現代の履物を考えるラバーソール草履『傳:DEN』
「本畳の草履欲しいけど滑って、こわい」
そんなお客様の声から、ラバーソール草履『傳:DEN』は生まれました。
江戸時代から第一礼装の履物として位置づけられてきた鼻緒の白皮鼻緒の本畳表。
天然の素材ならではの足あたりの良さは、素足でも履きたくなるほど。
その本畳表の草履を、より身近に感じていただくために、現代の路面事情や足運びを考慮したソールにアップデートしました。
畳(たたみ)というと、淡い緑のイ草を思い浮かべると思いますが、履物の「畳」は竹皮や稲わらを編んだ淡い黄色のものを指します。
畳表作りは、深山に分け入り、上質な天然の竹皮を収穫することから始まります。
収穫された竹皮は殺菌・乾燥し、色を選別、竹皮を細く裂く工程を経て、熟練の職人さんが1本1本、手指を使ってキッチリと丁寧に編み込んでいきます
その数、なんと・・・・1足500本以上!
正直、ぎっちり編み込んだのがいいのかと云えば、そうでもないのが面白い。
いい塩梅に、美しく仕上げるのは、裏表のある竹皮を、ねじれる事なく編み上げる職人の確かな手しごと。
この匠の技こそが、ラバーソール草履『傳:DEN』の驚くような履き心地の良さと、美しさの秘密なのです。
今回、定番の天然色「茶竹:チャタケ」と、チャコールに草木染めした「烏:カラス」をご用意しました。
そして、新素材ソールのミッドソールには、クッション性と耐久性のバランスを考えた高密度・高品質のEVA素材を採用。
畳表の雰囲気とマッチするよう、木目のような風合いのブラックマーブル。
アウトソールには、どんな路面でも滑りにくいラバーを底裏全面に貼った安心設計。
日本の伝統履物を、現代の風景に馴染むよう「いい塩梅」を求め考えぬいたデザインです。
【 スリーサイズ展開 】
M寸 足袋サイズ 22.5~24.5 cm
L寸 足袋サイズ 24.5~26.5 cm
LL寸 足袋サイズ 26.5~28.5 cm
1足の履物にも竹皮の材料を揃える職人、畳表を編む職人、鼻緒の牛革を漉く職人、鼻緒を仕立てる職人、鼻緒の芯縄を作る職人、鼻緒を挿げる職人、底材を成形する職人・・・・細部にまでこだわった匠の技を、少しでも助け合いながら技術を継承する。
高齢の職人さんたちの現場を目の当たりにると、なんとかこの技術を残し伝えていきたいという気持ちが熱くなります。
傳=伝える、語り継ぐ、広める。
日本独特の履物文化を伝える1足となってほしい。
そんな想いを込めて、『傳:DEN』と名付けました。
【募集期間】
第1回の募集期間:令和6年2月20日~2月29日
鼻緒をも含め、加工部材が全て分業、手仕事の為、発送は令和6年4月中旬より発送させて頂きます。
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