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読書会 2024.6.15 課題作:ライ麦畑でつかまえて

今回はサリンジャー「ライ麦畑でつかまえて(キャッチャーインザライ)」を課題本に読書会を開催しました。
8名定員の中7名の予約いただき、久しぶりの7名で開催しました。


【課題本:ライ麦畑でつかまえて/J・D・サリンジャー】


今回は「ライ麦畑でつかまえて(キャッチャーインザライ)」で開催しました。
特に誰訳かはあえて指定しないことにしているのですが、今回は村上春樹さん訳版と野崎 孝さん訳版半々くらいで、その訳のニュアンスの違いの比較とかも面白かったんじゃないでしょうか。


今まで読んだことがなくて、タイトルだけ知ってた。
という人も結構いて「ライ麦畑でつかまえて」というタイトルの印象で、ライ麦畑で男女が追いかけっこしながらうふふあははってする話なんだろうと思っていたら、なんだこの粗暴なやつは!と思ってびっくりした。
という感想はちょっと面白かったですが、読まず嫌いあるあるですよね。

ところで、この訳題は、何をイメージしているんでしょうか。
ホールデンは「ライ麦畑のキャッチャーになりたい」って言っているので、「ライ麦畑でつかまえたい」とかもう一つの訳題「ライ麦畑の捕手」だったらまだしも「つかまえて」っていうのは「つかまえてほしい」なのか「つかまえて、それからなんらかある」ってことなのかどうなんでしょうね。
「ライ麦畑のキャッチャーになりたい」といいつつ「落っこちそうなってる自分をつかまえてほしい」ってことなのか。

ホールデンがかなり繊細なタイプで中二病をこじらせているタイプなので、思春期の頃だったら、読んでられなかったけど、大人になったから、読める。とか当時は途中で読んでられなくてやめちゃったけど、意外と読めた。とか、尾崎豊を思い出した。という意見もあり、思春期の生きづらさみたいなのが、表現されている作品で、それを最終的に救うのが、大人ではなく、妹というのも皮肉というか必然というか…。


いつも、読書会の時はドキドキするのですが、参加者の皆様のご協力もありつつ、楽しく過ごしていただけているようで、うれしいです。

【7月の読書会】
7月13日 15時から 課題本「夏物語」川上未映子
https://peatix.com/event/4024710
7月14日 源氏物語読書会 「朝顔」~「野分」
http://ptix.at/2NWNXg
7月15日ミリしら本とお酒の会
https://peatix.com/event/4024732
7月26日その場で読む読書会vol.4テーマ「タバコ」
https://peatix.com/event/4032733

よろしくお願いします!

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