訪問に新卒で行く事を勧めない理由

昨日今日でこの話をしたんですけど、今後も今日呟いた一連の考えを元に訪問事業に対してのツイートを行うと思う。

都度説明するのが面倒なので、昨日からの流れと考えをこのnoteにまとめておく。

完全に私個人の意見であって、誰か特定の事を指して言うてる訳でもない。これ読んでイラってした人は己の思考の幅の狭さを呪いながら回れ右して私をブロックでもなんでもしたらいいと思う。

あと、なんかいちいちフォローとかしなくていい。時折正論振りかざして、日々の暴論を正当化しようとしてるクズなもんでスルーしてくれろ。

これはメモ。読みたきゃ読んだらいいし、喧嘩売ってくるならお安く買う。何回も言うけど、嫌なら回れ右したほうがお互い不快にならないと思う。

んじゃ、以下がメモね

事の発端

まずは発端のツイートがこちら

これ別に誰かを煽ってる訳でもなく普通にそう思うわけ。でも短期的なって表現より短絡的なという表現のほうがしっくりくるかと今になって思う。

ほんで、それに対して

素晴らしい。挨拶から入り質問をし自分を下げて締めるという模範質問者みたいな立ち回り。私は日頃から斜に構えてるので何か問われたら喧嘩を売られてると認識するのだが、今回そんな事なかったんだから余程質問の仕方が良いのだろう。人間力は私より上である。

そんな丁寧な御仁に対しての返答がこれだ。

我ながらクズだと思う。
でも仕方ないんだ。咳喘息で疲労困憊になり帰宅してすぐに寝てしまい、深夜に起きるを繰り返してる日々である。大目に見てほしい。

この後、Fortniteを3戦して目が冴えたので本腰を入れて返答した。

ここからが本題

以下の文章はその返答にあたる一連のツイートをまとめて色つけて誤字を修正した文章だよ。

画像1

まず、大前提に新卒者が訪問に行きたい理由が何にせよ、採用側が新卒者を採る理由が何にせよ、その一連の背景の中に患者を軸に思案されるものがない、もしくは非常に希薄か妥協していると私は思っている。

新卒者のリスク

新卒者が一人で現場に入るのは、リスクをリスクとして捉えられないゆえにレッドフラッグを挙げることができない可能性が高い。更にそれは安易に医療機関に投げるもしくは適切な段階で医療機関に繋げることができない可能性が非常に高い。それは在宅医療の役割を完遂していないのではないかと思ってる。

在宅医療の役割ってのは、
「暮らしの場に医療専門職が訪れ医療を提供する」
「病院で叶わない事の多い尊厳を一番に考え個別性を重視したサービスを提供する」
「医療費を抑えるために適切な医療を患者に提供・進言し、必要な場合に医療機関に繋げる」
っていう3つを個人的に掲げてる。これは色々と読み・聞きかじって自分でまとめただけのもんで、どっかからの引用とかではないから正しいかは知らん。何を読んで聞いてしたかはいちいち書かない。めんどくさい。

ってことで、自職の職務も全うできない新卒者、つまり医療者になりきれていないただの免許持ちがですよ、己の専門性が何かもわからぬまま、医療・介護保険制度を理解しつつ、さらに他職種の職務・職域を理解せぬまま、多職種・他施設と連携をとれると思いますかね?

これができるのが地域に行くためのハードルだと思うんですよ。つまりは、医療のフィールドの中で求められることが最も多岐にわたり、自分が何者か自分が何を提供できて何を提供できないか、自分が提供できないものをどの制度やどの職に頼ればいいのかってのを理解しておかないといけない。

ちょーむずい
むずすぎて吐きそうになる。
ちびる。ふつうにちびる。
ICUでリハしてるほうが安心である。

ってところに繋がります。

これができてない新卒者がですよ。
「歩合」ってニンジンを目の前にぶら下げられてみなさいな。
質もくそもなくなって量的思考になりますよ。
量的思考になったら思考しませんで。

教育問題

現場で教育と言えども人員的・体制的・(組織の)財政的に難しい故に目が届かない可能性が出てくる事業所が病院より圧倒的に多いでしょう。人当たり・元気が良い人間は指導から離れやすく、指導者側の能力が低ければ早々に現場に解き放つ。問題が顕在化すれば指導が入るが、顕在化しなければそれがない。

これは組織として若年者比率が多いと往々にして生じる問題かと。今の回復期リハなんかがまさにそうですよね。在宅で目が離れやすい領域は顕在化しないだけで顕著かと。

対策として報連相をしっかりやる体制を敷くってのあるあるですよね。
報告連絡相談について、なにをどうすればどうすればよいかのフローを作る。現状新卒が訪問に来た際にできる対策のメジャー所でしょう。そんでもって数か月付き添って指導する。まぁやるでしょうね。病院やそれ以外に関わらず、3か月程度で自立して流動的で個別性の高い状況下で適切に報告連絡相談をできるスタッフを見たことがありません。そんな人いたら超優秀ですよね。

