたり、学生のデザイン案等を汲み取り、具現化していきました。

※学生の提案資料


※学生のプレゼンの様子
※右が産学連携で誕生した「かつめい茶 リラックスブレンド」  左が既存商品

今回の産学連携プロジェクトでは、学生発案の新商品として実際に発売し、東海地方では新しいテレビCMも放映されています。
また、2022年6月には中京大学生協でも販売を開始し、新たな販路の開拓にも成功しています。

※中京大学生協での販売の様子。学生の手書きのPOPも

③   産学連携だからこその意義

企業側の視点から産学連携を見てみると、CSR活動の一環として広報できるだけでなく、学生が開発に携わったとして差別化ができ、市場や販路拡大の可能性が生まれるといったマーケティングの拡大が見込まれます。中北薬品の中北社長からは、「抱えている課題にフィットした提案内容でとても納得感の高いものだった」、「真剣に商品のことを考えてくれたことが伝わる発表だった」などの評価を頂きました。

  学生側の視点では、授業や学問を学ぶだけでなく、実践することで社会とのかかわりを肌で感じることができます。学生からは、「どうしたら自分たちの提案を理解してもらえるかチーム内で試行錯誤を繰り返したので、実際に販売されているのを見たときは、何よりも嬉しく感じた」「友達に勧めたり、SNSに載せたりすることで積極的に広めていきたい。」という感想も聞かれました。このような経験は、就職活動においては大きな武器となるはずです。

④   博報堂プロダクツ中部支社だから可能なこと

博報堂プロダクツ中部支社は、今回ご紹介したような産学連携を通じたマーケティングやプロモーションの課題の解決も対応することができます!最近ではこれらの取り組みを地域課題の解決にも取り入れる、産学官の取り組みも盛んになってきています。こうしたニーズに対し、一連の活動で得たノウハウを活かし、企業と大学のマッチングから学生と協力して事業を生み出すところまで幅広くサポートさせていただきます。

是非興味がある、検討していたという方は中部支社までご相談ください。

企業・大学・学生、三者それぞれに利がある Win-Win-Win の関係構築を進めるため、我々がまるっと対応いたします!!


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