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南アフリカの浪人生

ちょうど1年前の2019年1月末に南アフリカに引っ越して来た。妻の赴任の帯同による引っ越しのため自分に課された仕事は特にない。配偶者ビザのため働くこともできない。働こうにも世界で最も失業率が高い国で仕事を探すのは困難だ。同じ境遇にいる日本人男性を数名知っているが、彼らには子供がおり学校への送り迎えなどとても重要な仕事を抱えている。その点、我が家には子供はおらず、僕が抱える仕事は何もない。2年ほどの滞在の予定であるが、その何もやることがない期間で何をやろうと考えたところ真っ先に思いついたのが、大学に通うということだった。仕事を言い訳に重い腰をあげることができなかった、英語と統計をなんとかしたいと思った。さらに言えば、せっかく南アフリカにいるので、南アフリカ人の友達が欲しいと思った。そう言う意味でも、大学は魅力的に映った。調べてみると、南アフリカの大学院は論文を書かないコースワークであれば1年で終わる。大学院に必要な英語のスコアに到達するための勉強と大学院の期間を合わせると任期の2年間はちょうどいい期間となる。

ちなみに、自分は昨年40歳になった。1年ちょっとアメリカに住んだことがあるものの、英語がまるでできない。アメリカ生活を経ても英語ができるようにならなかったという事実は英語への苦手意識を促進させている。統計については、学生時代と社会人期間になんとなく(低次元で)触り続けていたものではあるが、大学時代に授業でやった以来、20年以上も体系的には学習していない。さらに、自分は集中力がまるでない。すぐにインターネットの海に身を委ね帰ってこなくなってしまうし、Kindleの無料漫画を読み漁ったりしてしまう。そんな僕が大学院に通える程度の英語力まで達成し、大学院の授業を理解できるのかはいささか不安であるが、腰を据えて勉強できる機会もそうそうないと思うのでやれるところまではやってみようと思う。

勢いに任せて書き始めてしまったが、南アフリカでの大学受験に際して書きなぐった文章をちょこちょこと公開していこうと思う。

写真は家の近所にいたシマウマ。

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