一種のチェック項目を作り、それに引っかかる事象を報告連絡相談するというシステムでもなかなか実行されないのが実情かと思います。一番怖いのは、そのフロー以外は見なくなることです。クリニカルパスってあるじゃないですか。

あれって非常に効率的なシステムですけど、それの運用がはなからあった世代(私もですが)って個別性に対する思考ってわりと弱いと思うんですよね。正規ルートから外れた人をどう扱うか戸惑うみたいな。そして一部療法士はその事実に目を背けてベルトコンベア化していってるわけです。

そこからお散歩リハなんて揶揄がでてきてFIMをいじり倒したりして厚労省に目をつけられている現状があるじゃないですか。それを在宅で繰り返したらだめだと思うんですよね。

先輩スタッフの同行も良案のようで危険をはらんでるですよ。新卒者って常識とか世界観が極端に狭い人が圧倒的に多いですよね。そこに関わるスタッフが限定的な人だと、世界観って広がらずにただ目上の人の世界を受け入れざるを得ないわけです。

その目上の人間・指導者が馬鹿だった場合って目もあてられないですよね。

あ、馬鹿ってのは世界観狭いのに自分できるぜみたいに思ってるやつです。要は自分の現在地点も理解しない天狗とかただ大きな組織を批判するだけの大正義馬鹿とかのTwitterに転がってるようなやつです。

その人たちは自分が正しいと思ってるからまぁどうしようもないわけですよね。そんな人間に指導受けたら後は量産の一途ですよ。それらを量産する体制が昨今の訪問業界にはあるんではなかろうかという印象です。回復期リハの悲劇の二番煎じってのを感じます。

採用について

キラキラさせて自由度を謳って採用した新卒者は前述のような状況に置かれる事は毛頭考えてない可能性がある。これはどちらも(新卒者・企業側の両者ともに)非常に無責任。そこに惹かれる新卒者の思慮の浅さもいかがなものかと思いますが。まぁそもそも採用側がリスクを把握してない場合があって、売り文句に美辞麗句並べ立てるしかないって場合もあってそうなるともう最悪ですよね。

というわけで採用側としては意図せずか意図してか、それを見せずに採用するからタチが悪い。免許持った人間がたくさんいて、数こなしてくれたら稼げる領域なもんで、最低保証月給低めに設定して歩合のニンジンぶら下げて若さに依存してで 数稼がせたら採算取れてオッケーですしね。

経営者はその思想を表には出さずに、中間管理職に病院経験がなくてもできる!自分にあった働き方で貢献できる!この活動で街を変える!なんてポジティブ精神論を叩き込んで自己正当性を高めてさせて、気分をもりもり高揚させて宗教の勧誘のように採用活動させるなんてのは、、、まぁ常套手段かと。

若い人が多い、みんなで成長、自分達でルールを決める、休みが多い、業界内比較で高給、ジェネラリスト…大いに結構だと思います。新卒でも在宅領域できますよ。ただ『できる』ってなんなんでしょうね。患者宅に行くだけでも『できる』にはいるでしょうしね。

個人的に新卒にお勧めする職場

個人的に新卒にとっての最高の職場は急性期・回復期・訪問事業を持ってる総合病院です。周術期から在宅での療養・在宅での急変から急性期への流れを見る事で、思考が1つの領域で完結しないシームレスなものになると思うからです。この思考ってリハ専門職にとってはなくてはならないものだと思います。

新卒で訪問事業に行ったどれだけの人が、転職先に急性期や回復期を選ぶでしょうか。なかなかないですよね。ってことは、その新卒の子は在宅領域以外経験しない可能性があります。そこの経験をさせないキャリアを歩ませるのはその子にとっての思考の幅を狭めるばかりか、患者にとって益が少ないものにならないかなと心配してます。

おわりに

これが昨日今日のツイートの流れです。
健忘録としてnoteにまとめました。
領域とか関係なしにやばい職場はやばい。
そのアンテナが張れるといいですね。
でも医療やるなら医療を学んでから在宅に行ったほうがいいと思う。
在宅も医療ですってそりゃそうだけど、なんかそれって虚しく響きます。
在宅医が最初から在宅に行きますかね?
なんかふわふわした医療職ほどその辺正当化したがりますけど、個人的には失笑もんです。

最後までどうも。最後まで読まれた方は自動で課金されてます。このお金は私の小遣いとして使わせて頂きます。御馳走様でした。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?