安定して暇な火曜日

5月からバーをやっています。

新しく無謀なことを始める人にはやっぱり、
夢とか希望とかわくわくとかキラキラとか
せめて、前向きさがないといけないと思うのですが、
必ずしも、新しい無謀なことをする人が全部前向きとは限らないと思うんです。
…何を言い出すのか。という感じですが。

「いつかでっかいことやりたい」とか「大物になりたい」とか
そういう内容のない漠然とした将来の夢くらい漠然と
「いつか独立したい」
とずっと考えていたのですが
その一方で、
「いつまでも雇われていたい」
という相反する思いもあって。
人と協調する。ということが大の苦手なので、
「独立したい」というより「ワンオペで仕事がしたい」
ということだったんだと思うのですが。
雇われている以上、必ず協調が必要で、
そして独立したからと言って、協調しなくていいわけじゃなく、
むしろ全人間関係自分でやらなきゃいけないので、
そこやってけるのか。
幸い、人間が嫌いなわけではないので、接客にそれほど苦はないのですが。

そんなこんなで、結局どこかしらで雇われる人生を社会人になって10年以上続けてきたのですが、周りのすべての人にとって、そしてまさかの自分にとっても青天の霹靂のように独立することになって、バカみたいな話、自分が一番戸惑っています。

何かに流されてとか、誰かに提案されてとかではなく、
全く自分の意志で独立したはずなのに、どうして自分が一番戸惑ってるんだ。という話なんですが。
「やりたい」と「できる」が必ずしもイコールではないというのが世の常で、私の人生の中でも圧倒的に「やりたいけどできなかったこと」が多かったので、今回も「やりたいけどできないこと」だと思っていたことが図らずも「やりたくてできること」で。
オープンできてしまった。
そしてオープンした以上、お店をやっていかなくてはいけない。

準備中、いろんな人に「準備してる時が一番楽しい時だよね」「わくわくするよね」と前向きな言葉をかけてもらいましたが、自分では「不安80焦り15
楽しい5」くらいの割合で、毎日慄いていましたが。

ほかの人たちって、どうやってお店オープンするものなんでしょう。
すごいなー…と思っています。

そんなこんなで２か月。
まぁ全然落ち着きません。
そんなこんなで、ポンコツなバーオーナーとして、勉強の日々です。

一週間のうち、火曜日が安定して暇です。
お店は水木休みなので、
金曜・土曜はそれなりにお客様が来てくれます。ありがたいです。
日曜・月曜は結構日によっての差があるのですが、来るときは意外と沢山来店があります。これもありがたいです。
そして、火曜日。安定して暇です。

暇なら日までやることはたくさんあるのですが、
自分にとって火曜日は週末なので、なんとなく、火曜日はボケーっとしてしまいがちです。

これが、ポンコツのポンコツたる所以か。