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おすすめ度★★★「嫌われる勇気」美少女と読むビジネス本!

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おすすめ度★★★
「自分にとっての幸せ」を決めるのは、自分自身だと思い出させてくれる一冊だよ。
「他人がどう思うか」を気にして日々を過ごしている人に読んで欲しいな


本日は岸見一郎氏、古賀史健氏共著の「嫌われる勇気」について話したいと思う。

この本は、悩みを抱える”青年”が、アドラー心理学を教える”哲人”の元を訪問し、アドラー心理学の是非について議論する、というストーリーだよ。

この本の面白いところは、通常のビジネス書によくあるような、
「教師役の説明によってすぐに生徒役が納得し、生徒役がみるみる成功してしていき、素敵な女性とも付き合える」
というストーリーではないところだね。

青年は哲人の言葉を疑い、反論し、時に罵倒までするというなかなか凄い性格をしている。
おまけに、この本の中では、青年は社会的成功を収めない。
あくまで考え方が変わるだけだ。
「考え方・世の中を見る目が変われば、その瞬間幸せになれる」というのがこの本のテーマだから、青年は見事に成功したと言えるんだけどね。


この本をボクなりにまとめるとこうかな
「①他者の評価を自分の人生の基準にしてはいけない。②人生の幸せは他者貢献をしていると感じることである。」


〜詳細解説〜

①他者の評価を自分の人生の基準にしてはいけない。」について

まず、アドラー心理学の考え方の基本となる「課題の分離」「目的論」の2点から説明させて欲しい。

「課題の分離」とは
・「その行為を行うべきなのは誰か」を考えるのが大切であり、自分が行うべきこと以外の行為に悩むのは無駄だという考え方。

例:馬を水飲み場に連れて行くのは、自分の役目だが、水を飲むのは馬自身だ

・「その行為を行うべき人」を考える際には、「その行為をやらなければ、最終的に困るのは誰か」を考えれば良い
例:勉強せずに困るのは子供自身なので、勉強をするのは子供の課題だ。
(だから、親が悩むのは無駄だ)

「目的論」とは
「人は何らかの目的を叶えるため、その選択をするのだ」という考え方。
「〇〇が原因で・・・した」という原因論の対論。

例:子供が親に反抗するのは、子供が何らかの目的をもってそうしたいから反抗している。
(子育てが間違ったという原因から反抗されているわけではない)

いかがだろうか?普段行っている考え方とは異なるという人も多いのではと思う。
特に目的論は、一目ではなかなか納得しにくいのではないかな。

ボクの解釈としては、
「(原因)だから(行動)した」というのが原因論で、
「(目的)するために、(行動)という選択をした」というのが目的論
だね。

例で示せば、以下のような言い換えができると思う。
例1
原因論:「努力しても結果が出ないから、努力を辞めた」
目的論:「今の生活を続けたいから、努力しないという選択をした」
例2
原因論:「嫌なことがあったので、不機嫌になった」
目的論:「他者に気を使ってもらうため、不機嫌な表情をするという選択をした」


さて、前置きが長くなってしまったけど、いよいよ「①他者からの評価を自分の人生の基準にしてはいけない。」という考え方を説明しよう。

この考え方は以下のような論理構造になっている。
(課題の分離の前提から)
・「自分を評価する人=他者」なので、自分を評価するのは他者の課題である。
他者の課題に対して、自分ができることは何もない。

(目的論の前提から)
「他者のために〇〇する」という考え方は、目的論で言い換えれば「自分が他者に評価されたいから〇〇という選択をした」となる。

(上記からの結論)
自分をどのように評価するかは、他者の課題であり、自分ができることはないため他者に評価されるための行動に意味はない
自分が本当にやりたいことをやるべきであり、自分の行動基準に他者の評価を入れるべきではない

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つぎに、「②人生の幸せは他者貢献をしていると感じることである。」について話そう。
これを見て、①と言っていることが違うのではと思った人もいると思う。

これについて説明するために、もう一つアドラー心理学の基本を説明すると、「人の悩みはすべて対人関係に基づくものである」というものがある

これは、「他者と比較して劣っている」という感情が全ての悩みの元である考え方だね。
例:
・仕事ができないことが悩みではなく、他者からの良い評価を得られないということが本当の悩みである
・収入が低いことが悩みではなく、他者と比べて豊かな生活ができないということが本当の悩みである


これを前提に「②人生の幸せは他者貢献をしていると感じることである。」について説明しよう。
・人間が幸せを感じれるのは、世の中から受け入れられていると感じる時である
→これついては、アドラーはそういうものだと話していると割り切って欲しい
・人間が悩むのは、人間関係が悪いときである
・「世の中から受け入れられると感じるため」、「自分の悩みをなくすため」には、他者貢献をしていると”感じよう”

自分は自分と割り切り、他者に貢献することで、悩みが無くなり、幸せになれるということだね。

ちなみに、哲人は他者貢献をしていると”感じる”ことができれば良いと言っている。
ここでの判断軸は実際に貢献できているかではなく、自分が貢献感を感じられているかということになる。。
これは、課題の分離を前提にした考え方だね。

この本を読んで欲しい人
・「他人がどう思うか」を気にして日々を過ごしている人

なぜ読んで欲しいか
・他者の課題に時間を使うことなく、自分の幸福を追い求めてほしいから。


100文字要約
・幸せは自分が感じるものであり、他者から与えられるものではない。
・過去に起きたことを原因にして動くのではなく、今、自分が何をやりたいかを基準に行動しよう
・他者を敵ではなく仲間とみなそう。
・自分が幸せになるために、他者に貢献しよう。

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