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【いま、あなたに届けたい1冊】No.31「カタツムリが食べる音」

10代へ、こんな時期だからこそ届けたい本を、メッセージと共にオンラインで募集しました。

推薦された本は協力書店さんで販売いただいております📚(ブックスタマ武蔵小山店ブックスタマ東大和店

こんばんは!スタッフのはらです!
わたしの家の近くには、梅雨になるときれいな紫陽花が咲く公園があります。すでに、ピンクや紫の色とりどり咲き始めていました。

雨は苦手なのですが、紫陽花を見れるなら雨も我慢できちゃいますね🌼
…なんて、清楚女子アピールをしておこうかな。。。全然、洗濯物干せなくて辛いわ…!

そんな梅雨時期にひょっこり顔を出す「カタツムリ」がタイトルを飾る1冊をご紹介します📚

**【いま、あなたに届けたい1冊】

No.31「カタツムリが食べる音」**

~推薦者からのメッセージ~
 ウイルス性の難病で寝返りすら困難となり、絶望の中にいた私。生きる希望をくれたのは友人が気まぐれに連れてきた一匹のカタツムリだった。
 冒頭の「健康が実にたやすく人生に意味と目的を与えることをことを考えると、病があっという間に人生から意味と目的を奪い去ってしまうと言う事実は、なんとショッキングなことか。」という言葉は今非常に重く心に響く。
 感情的になりすぎず抑えた文章の中に、カタツムリへの愛情と生きる希望が描かれていて、闘病記としても、カタツムリの観察記としても素晴らしい1冊。 (Yuki)
[エリザベス・トーヴァ・ベイリー 飛鳥新社]

難病に苦しむ著者と、ある日偶然出会った1匹のカタツムリの物語。
「生きる」ことに真正面から向き合うときが来たとき、わたしはどれだけの恐怖と、寂しさと、虚しさを抱えることになるのだろう…。きっと、想像しきることは難しい、と思う。

――カタツムリの食べる、あの小さな音を聞くうちに、私の胸には、同じ時間、同じ場所で、あの子と私は共に生きているんだ、という仲間意識がはっきりと芽生えた。

闘病中、自分の体調に一喜一憂しながら不安定に揺れ動く心に、平穏を取り戻す存在と出会えたら…。その出会いがどんなにささやかであっても、明日を生きる希望をもらえる一筋の光になるのかもしれません。

病床という環境下で感性が敏くなった著者は、いつもは身近に在っても気づけなかった存在に目を向けられるようになったのでしょうか。

カタツムリが心丈夫にしてくれる”友”になりえたように…、なにも人を救えるのは、人だけではないのかもしれません。

心身ともに健康であり続けるために。自分や家族はどんな暮らしを紡いでいこうか。そんな、生きる本質を考えるきっかけになる一冊になりそうです。Withコロナの時代に、大切にしたい視点でもありますね…。

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明日も、本のタイトルとみなさまの想いをセットで届けさせていただきます〜!

※推薦本の販売にご協力いただける書店さんはまだまだ募集中です!メールまたはDMでお気軽にご連絡ください◎

<お問い合わせ先>
◆gmail:hakkutsu.kamisyakujii@gmail.com
◆Twitter:@hakkutsu_tokyo
https://twitter.com/hakkutsu_tokyo


<暗やみ本屋ハックツとは?>
 暗やみ本屋ハックツは、大人の方から寄贈いただいた本だけが並ぶ、10代限定の古本屋です。多いときでは約80冊が店内に並び、営業日によって本は入れ替わります。
 店内は「暗やみ本屋」の名の通り、真っ暗やみ。若者たちは洞窟のなかで宝探しをするかのように、懐中電灯を片手に本を探します。

 それぞれの本には大人からのメッセージつき。若者たちはメッセージを読みながら本を手にとり、自分が欲しい本を選びます。寄贈された本がハックツされる(若者の手に渡る)と、スタッフより「ハックツされました!」メールが届きます。
ハックツで出会う本や、地域の大人との出会は、若者たちの人生の選択肢を広げるきっかけになると信じて活動を続けています。