教科書では教えてくれない介護技術→ ハイブリット介護術

このタイトルにしたのは理由があります。
昨今あまりにも介護施設の離職と定着率が悪いために緊急提言として、このnoteを書く事にしました。

コロナ禍における介護職員の精神的支柱として。
肉体の守り方、疲れの取り方、アンガーマネジメントなどを共有して更に専門職としての知識を深めて行きたいです。

まずは介護職とは他職種連携の仕事なので介護士だけが介護職員という訳ではありません。
老人介護施設で働く全ての職員の事をこのnoteでは介護職員と呼び、介護現場で働く介護福祉士をはじめ実務者研修修了者、初任者研修保持者、無資格の介護士を介護士と呼ぶ事にします。

教科書では教えてくれない介護技術というのは、
・移乗
・排泄介助
・入浴介助
・食事介助
・傾聴

という基本的な、どの教科書にも載っているような基本的な介護技術ではなく、事故防止の考え方や人間関係の構築の仕方などを書いていきます。

1.事故防止の考え方
老人介護施設での事故の大半はベットから車いす、車いすからベッドへの移乗の際に起こっているのが現実です。
移乗の際、気を付けなければならないポイントは簡単に言うと何処にあると思いますか?

3つのポイントがあります。
1.利用者の身体状態(ADL.拘縮.皮膚の状態)
詳細として、ADL(身体レベル)拘縮のレベル、皮膚の状態とかっこ付けしました。
ADLは
・柵を持って立てる一部介助のレベル
・全介助のレベル

であるかを判断するスキルが必要です。

何でもかんでも全介助で移乗をしてしまう事は利用者のADLを低下させてしまうだけでなく、身体拘縮の原因になってしまう事があります。
身体拘縮の原因は全介助での移乗の時に利用者が身体を持ち上げられる事によって、身体に緊張から力が入り筋肉がこわばって戻らなくなってしまう事が原因の一つになります。

ノーリフトポリシーと言って利用者の身体を介護士が持ち上げるのではなく、滑らせるように移乗する事や機械などを使って移乗する事によって拘縮予防に特化している施設も沢山あります。
人が人に介助をしてもらう時に一番需要なファクターとして、遠慮という事が挙げられます。
その次に、恐怖とういう事。
心配になるとも言います。
なので人が移乗を行うのではなく移乗ロボットなどを取り入れている施設などは入浴介助にしても全ての移乗をロボットに行わせることで、介護士自身の腰痛問題や利用者の皮膚剥離、転倒などの事故防止にも役立っています。

しかし依然として人の力による移乗を奨励している施設の言い訳集を箇条書きで紹介していきます。

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