休学した春に、出会ったあなたたちへ
4月、桜前線と共に旅をしていました。バックパックに休学届を入れて。
「お父さん、お母さん、ごめん。休学したい」
あなたの決断ならと判を押してくれたけど、それでもやっぱりどうしてうちの子は真っ当に進めないんだろうという悲しみのような諦めのような空気感が漂っていた実家。居た堪れなくて飛び出した4月4日の夜。難波の夜行バス待合室の湿った空気。
夜行バスに揺られ全く眠れないまま目的地に着いた。長野、松本。決めたというほどの決断もなく、バスに乗っただけでなんとなくたどり着いてしま