可愛いふりしてあの子…
一昨日の夜の出来事。
私は子供達を寝かしつけながら、いつものように一緒に寝落ちしかけたが、夫が帰宅したらしい物音で意識を取り戻した。
夫は 仕事で会食して帰ると聞いていたのに、全然食べられる状況じゃなかったとのことで、コンビニで買ってきたおでんを温めて晩酌を始めようとしているところだった。
それじゃあ私も一杯呼ばれようかしらと、500ml缶のレモン酎ハイを分けてもらい、戸棚の奥に秘蔵してあった堅揚げポテトを引っ張り出していそいそと食卓へ。
そこでグラスを置こうとしたテーブルの上に、信じられないものがあった。いや、居た。
「ひぃっ…！」小さな悲鳴が出た。
う、う◯虫…！？
う◯虫だと思った。
それを見た瞬間、自動的に脳内で検索が始まった。
（何だこの生き物は？なぜここに居る？この色、この形、この大きさ、この動き方…！）
時間にすると0.2秒ぐらいだろうか。
41年生きてきた私の脳内の薄っぺらい記憶ファイルから検索した結果、その生き物は「う◯虫」だと判断された。
なぜ？
どうして突然食卓にう◯虫が？
食卓にあるのは夫が先ほどコンビニで買ってきて温めたおでんと、レモン酎ハイ、花瓶に生けた2輪のバラ、リモコン、ティッシュの箱。
えっ、どこから？なんで？なんでなんで？
えっきもい。なんで？
とりあえず天井を見上げてみた。
上から降ってきたのかなって。
だって周りには、ソレ（う◯虫）が発生したような場所なんて無かった。降ってきたとしか思えなかった。いや降ってきたんだとしても大問題ではあるんだけれども。
そうしている間もソレはウニョウニョと動き続けていた。気持ち悪いのに目が離せず、凝視したまま夫に助けを求めた。
「ねえちょっと…虫がいるんだけど…」
「えっ」
「ほら、見てコレ…」
「ぅわっ！きも…」
「めっちゃ動いてる…」
ドン引きしながらもティッシュを1、2、3と枚取り出してソレに立ち向かう夫。心の中で（すごい…3枚でイケるんか…私なら12枚使う…）とか思いつつ、とりあえずソレを処分してもらって少しだけホッとする。
しかしソレがどこから来たのか問題が解決できておらず、不安なまま食卓の下や周りを気にしつつ、それでも堅揚げポテトのブラックペッパー味を食べながらレモン酎ハイを飲んだ。
レモン酎ハイからウイスキーの水割りへ、水割りからロックへ変わる頃、虫のことはまあどうでも良くなってきていた。
気になりつつも、いつも通り歯磨きをしてストレッチをして眠りについた。
そして翌朝。
飲み散らかしたままのテーブルを片付けていた時、何かがテーブルの下に落ちてコツンと音を立てた。何だろう？と足元を見ると、息子達とお散歩した時に拾ってきたドングリで作ったコマが落ちていた。
コレか！！！
そうだよTwitterで見たことがあった…。
子供が拾ってきたドングリを放置していると中から虫が出てきてえらいことになるって。
私がう◯虫だと思い込んでいた虫は、どうやらドングリに卵を産みつける何ちゃらゾウムシの幼虫だったらしい。（正直、う◯虫もゾウムシの幼虫もビジュアル的に変わらないからどっちでもいいんだけれども）
とりあえず正体が分かったので少しホッとした。
のも束の間、こないだ次男が愛車（三輪車）のトランクにめっちゃドングリ集めてたの思い出してしまった。
この写真、1週間ぐらい前のやつなんだけれども。
この日以来、ここ開けてないんだよね…。
明日、夫にティッシュ5枚渡して開けてもらおか。
いや8枚は要るかな…。
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