槇村 凌汰

文章を読んだり書いたりするのが好きです。

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最近の記事

amazonの川下は、今どこまで?

田口久美子・著『増補 書店不屈宣言 (わたしたちはへこたれない)』(ちくま文庫 / 2017)を読み終えた。エネルギーに満ち溢れた内容であった。 現役の書店員から見た、書店や出版業界、本を取り巻くさまざまな問題が赤裸々に語られる本書。現場で働くいち書店員や、大型書店がどう頑張っても「紙の本」の売上や存続につながる施策は、あるところで限界を迎えてしまう。平静を保っているように見えても、コップの縁から今にもこぼれ落ちそうになるのを、表面張力でなんとか堪えている状況に過ぎないのだ

    • 映画『窓辺にて』の感想と考察

      今泉力哉 監督の『窓辺にて』を鑑賞して、ごくごく個人的な感想とか思うところがあったので、まとめてみることにしました。 端的に述べると、とても共感できて温かい気持ちになれて、登場人物全員が愛しく思えて。そんな映画に出会ったことで、普段はぐずぐずとしている朝にすっきりと目覚められるくらいに、ずっと興奮している。 そして、優れた作品を観たあとは「自分も何かやらなきゃ、やりたい!」という前向きな気持ちにしてくれるよなあ、という沸々として消えてくれない衝動に駆られてこの文章を書いていま

    amazonの川下は、今どこまで?