ものは使いよう AIもそう

神か、悪魔か。
というと「大げさな」と思う人も出るだろうけれど、
実際に、使い方次第では、人の心も加害で殺せる。
便利な道具にするか、他害の武器にするか、
それは使う人の心ひとつだ。


先日、本当に何を考えたのか、
楽曲生成AIを初めて触った。
ので、過程を置いておいてみる。


・歌詞を作る

Xで発した、自分のいち意見を下敷きにして、
歌詞っぽくなるように肉付けをする。
ここまでは箱が自力でやった。

(該当するネタはこれ。
 ここでの壁打ちだけで終わっとくはずだったんだ)


・曲にする

次に、Webで諸々を完結できて、
「日本語を歌詞にしても大丈夫」なAIのサービスを探した。
「日本語が使える」に該当しないサービスは普通にあるし、
「そのために内容を英訳する」という手間は、
今回においては、かけたくなかった。
結果として、選んだのは「suno AI」というところ。

(ここ)

サイトの使い方についての説明はしない。
今回の趣旨はそこでないので。
歌詞、曲の雰囲気、タイトルが決まったら、
後はCreateボタンをタップしてAI任せ。
一分ちょっとくらいの曲が出力される。

ちなみに、雰囲気の指定の仕方が、
個人的に「よくわからん」になった部分。
(入れなくてもCreateはできる)
具体的には、ジャンルを指定しようにも、
適した「呪文」の知識が箱の頭の中には少ない、
ということだ、とは理解できた。
学び。


・ジャケット的な画像を作る

画像に歌詞が乗ったmp4ファイルも作れたが、
なんかそのまま使いたい気にはならず、
もうひと手間加えることにした。

(利用したのはここ)

スクロールしていくと、
「こんな感じの物が作れるよ」みたいな所につくので、
パターンを選んで色や配置を適当にいじる。


・(一応)完成

そうしてできた画像を、さっき作った曲に合わせる。
(曲はmp3で音声だけ出力した)
静止画ムービーの出来上がりである。
出来の良し悪しについてはさておくとしても、
一日かけずにひとつ作品が形になったわけである。

自分ひとりではやりきれなかった部分を、補ってもらう。
そういう「協力者」として受け入れることはできそうだ。






最近あれこれ言われているのは、
何故かAIを「表現者たちのことを無視して」「過剰に」持ち上げ、
多くの「蔑ろにされる存在」を作ろうとしているからでは?
とも感じた。

技術の進歩に感謝こそすれ、
「あれこれ守れ守れとめんどくさいから、
 クリエイターを切ってAIに替えればいい」
みたいな思想になってはならないと思うんだ。
それは思い上がりでしかないよ。

素晴らしいものを評価するために、
何故「それより下にする」ものを持ってこないと気が済まないのか。
勝手な順位付けなんて、それこそ「やる必要のないこと」なのに。

……何かを蔑ろにして推し進められていくものには、
しっぺ返しとしわ寄せが付き物になる。
ジャンルが違っても、やらかしの根っこは同じものだと気付けよ……
などとぼやいて、蓋を閉じておく。

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