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英語学習を開始する

第一志望校であるウィットウォーターズランド大学に入るためにはIELTS overall 7.0を超えないといけないため、英語の学習をしなくてはならなかった。IELTSについては日本でも4回くらい受けたが、仕事を言い訳にほぼノー勉強で受け、最高のスコアがoverall 5.5だったと思う。目標にあまりに遠かったため、それぞれの詳細の数字はうる覚えであるが、Listening 5.5、Reading 6.0、 Writing 5.0、 Speaking 6.0とかだったと思う。どう考えても酷い。

2020年1月末に南アフリカに引っ越し、2月に生活の立ち上げ、3月頭からウィットウォーターズランド大学の中にある語学学校に通い始めた。

普通に語学学校は毎週入学の機会があったりするが、ウィットウォーターズランド大学では2か月を1タームとして、タームのはじめのみが入学のタイミングとなる。価格は普通の南アフリカの語学学校より割高であるが(とは言え、2か月朝から昼過ぎまで授業があって、10万円弱)、overall 7.0にいかなくても大学から救済処置があるのではなかろうかという期待も含めて通うことにした。ちなみに、ハウテン州の大学で語学学校を併設しているのは唯一ウィットウォーターズランド大学だけである。

クラス分け試験を受けたところ、5段階中の上から2番目のクラスに振り分けられた。一番上のクラスでIELTS対策が行われるため、途中に休みが入りつつ3月から7月の計4か月間通うことにした。9月がアプライの締め切りの大学が多いので、7月からIELTSをひたすらに受けることを決めた。

語学学校の授業の内容は、それよりも大学付属ということで授業はちゃんとしていたように思う。Listening、Reading、Writing、Speaking、Vocabularyのテストが1つでも60%を割ると次のコースに上がることができないと意外と厳しい学校であった。宿題の量はあまり多くなかったため放課後の負荷はそんなになかったが、授業外で書いたエッセイの採点なども丁寧にしてくれたし、通う価値はあったと思っている。治安面の心配はややあるが、日本から語学留学でこの学校に来るのもありじゃないかと思っている。

なお、生徒の多くは南アフリカの大学に入ろうとしている若者で、今まで交わることのなかったアフリカ諸国の人々と知り合えたのも大きな価値があった。コンゴ民主共和国、アンゴラ、モザンビーク出身の人々がクラスメートだったのだが、彼らは教育をフランス語かポルトガル語で受けていたため、語順が英語と近く最悪単語を英語に直して話せば、多少文法を間違えても伝わるレベルの会話ができる。Speakingについては、私がクラスで最も成績が悪かった。はじめはなかなかなじめなかったものの、4か月もいると色々と会話するようになり、世代や文化の違いを感じることができたのはとても楽しかった。NetflixやSportifyにより、エンターテイメントについては世界中で皆が同じようなコンテンツを消費しているので、世界は狭くなっているなと実感した一方で、彼らが知っている日本の情報と言えば、車と電化製品くらいで、アフリカと日本の距離を実感し、世界はまだまだ広いとも思った。ちなみに、コンゴ民主共和国では、サプールのおかげでヨージヤマモト、イッセイミヤケなどの日本のファッションブランドの認知があることを知り、少し誇らしくも思った。

と、そんな感じで南アフリカにて、本格的に英語の勉強をはじめた。

写真は、休み時間に眠るモザンビーク出身のクラスメイト。彼はコンゴ民主共和国のクラスメートから聞いたサプールがとても気に入ったらしく、定期的にネットで調べたサプールの情報を送ってくれる。


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