和牛やお魚より、明日の糧(ハケ子の深堀)

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和牛券もお魚券もいらない…
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午後10:26 · 2020年3月26日 @hakennnohakeko

世間一同をズッコケさせた、自民党内での〇〇券大作戦・・・。業界団体は必死だと思いますが、我々下々の者は「どうしてそうなった」と怒りを通り越して半笑いするしかありません。別に、和牛にもお魚にも罪はないのですが。

現在、派遣社員も含めた非正規労働者は、コロナの影響で自宅待機や、外出自粛での休業による仕事減で賃金補償が明確にならない中、来月の賃金に不安を抱きながら過ごす人や、仕事自体が打ち切りになったり、非正規労働者の中でも3月~4月開始の就業予定を取消される人も出ています。メディアで報じられてもいますのでご存知の方は多いと思います。

今契約がある非正規労働者も、来月はどうなっているかわかりません。非正規労働者は整理解雇の中で、筆頭に上がってくる立場です。特に非正規労働者の中でも直接雇用ではない派遣社員は、一番最初に契約満了という形も含め整理されます。ハケ子自身、現在新規派遣先のトライアル期間ですが、初回の契約更新がどうなるのか、いつになく不安な状況です。派遣会社営業でさえ、「(契約終了を)少し覚悟しておいてください」と言っている状況です。

そんな、財布を裏っ返してもホコリすら出てこないようなこんな時に、和牛や魚を貰っても「調理するためのガスや電気が止められてしまっている人」がもう既に出ているかもしれません。「安全に落ち着いて暮らし、食事をするための家を失う人」もいるかもしれない。納税どころか、水道光熱費や家賃など明日をどうしよう!?という時に・・・生肉生魚を手に、どうしろというのか。和牛や魚より、水道光熱費です。家賃です。生活費です。明日を来週を来月を生きるためのお金が必要な時期です。

コロナが沈静化し、皆の生活が落ち着いて、非正規労働者の雇用含めある程度落ち着いた状態になってから、コロナの影響で痛手を負った業界を支援するために〇〇券大作戦を繰り出すならまだわかります。でも、それは今ではありません。自民党、落ち着け。業界団体も、落ち着け。

しかし・・・生肉生魚を両手に持って呆然とする自分・・・なんてシュール。国民がこんな感じでいいんでしょうか。あの和牛券やお魚券について自民党がどこまで本気なのかはわかりません。

安倍首相は本日3月28日の会見で「現金給付を行いたい」と明言しました。また雇用を守ることが第一だとも言っています。日経新聞の記者から正規のみならず非正規労働者の雇用について質問がありました。改めて安倍首相は正規非正規問わず、雇用を守る事が重要であり企業に対し助成金を積むことを明言しました。

安倍首相の言う、雇用維持のための助成金が出ても、非正規労働者は整理解雇の筆頭に上がり、正規の雇用を維持して非正規を切ることも十分考えられます。そんなときに〇〇券を出されても困ります。まずは、〇〇券は引っ込めて・・・どうか悪い冗談のレベルで納めていただき、助成金が整理解雇の、特に非正規労働者解雇のストッパーとして機能してくれることに期待したいと思いますし、私たち非正規労働者もそういった制度があり政府は非正規労働者であっても雇用が守られることが第一だとしている事を知っておく必要があるでしょう。

どうか総理の十八番『力強い』支援をお願いしたいものです。くれぐれも、今の段階では〇〇券はお控えください。

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