「青森・函館ツインシティ提携35周年記念事業 ロボットプログラミングワークショップ(津軽海峡ロボコン)」
こんにちは、函館市子供ロボットプログラミング講座のアルバイト・いぶきです。
誰?と思ったそこのあなた。知らないのも無理はないでしょう。なぜなら筆者は初めてロボットプログラミングの記事を書いたのですから!
筆者としても本当に私なんかが書いていいのかとビクビクしています。しかし、実際に今回青森県へロボットプログラミング講座を行った者として、精一杯、講座の内容についてなるべく当時の楽しさを伝えていけるように、話させてもらおうと思います。
前半の8月8日(木)から8月9日(金)の2日間行った「平川市・黒石市少年少女発明クラブ交流会」の記事もあるのでぜひ見てください!
後半の8月10日(土)から8月11日(日)の2日間にかけて行った「青森・函館ツインシティ提携35周年記念事業 ロボットプログラミングワークショップ(津軽海峡ロボコン)」は青森市福祉増進センター(しあわせプラザ)様を会場に行われました。
今回は「青森・函館ツインシティ提携35周年記念事業 ロボットプログラミングワークショップ(津軽海峡ロボコン)」について2日間にかけて何をしていたのか、1日目の部と2日目の部に分けて説明します!
1日目の部
さて、まずは1日目!前半の講座とは違い後半の講座では1日目の午後からスタートです。マイクロビットの使い方からどんどん説明していきますよ!
まずは、マイクロビットに配置されている5×5のLEDを任意のマークや名前に光らせてみます。
まあ、全くマイクロビットのプログラミングを知らない子どももいますから、光らせるだけでも最初は躓いちゃいますかね...
なんてね!筆者は前半の講座で学びました。子どもの学習能力は大幅にこちらの予想を上回ってきます。
みんな続々とLEDを光らせていきます。少なくとも筆者が同じくらいの子どもの時は、ここまで呑み込みが早かったかと言われると、いいえと答えざるを得ません。
次にマイクロビットで音を鳴らす作業です。マイクロビットは音を鳴らすこともできます。
これも子どもたちは続々とクリアしていきます。
やはりなかなかの速さで課題をクリアしていきます。
さて、そんなこんなで皆さんマイクロビットの扱い方についてある程度出来るようになったようなので、いよいよ大会に向けた二輪ロボットのプログラミングに入ります。
ちなみに、今回のロボットのモーターを動かすための関数はあらかじめこちらで用意しました。子ども達には細かいモーターの値の調整や、前に進む、左右に曲がるプログラムを組み合わせてコースをクリアしてもらいます!
1日目のコースはまっすぐ進んでペットボトルの周りを、ペットボトルにぶつからずに、ぐるりとUターンしてスタート地点に戻ってくるコースになっています!
一見、値を変えるだけなので簡単に見えるかもしれませんが、ロボットをまっすぐ走らせること自体、ロボットを動かしてみたことがある人なら分かるかもしれませんが、とても大変なんですよ。
プログラミング上で値を指定してあげても、ロボット自体は現実の3次元世界にあります。そのためモーターの値が同じでも、モーターごとのわずかな回転速度の差で「まっすぐ進め」と、プログラミングで命令しても徐々に曲がっていくことがよくあります。
様々な工夫を凝らしながら、子ども達は保護者の皆様と一緒にコースをクリアしようと頑張ります。
ある程度プログラムが出来たら、いざコースに挑戦!
一度の挑戦で2回走らせることが出来て、並びなおせば何度でも挑戦することが出来ます。なので何回も頑張ってトライしてくれー!
同じコースを二つ用意していたのですが、子ども達は何度も挑戦してきてくれるので、審判としてチェックしていた筆者もてんやわんや。子ども達、あまり一斉に来られるとこっちも休むのも一苦労だよー。それでも子ども達が楽しみながら挑戦してくるたび、こちらも楽しくなっていました。
最初はペットボトルにぶつかってしまう子も、気づけば、曲がるタイミングなどを調整してきてほとんどの子がゴールを決めました。
他にもゴールした後、そのままロボットを止めずに落ちちゃう子もいたので、ぴったりとロボットが止まるようにしてきた子もいました。
こんな感じで明日の本番コースに挑戦する準備はばっちり、といった感じで1日目は終わりました。
2日目の部
さてついに最終日2日目です。2日目では大会本番同様の難しいコースに挑戦してもらいます!
また本番では、機体はその場で配るため、機体の特性が最初は分からないことを本番同様に再現するため、1日目に使用した機体を入れ替えました。
コースの説明が終わると、みんなまずは自分の機体の特徴をチェックすることから入りました。
えらい。
まずは一回まっすぐ走らせてみてどの程度のずれがあるのかを確認しています。この確かめる行為は、大人になって実際にプログラミングをする時も、本当に大事なことなので忘れないでほしいですね。
また、メモ帳を使ってロボットがどのような動きをするかを、考えている子もいました。実際に手を使って書くことで、どのようにプログラムを作るかが定まってゆくのでぜひこれからも続けてほしいです。
最後に、「青森・函館ツインシティ提携35周年記念事業 ロボットプログラミングワークショップ(津軽海峡ロボコン)」に来てくれた子ども達と集合写真を撮って講座は無事終了しました。
暑い中来てくださった、子ども達そして保護者の皆様。大変お疲れさまでした。
これにて「青森・函館ツインシティ提携35周年記念事業 ロボットプログラミングワークショップ(津軽海峡ロボコン)」の報告は終了となります。
ご愛読ありがとうございました。
余談
ここからは余談なのですが、今回の「青森・函館ツインシティ提携35周年記念事業 ロボットプログラミングワークショップ(津軽海峡ロボコン)」では、なかなか愉快な子たちが多かった印象です。
ロボットをまっすぐ走らせることをあきらめて、わざとカーブさせながら壁エリアをギリギリで避けていく、コーナーの貴公子。
最初のロボットのスタート位置を微調整させ、ゴールさせようと指先に全神経を注ぐ、スタートの鬼。
ロボットが現在どの部分のプログラムを実行しているのかを事細かに見るために、前に進んだり、横に曲がったりするたびに、10秒以上止めるプログラムを入れることでじっくりと確認する、Mr.デバッグマン。
ただ走るのはつまらないと凄まじい精度で再現した曲を鳴らしながら走り続ける、音楽の魔術師。
ゴールしたとたんにロボットが軽快な音楽を鳴らしながら回転しだし、ビシッと止まる。まるでヒーローの決めポーズのような動きを組み込んだ、ヒーローダンサー。
など面白いアイデアや考えを実行する力をひしひしと感じました。
ただ決められたゴールの仕方をするのではなく、自分で考え、目的を達成するまでの手順を見つけやすくしたり、自分がもっと楽しめるようにプログラムを変えたり、面白いアイデアを実行して、笑いながら見せてくる子ども達を見て、筆者もついつい面白い動きをするプログラムを考えたりしてしまいました。