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ルックバックを観ました

6月28日に公開された、
藤本タツキさんのルックバックという映画を観てきました。
少し前に漫画が無料公開されており、
その時に読んで 原作は知っていましたが、
映画化が決まり、絶対観に行こうと決めていました。

心がとても動かされて、文を書くことは得意じゃないけど、
何かに残しておきたくて、noteに綴ります。

以下 内容を含むネタバレもあるかと思いますので、
ご注意ください。



一度折れかけた気持ちを、
京本に奮い立たされ、
また、京本の絵で心が折れる。
心が折れた時の描写が、とてもリアルでした。
その後の生活の様子から、藤野ちゃんは多分漫画がなくても、
どこに置かれてもうまくやっていけてしまうんだろうなあと感じた。

「空手、内申書に書けるよ」という姉の言葉。
「藤野ちゃんはなんで描いてるの?」という京本の言葉。
「描いても何も役に立たないのに」という藤野の言葉。

藤野の背中の描写が多かった

京本が居なくなったあとの部屋の、
机に残された読者アンケート、
複数ある同じ巻の漫画、
何よりもずっとファンで居たという証。
あまりにも健気で涙を堪えれず、劇場で泣いてしまいました。

自分があの時、描いたから京本は居なくなったと、
藤野は後悔をしたのに、
居なくなった今でも描き続けることが出来るのは、
京本がずっと好きで居てくれたからだよね。

一人でも自分を見てくれている人、
待ってくれている人が居るのは、
とても強い原動力になるんだと感じました。

自分の職業は漫画家とは違うんですが、
分野に分けると ''創作'' で、
なかなか上手く出来ない葛藤や、
お客さんや上からの心ない言葉に挫けそうになったり、
上を見ては、ああ、届かない、
どれだけ頑張ってもあの場所には辿り着けないと、
もう辞めてしまいたいと思うことが多々あります。
(藤野が京本の絵を見た時に味わった絶望感、とても分かる。)

だけど、多くは無いのですが、
自分が作るものを好きと言ってくれる人も、
喜んでくれる人も居る。
その人たちだけでいい、
楽しみにしてくれている人に、
見ていてもらえるように
もう少し頑張ってみようと、
思わせてもらえる作品でした。

ありがとう。
来月もう一度観に行こうと思います。

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