Mountain castles in Hakuba
先日、山とスキーだけじゃない白馬の魅力の一つ、白馬の山城を学習しました。
2年生の観光の授業で、白馬の歴史に詳しい木曽寿紀氏を招いて、「白馬の歴史散歩~山城編」と題して講演をしていただきました。
ここ白馬は戦国時代、上杉謙信と武田信玄の領地の境目にあたり、交通の要所でもあったので、戦いが多くあり、お城が沢山作られました。
なるほど、「土から成ります」ね。確かに、土 + 成 = 城
3万城以上の山城も長い年月で壊されたり、別の土地利用をされたりと存在が容易に分からなくなっているものも多いけど、白馬でもいくつも見つかっているそうです。
山城は山の尾根や中腹に築かれた城で、少人数で守れ、馬で上がれず、相手の兵力をあらかじめ削ぐことができる防御施設です。
尾根や中腹に一段高くなった台のようなものが作られ、曲輪(くるわ)と呼ばれ、そこに陣地を置きます。
周りには真っすぐ攻めてこれないように堀切と呼ばれる構造などが作られます。
授業ではメインの5つの城を紹介していただきました。
一夜山城
一つ目は、一夜山城です。
飯田城
次に飯田城です。
なるほど、それが犬川の由来なんでしょうか?
飯田秋葉山城
つづいて、飯田秋葉山城
飯田山の麓にある城で、のろし台跡と思われる場所に山城の目印となる火除けの秋葉権現社と三坊社が祀られている。堀切がはっきり見え、お城だったんだなあとよく分るそうです。また、カモシカが縄張りにしていてよく出会うそうです。
三日市場城
次に今日一番お話したかったとおっしゃったのが、三日市場城。
タイトルに、「館」(やかた)と共に窺える城とあるように、城の主の住んでいた館跡が残っています。
畝状の竪掘が見られるということは、武田信玄と戦ったのちに、武田氏側についたのでしょうか?
茨山城
最後に、茨山城(いばらやまじょう)
大日方(おびなた)というお殿様が武田信玄と戦ったときに使った城といわれています。
ふ~ん、そういえば、八方のゴンドラ山麓駅近くの細野諏訪神社脇に、竪穴式住居跡がありましたね。
旧石器・縄文・弥生・古墳・平安~と歴史の初めから、白馬の地域には人間が暮らしていたということを考えると、地域に誇りをもって、足元の歴史もしっかり学んでいきたいですね。
地域資源を活用して、テーマ先行型の観光を考えよう!
最後に、観光授業を担当されている浅井先生は次のように話されました。
山城が好きな人はどれくらいいるかはわからないけど、そうした地域資源をいくつも発掘し、持っていれば、いろんなテーマで来られる人と繋がることができるというお話は、なるほどと納得させられました。