MtGオリジナルカードデザイン⑩

白鳳さんは緑単色でコモンの何らかの行動を制限するクリーチャーをデザインしてください。

《溜め込み屋のアウフ》か!!
先日の青PWといい、ガチガチに第一線で活躍しているカードの説明みたいなお題が来るとなかなか困る。カラーパイからの大幅な逸脱よりは100倍マシなのだが……。

だが、今回はWhisperを眺めていたらちょっと興味深いカードがあったのでアウフと同じくそれを"生物化"したいと思う。

元にするのは《木陰の小道》。アヴァシンの帰還のアンコモンのエンチャントで、相手のクリーチャーにブロック制限を課す。
フレーバー的にも、緑が何かを咎めるのになんと美しいカードだろう!だが悲しいかな、エンチャントというカード・アドバンテージを失いやすい性質上、あまり強いカードではない。どうにか自らアドバンテージを稼ぎに行けたら……

というわけで、できたカードがこちら!

《小道の案内人/Passage Guide》(1)(緑)
クリーチャー - スカウト
飛行を持つクリーチャーでは、あなたがコントロールするクリーチャーをブロックできない。
2/2
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俯瞰してはむしろ見えない道もある。

もとのエンチャントがアンコモンだが、複雑性としてはコモンの範疇だろう。飛行と相性の悪い緑だからこそ、リミテッドの多色化推奨や思わぬシナジーがエキサイティングさを生みそうだ(もっともこれは元のカードから言えるが、熊サイズを持ったことでよりプレイアブルになり、デッキにとりあえず入りやすくなった結果想定していなかったシナジーを生むかもしれないという意味だ)。

フレーバーも緑らしさを。普通、物事を高い視点から判断のために落ち着いて見ることを「俯瞰」と言うが、それではかえって見落とすことがあるという意味を比喩でも物理的にも示したかった。高木に覆われた小道は、実際にその地をこの身で歩いたものにしかわからない。

それではまた他のカードでお会いしよう!

この記事はMtGオリジナルカードデザイン Advent Calendarの記事です。他の記事もよろしくお願いします。

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