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「生き方の選択権は私にある?!」

人は生きて行くとなれば
日々選択の連続です
瞬間瞬間が決断の連続とも言えます

その選択の結果が良かったのか悪かったのかは
実際に検証する事は困難でしょう
Aを選んで失敗したから
Bを選ぶのが正解だったとは言えません
Bを選べば大失敗が待っている可能性もあるからです
そもそも
人生において同じ状況で選びなおす事などできません

また普通の生活では多くの場合おそらくですが
どちらを選択しても結果に大した違いが無い事が
多いのではないでしょうか?
日常生活では小さな選択の違いが
大きな結果の違いとして
展開する事は多くはないと思います

しかし
仕事上の選択や高い地位での判断となれば
当然決定的な違いが生じる事がありますね

今回は自分の「宿命」を前提に
自分の生き方をどう選択するかという問題を
考えてみたいと思います

「命式」は一つでも
その見せる姿は多面性を帯びています
宿命のどの面を採用し活かしていくか
人生の生き方という観点からすれば
重要な事です


「命式」の二面性

誕生日が決まれば
その人の「命式」は決まります
年月日の干支が揃いますから
その組み合わせの特徴を
あれこれと分析する事が出来るようになります

命式(狭義の宿命)の特徴と言いますか
個性を見るには
守護神法を通じて守護神と忌神を
決めるようになります

どこにあるどの干が守護神か忌神かを確認し
次にはその守護神なりが
命式上どのような状況に置かれているかを見ます
つまり
守護神の強さや
潰されているかどうかなどを
チェックするわけですね

そんなことを通して
宿命(命式)が上格か下格かの判断をします

もし同じ干が多く出ていて偏っていれば
その干は忌神の可能性が大ですし
忌神が透干(天干に出ている)していれば
下格となり得ます

しかし
普通命式として見れば
下格だなという宿命でも
何らかの「格」に入っている可能性があります

「格」とはザックリ言えば命式の構造上
特殊な運勢を発揮する形になっているものを言います
何十種類もありますが
特に強い運勢を持つのが「完全格」と言われる
幾つかの「格」です

たとえば
年月日の干支が全て同一の五行だったりすれば
「一気格」という完全格になり
とても強い運勢で一つの事で大きな成功を収める人です
 ※但しこの格を持っていても
  あまりにも強いので生かし切れずに
  潰れる事が多いと言われます

以上の事をまとめると
同じ命式でも普通に見れば「下格」という宿命が
「上格」(完全格)の場合があり得ます
つまり一つの宿命が
下格と上格という両面性を持っているのです

多くの場合は
位相法等により五行が変化して上格になったり
一点の不足で一点破格(準じる運勢)に
なっていたりします

上格と下格の守護神

宿命を普通に見た場合に
下格であっても
当然そこには守護神もあるわけです
また
上格は上格としての守護神の取り方があり
上格の守護神があります

この上格と下格の守護神が
一致する場合もあれば
違う場合もあります
もしも一致すれば
その守護神は相当に価値が高い守護神と
言えるでしょう

守護神を活かす生き方をする事が
運勢を上げる事に繋がるとすれば
上格の生き方をするのか
下格の生き方をするのかで
生かすべき守護神が違うという事にもなります

どちらの生き方をするのか?

分かりやすく上格と下格と言う話をしてきましたが
下格ではない普通の宿命と
上格(破格)の宿命の
両面性がある場合も当然あります

宿命の両面性がある場合には
どちらの宿命に沿った生き方をするかは
結果として自分が決める事になります

人生の途中で生き方が変わる場合もあるでしょう
上格として生きていても
環境が変わったり
自分の生きる姿勢が上格に相応しくなかったりすれば
宿命の悪い部分が出てきて
下格の人生(運勢が悪い)になってしまう場合も
あり得るでしょうね

例えばこんな宿命

 乙 戊 壬   木 土 水  
 亥 申 子   水 金 水

申子の半会で申金が水性に変化します
そうなると水性が4つで
水生木と
日干(木)を強く相生します
そうなるとこの水性は忌神という事になり
忌神透干の下格です

宿命の風景としては
大海に漂う一葉(一枝)でしょうか
一つある土が望みになります
そこになんとか根付ければ。。。

普通命式として見れば
水性が多過ぎてバランスが悪い宿命です
しかし
何かの格に入っていないかどうかを見てみると
破格ではありますが
印綬格・殺印相生格になっていますね

この宿命の人物が印綬格(破格)を
活かすような生き方が出来れば
大いに成功する可能性があります
印綬格は周囲から持ち上げられる生き方を
する事でその格が生きてきます

しかし
周囲からの支援や応援が受けられないような
態度や生き方をしてしまうと
運勢が落ちてしまいます

日干乙木を支えているのは水性ですが
人物にすれば母親になります
もしこの人物が母親に対して
不遜な態度を取れば運勢が下がると
見る事が出来ます
本人にとっては母親が忌神のような存在と
感じるようになるでしょう
そうなってしまうともう
印綬格(破格)の生き方ではなく
忌神だらけの下格の生き方になってしまいます

この宿命の方は実在の人物で
若い頃は大変な人気があり
その世界では名を成した方ですが
目上の方や母親等と上手く行かず
今は印綬格破格を活かせない生き方を
されているようです

宿命を乗りこなすのは自分

与えられた宿命(命式)は一つですが
その宿命の可能性はいくつもあります
その宿命の潜在的な力を
どのように発揮させられるかは
自分次第です

自分の宿命がたとえ荒馬であっても
上手く乗りこなせれば
その荒馬の特徴を生かせれば
有能な馬となって
人馬一体の活躍が出来る事でしょう

自分の宿命の特徴を掴み
その欠点をも逆手に取って
活用する事だって可能です

農耕に適さない土地であっても
もしかしたら陶器の原料としては
良質な土壌かも知れません
あるいはその地下に貴重な金属資源が
眠っている事だってあるかも知れません
荒れ地だからこそ生育する植物を
探し出す事も考えて見たらどうでしょうか

***

という事で
自分の宿命を固定的に捉えないようにしましょう
自分の宿命を自分がどう認識し
どの面を用いて生かしていくのかは
自分自身が主人公として決める事だと思います

最後まで読んでくださり
ありがとうございました

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