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ヨーヨーメンテナンスについて

本当は某所でお誘いされていたのですが、調子崩しちゃったのでこちらに。。。
1A5A0Aのメンテを前提とします。2Aはまだまだだと思いますし、4Aは知りません!


個人的な基本的なメンテナンス方針

ジャリったりバインドしちゃうまでメンテしません。(面倒)
ただ、メンテするときはしっかりやろうと考えているのと、基本はオイル派です。
基本的なメンテナンス道具などは過去の記事を参照頂ければと思います。


ベアリング脱脂まで

ベアリングのシールドを外す

自分はTUKUMOマチ針一択です。
特にこのマチ針を使いだしてから、C、D、A、Eサイズで外せないシールドは今のところありません。むろん外せず粘ったこともありません。
逆に100均の裁縫セットの針では結構沼っていました。
コツとしてはCの端っこに水平にマチ針を当てることです。

ベアリングを脱脂

脱脂するためのオイルクリーナーは大体以下を使用。
個人的には一発でというより数やりゃ取れるの考えです。

オイルまたはドライ被膜のメンテの場合はビンにパーツクリーナーを入れてフリフリだけです。この時ジャリっていたベアリングならゴミが出てるかもみます。
ワセリンやシリコングリースなどの場合は、ビンでフリフリした後に、液を入れなおして超音波洗浄機にかけます。
場合によってはベアリングリフレッシュなんか使ってから超音波洗浄機かけたり。ABC Hobbyのものですが値段がバグってるのでリンクは乗せません。
何回も液を交換してフリフリしてもいいですが、結構手間なので。

脱脂後乾燥

脱脂してすぐはまだベアリングにパーツクリーナーが絡んでいるので、エアダスターで粗方軽く飛ばしてから、数分放置します。
完全に飛ばさないと、せっかく添加したオイル類が飛ばされちゃうと思ってますので。
エアダスター自体はその辺の電気屋さんとかで売ってるようなもので、何でもいいと思います。


ベアリングの状態を確認

脱脂状態がどういう状態か

まず、どういう理由でメンテしたかです。
普通に回っているけどメンテしてないからメンテした場合は特に気にする点はありません。
ガリったりして引き戻しになってしまったベアリングの場合、気にする項目があります。

  1. 脱脂状態で回転終了間際ブレーキがかかるような止まり方をしないか

  2. 脱脂後で指に触れながら回すとジャリジャリしていないか

  3. 止まる間際で逆回転したりピタッと止まっていないか

主に気にするべきはブレーキの方ですが、2はゴミが出せていないか、ベアリングが終わっていると見るのが妥当だと思います。もう一度洗浄してみましょう。
3の場合は着磁している可能性があるので方位磁石で確かめます。あまり発生しない現象ですが、最悪新品でこうなってます。

ベアリングの状態によりこの後の対応が変わる

  1. ブレーキもかからず滑らかに停止できる

  2. ブレーキがかかってしまうが、もともとちゃんとバインドできていたしジャリジャリしていない

  3. ブレーキがかかってしまう上にジャリジャリしている

  4. 着磁している

1の場合:オイルメンテです。ただし、NSKなどの高精度ベアリングに関しては好みだと思っています。(自分はそれでもオイル派)
2の場合:まずドライ被膜です。
3の場合:基本処分を検討ですが、ドライ被膜で復活できる場合があるのでよく洗浄等したうえでドライ被膜です。
4の場合:基本処分です。残念ながら新品でもです。脱磁自体は試みますが、だいたい少し残ってしまうため、完全に脱磁はできないものと考えたほうがいいです。(※引き戻しで使うベアリングならあまり気にしない可能性あり)
脱磁を試みる記事は以下参照

終了間際にブレーキがかかるような止まり方をしている

自分の経験則でしかないのですが…
ベアリングの寿命が近いか、ゴミが出せていない可能性はありますが、ベアリングの個体差などによってドライ被膜でないとどんなに少ないオイルでも引き戻し化してしまうベアリングがあります。
これは、微細な傷などでベアリング内の摩擦が大きく、脱脂状態でもブレーキがかかってしまっていると予想しており、さらにそこにオイルを添加することで微細な傷などに余計にオイルを保持してしまうものと考えています。
そのため、こういったベアリングには、まずより微細な粉末で球体をより球体に穴埋めするドライ被膜を試します。


オイル・ドライ被膜メンテ

基本のオイル添加方法

ツイーザーの首少し高めの部分に1滴添加し、先端まで伸ばし、量を調整します。

見づらいですがこんな感じです。

NSKの高品質なベアリングは基本ドライ被膜厳禁の認識です。そもそもが脱脂状態運用前提なので、ドライ被膜の粉末が逆にゴミとなります。

オイルの場合

基本的に使用するオイルはonedropのV4M。
オイルの場合は、ベアリングの角を目掛けてオイルを垂らします。
中にすべて入らず、上部でフワーっと広がっているくらいが成功です。
この量でも入れるとバインドになることが多いです。
広がったら、すぐその面をキッチンペーパーに吸わせます。


