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真・女神転生の思い出〜カオスヒーロー編「こんなん悪夢ですやん!己れ貫き星人!」の巻

悪魔的なアクマのヒーロー

前の記事で真・女神転生は語り尽くせないと云ったが、カオスヒーロー、こいつは中でも忘れられないキャラクターである。

もう古いゲームだし今更だが、ネタバレ注意!

先ず、このゲームには3人ヒーローが存在する。主人公をヒーローとして、神の給う絶対なる秩序を重んじるロウヒーロー、悪魔的アクマと共闘し混沌を求めるカオスヒーローの3人である。

3人は早い段階から行動を共にするが、道中、さまざまな試練と葛藤にて、やがて、それぞれの道を往くことになる。

カオスヒーローの生き様を簡単に説明すれば、常に強さを渇望し、神の秩序による支配を拒む悪魔的アクマと共に戦うヒーローだった。

法も秩序もクソくらえ、んなもん崩れるに決まってんだろ。オレがルールだ。逆らったらぶっ転がしてやる!その代わり、自分よりも強いやつにぶっ転がされても文句なし!と云った感じ。潔いけど、引くわー。

自己責任の極み、一人国家、豪族、このGOUZOKU!
(ある意味、ほんとうの一人国家はニュートラルヒーローであるが、、)。

オラオラかわいいカオスヒーロー

カオスヒーローのストーリーをざっと説明すると、彼は、いきなりから街のワル供にボコられてて、助けたら、俺たち成り上がんべってな具合で勝手に主人公に着いてきて一緒に暴れ回って、チカラを求めてエスカレートして、挙げ句の果てにアクマと合体しちまって、かつてのワルに復讐を遂げて、オマエら甘ぇーんだよ!って別れて、いつの間にやら、神に逆らう悪魔的アクマたちと共闘するカオスヒーローになっていった。

名実共にカオスヒーローになったあとも、道中で、半端してんじゃねーよって言いつつ、ヒーローたちを助けてくれたり、新しいパートナー(女性)を自慢してきたり、憎めないヤツだった。

カオスヒーローの最期の名言

互いに斬り結ぶのは最後の最期。カテドラルの闘いの最終局面である。

カオスヒーローは敵対したロウヒーローを執念で討ち果たす、

「チカラなき正義の惨めな最期だ。まるで昔の俺みたいだ…。」

その場に鉢合わせたニュートラルヒーローに、意味深な台詞を吐く。

直後、ヒーローたちとの戦闘でとうとう破れ、命を堕とす。最後の言葉は有名である。

「、、俺にも最期が来たか、、オマエには、結局、勝てなかった、、オレは神をもしのぐ、チカラを手に入れたはず、、、、これは、、夢だったのか、、、悪い夢、、いや、いい夢、だった、、、。」

……いやいや、こんなん悪夢ですやん!己れ貫き星人!

カオスヒーローに乾杯。良い奴でした。破滅的だが、どこか憧れる部分もある。

思い起こせばゲームの始まり、カオスヒーローのステータスの振り分けをする直前に、彼はいい夢を見てたのにとか言っていたけど。それもよい伏線でした。

似たような生き方をしている人は、崇めるか改心してください。決して真似をして、アクマと合体したりしないでください。

あと、ゲームバランスにおいて、ヒノカグツチ(武器)を持ったヒーローが強すぎると思ったが、カオスヒーローにこうも云わせる理由にはなっている。ゲームを超えたゲームである。

↓ロウヒーローの思い出





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