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ルークとアナキンの対比が光る「STAR WARS: IDENTITIES」

初日に朝1で行っちゃったよーーーーーーーーー!!!!

今日からスタートのIdentities展、何を隠そうフォースの日限定発売の優先チケットのお陰で、一般最初の20人に入れちゃったハコさんです。

最高かよ。

天王洲アイル、我が家からありえん遠いんですけど、寺田倉庫に着いた瞬間、全ての愚痴が飛び去りましたよね。
ヨーダ、3PO、そして我らがヴェイダー卿の垂れ幕がそこにはあって、まるで桃源郷かと。
いや桃源郷だな????

中に入ると2階に若干殺風景なチケットブースとかあるんですけど、そこから20人ずつ3階へエレベーターで上がっていきます。
するとそこにはSTAR WARSの世界が

最高かよ。(2回目)

普通博物館って音声ガイドって1回500円とかで有料じゃないですか。
学生にはやさしくない出費ですよね、あれ。
なんと今回の展示、全くなかったです、あれ。

そう音声ガイド費が入場料に入ってました。

入ると同時に、リストバンドと音声ガイドが配布されます。
お金が必要ない。
しかもボリュームしか変える場所がない。

どういうこっちゃ。

この疑問は入ってすぐに氷解しました。

なんと今回の展示、音声ガイドとセットなんですよ。

普通の展示だと、ぶっちゃけ音声ガイドはあってもなくても良い、オプションです。
しかし本展においては音声ガイドis命なんです。

足元の6角形に踏み入れると、自動で音声が流れます。
多分Bluetoothか赤外線でデータを上から流してるんじゃないですかね。

音声が流れるところでガイドの本体の上に何か重ねちゃうと音声が途切れちゃうので要注意です。
ボタン操作の必要性がないので没入感は最高だし、SWらしく近未来的なところがあるのは良いんですが、そこのところ勿体ないぞ、、、

じゃあリストバンドはなんぞや。
ちっこい6角形にバンドを差し込むと、インタラクティブな楽しみ方ができちゃいます。
あなたはどんなSW界の住人なのか?
ということが分かっちゃいます。

そんなガイダンスの後、映像ルームに通されるわけですが、今回の展示はおそらくファン全員が思っているであろう疑問に答えるものでした。

ルークとアナキン、似た境遇の親子の運命はなぜああも対極なものになったのか?

私見ですが、「日本で最後の大規模展示!」じゃなくて、この少しでもSWが好きなら誰もが浮かべるこの疑問に答える趣旨を押した方が良いと思うんですよね。

同じ砂漠の惑星・タトゥイーン育ち。
片や農民、片や奴隷。
けれどboy meets girlで運命に導かれ、緑豊かな惑星へと旅立つ。
師の喪失。
耐えがたき試練。
右手が機械に。
ダークサイドの誘惑。

親は堕ち、息子はそんな親を救う。

何がどうしてそうなったんだ。

ドロイドや個性豊かなエイリアンたちを紹介しながら、仲間、家庭環境、才能、トラウマ、欲求、それらを紹介しながらアナキンとルークを分けた要素を丁寧に科学的に分析する。

トリロジー・プリークエル推しには垂涎の展示です。

で、ここまでで真面目なハコはログアウトして、今度は変態なハコがログインします。

や~~~~~~~~~~~~~~10年ほど前の科博でのSW展、そして2015年のSTAR WARS: VISION展でもここまでキャラを深掘りしてないですぜ、旦那。

単純に世界観を紹介するのではなく、トリロジー・プリークエルの主人公であるスカイウォーカー親子を軸に各キャラクターについて深く掘り下げる。
科博はセット、VISION展はアートに重点が置かれてましたが、ここにきてキャラクターとは。

ハコほいほいじゃねえか。

ラーズ夫妻やシミの教育方針、アナキンはなぜSW界屈指の才気あふれるキャラなのか、ルークの強みは何か。

そして親子を決定的に分けたものは何か。

公式がここまでやるなんて聞いてない。

しかも構成として4/1→5/2→6/3という形でどんどんとキャラを掘り下げるんですよ。
お判りですね。
最後はみんなのパル爺ですよ。
好きだ。
女性の姿取るとか聞いてねえよ。
好きだ。

既に予告編で大勢を歓喜させたあのカリスマの誘惑が最終章。
そして展示されるヴェイダーの衣装。
そのライトは青と赤で、まるで心が揺れるヴェイダーを体現していて。

あなたは皇帝の誘惑に乗りますか。それとも誘惑を断ち切りますか???

た、たちきれるわけが…

さて、アナキン過激派のハコはやっぱりアニーちゃん可愛いわ~~~~と思いながら見てたわけですが、まさかのチューバッカのモデルはルーカスの愛犬・インディアナという事実。
おめえ、インディも犬の名前が由来じゃねえか。
インディアナ好きすぎかよ。
ルークもルーカスが名前の由来らしいし、どんだけ自分と自分の犬が好きなんだ。

好きだ…()

思わず失笑したのは、今回初めて3Dモデルが公開されたアソーカ。

公式「優秀で、頭も良いが常識がない。弟子の教育に熱心なアナキンも手を焼いている」

…常識がない、ほどの悪口を聞いたことがないんじゃないだろうか。

さて公式に散々な言われ方をしているアソーカですが、元々の名前がアシュラだったのは比較的有名な話かと思います。
が、1人前になり、オビ=ワンを必要としなくなったアナキンを中心にSWを新しく生まれ変わらせるために作られたキャラだったとは…。

たしかにTCW以降アナキンは株を大いに上げました。
そして私はプリークエル過激派なので、贔屓目に見ているかもしれませんが、すでに完結したシリーズを再開させた作品として、TCW以上のアンサーはない気もします。
いやだって、見知ったキャラクターの異なる側面を見事に描き出したじゃないですか。
トリロジー:プリークエルという対比をあえて壊すことによって。

…我々はデイヴ・フィローニの掌の上で踊らされていたのか…

いやまあ知ってたけど。

そんなアソーカの3Dモデルはアナキンの3Dモデルの隣においてあり、アナアソ師弟推しなら誰もがにっこりする展示でした。

彼女はちゃんと常識ある優秀なキャラに成長したんで、アナキンと2人で成熟したいいコンビを発揮するシーンとかあっても良かったんじゃないかな…。

そして3Dモデルでも変態に見せないアナキンはディズニープリンセスかな(何がだよ)
2DアニメやRotSではファンサがあったのに、TCW以降一切なくてハコは悲しいです(黙れ変態)

いやまあ、ヴェイダー卿の衣装がえろいので文句はないけど!!!(黙れ)

全ての旅を終えると、SW界のあなたがどんな人か?というのを作り上げることができます。
一緒に写真を撮るもよし、メールで保存するもよし。

世界を知り、人を知り、自分を知る。
そんな最高の展示でした。

アナキン過激派のハコに限らず、途中で羽目を外すウォーザーは一定数いると思います。

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