ウェリントン(2009)

アビスパスーパースター列伝 FILE.003

ウェリントン・カッツォル・デ・オリベイラ
Wellington Katzor de Oliveira

国籍:ブラジル
ポジション:守備的ミッドフィールダー
アビスパでの戦績(リーグ戦):25試合出場 0得点

始めにお断りしておくが、井原アビスパ時代の2015~2017年に大活躍していた姿も記憶に新しい、フォワードの「ウェリントン・ルイス・デ・ソウザ」とは別人である。こちらは2009年に在籍していた方の初代ウェリントン。

ヴィッセル神戸などでも活躍を残している二代目ウェリントンの存在感が大き過ぎたが故、現在インターネットで初代について検索しようとしてもほぼ二代目ウェリントンの情報しか引っかからなくなっており、近況を調べる事は非常に困難である。別に近況に興味無いけど。

アビスパではリーグ戦51試合のうち25試合出場と一応ほぼ半分の試合に出場していたはずなのだが、どうしてもプレー内容が思い出せない。二代目ウェリントンの活躍がどうこう言う以前に、初代の存在感が希薄すぎるのである。25試合も出ているのに。

在籍時期も離れている上にとにかく存在が地味過ぎて二代目と混同される心配も無いので「じゃない方のウェリントン」と呼ばれる事すらない悲しさ。

これでは全く選手紹介にならないので、彼について記された現存する数少ない貴重な資料である2009年のアビスパ福岡オフィシャルイヤーブックを参照してみよう。

「クラブワールドカップで優勝経験を持つ名門インテルナシオナルでのプレー経験を持つ」

一瞬、さもウェリントンがCWC優勝メンバーであるかのように錯覚してしまいかねない、実に胡散臭い書き出しである。

無尽蔵のスタミナ!攻守に両対応!気迫溢れるプレー!と大絶賛されているが、新外国人選手の紹介文というモノは誇大広告である事が世の常なので、こういうのはちょっとだけ期待しつつも話半分に受け止めておくのが大人の嗜みである。

とは言え、シーズンを通し自慢のスタミナも攻守への貢献も勝利への気迫もいずれも話半分ほどの活躍も見せられずに僅か1年で退団。翌年ギラヴァンツ北九州で1年間プレーした後は母国ブラジルに戻っていくつかのクラブで余生を送っていたようである。


余談ではあるが、毎年シーズン終了の時期にアビーゴ会員向けに選手のグッズのプレゼント企画があるのだが、冗談で応募した初代ウェリントンの生写真が前年度のルダンのポスターに続きうっかり当選してしまい、現在もルダンのポスターと共に仲良く押入れに眠っている。

説明文