ドライ被膜の場合

基本的に使用するドライ被膜はSUSのやつ。
ドライ被膜の場合は球を目掛けて垂らします。
球にすべて入れるイメージです。

添加物を馴染ませる

手でくるくるするのも面倒なのと、どうしても力が入るのでリューターで回しています。
上、横、下にして左右前後に添加物が回るようにやっていきましょう。
(この説明わかり辛いけど。)

リューターの先にOリングをつけて回しています

引き戻しメンテ

使う添加剤について

オイルを使う場合とシリコングリスを使う場合で割れます。
普通に引き戻しヨーヨーとして遊びたい(ワンスターとか)はオイルメンテ、モダンレスポンシブなど頻繁に、かつしっかり戻ってほしい場合はシリコングリスです。
オイルよりもシリコングリスのほうが粘度が当然高く、スリープ力を犠牲にしてでも戻ってほしい場合に使用します。

高粘度オイルの場合

embryoさんのオイルがお気に入り。公式さんやesさんで取り扱っております。

基本1滴から様子見です。
思ったより戻らんかったとかって場合は1滴ずつ追加していきます。
先日skilladdictチャレンジするのにワンスターを使っていたんですが、雑につけてもよく回ってくれるので感動してました。

シリコングリースの場合

基本的に使用するのは、デイトナのシリコングリス。

鼻くそ一個分から様子見です。(どーでもいいですが、子供のころ絵の具の出す量こう言われませんでした?w)
注意点として、支持具が無い側からツイーザーで拾って添加したり、面倒やってときは直で入れます。
もともと回転力は犠牲にしてでもという魂胆なので、あまり多すぎ少なすぎを気にしません。

馴染ませる

リューターでは回せない可能性があるので、手かシリコングリースでクリクリやります。
バインドみたいに戻らないように調整するわけじゃないので、組み立てた後にしっかりスリープさせれば馴染ませは大丈夫だと思います。


シールドを戻す

意外と手間じゃなかったので、Cベアでは最近やり始めました。
コツとしてはCリングの片方を差し込んでから、片側から反対側にベアリングに沿うように内に入れていく(バネを反時計回りに回して絞っていく)感覚で狭めて嵌めます。


アクセル等その他部位

アクセル

新品で鉄粉がついていたりして黒くなってなければ特に何もしない。
気になる場合はベアリング洗浄した後のビンにドボンしてフリフリ。
乾かしておしまい!

ベアリングロック

綿棒で軽く掃除した後、何かしらの緩いオイルを綿棒に吸わせて塗ります。
正直綿棒に染みさせる都合上使用量が2~3滴になるので、リワインドさんのオイルとかSGHGオイルとか簡単に入手できるオイルを使いがち。

アクセル穴

新品とか、黒くなっている場合などにやります。
赤ちゃん用綿棒の先にパーツクリーナーを染みさせてクリクリ。
ビンを使う場合はここでパークリを染みさせるのが手軽ですね。
新品の場合は結構黒い鉄粉が取れます。

ベアリングの穴(名称知らない)

アクセル穴と同じく綿棒の先にパーツクリーナーを染みさせてクリクリか、何もつけずにクリクリ。
やっぱりここでもビンからパークリを拾えるのでお手軽。
基本ちょっとオイルがついていることがあるけどぜんぜん汚れてない。

バッド

気が向いたら交換レベル(競技しないのでシビアじゃない)
戻り辛いとか、見た目が汚れてそう~、なんか油っぽいな~、パーツクリーナーかけちった、なんか変えたいとなったら交換します。(つまり適当である)
基本標準~硬めのものが好み。

  • YYRサイズ:hktm。Cが好み。

  • YYFサイズ:都度都度リワインドジャパンパッドや、SGHGパッド。

  • CLWYサイズ:SGHGパッド。

  • フローグルーブサイズ:ワンドロップのフローグルーブパッド。

  • Aサイズ:ダンカン公式や66%パッド。

  • Dサイズ:SGHGパッド。

サイドエフェクト

onedrop限定。
reberthの動画なんかでもやってますが、自分も真似してサイドエフェクトのOリング接触部分にもオイル塗っています。


必要なおまけ

  • オイルメンテは引き戻ってしまう場合がありますが、よっぽどガッツリ戻ってきちゃうわけじゃなければ使っているうちに解消されていくことが多いです。目安としては、ブレイクアウェイしようとして戻ってくるようだとオイルが多すぎて解消されることはないと思います。逆にスリーパーして高めに引くと戻ってきてしまう場合などは、使ってるうちに完全バインドになります。

  • 自分の場合は、ドライ被膜をかけたものはオイルをつけません。粉末が固まっちゃわない?って思ってます。

  • チルトコレクションで傾けたりしてさらに馴染ませたりしてみましょう_(:3」∠)_

  • プラボディは使ってるうちに手油でテカテカしたり汚れたりしてくることがあるので、その場合はプラ対応のパーツクリーナーをシュっとして拭きます。

  • オイルボトルが割れちゃったりしたら、ニードルボトルに詰め替えます。


いらないおまけ

メンテナンスって奥が深いですよね。
もともと自転車乗らないくせに買って、パーツ弄ったりするのが好きなタイプなので、振るのとは別に面白さがあるのがうれしいところです。
なんか気になるところとかあればXで聞いてください。
X:hakka_btb

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