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タイ長期滞在ビザー維持しながら一時帰国・海外旅行

ノンイミグラントOビザを取得し、90日後の更新も終えてから2か月が経った。この間、夫のみではあるが2回程一時帰国をしたので、今日はタイの長期滞在ビザ取得者が、一時帰国や海外旅行などタイ国外に一時的に出る場合にやるべき事を、まとめておこうと思う。



タイ出国前にやるべき事

折角苦労して取得したタイの各種長期滞在ビザは、そのまま何も手続きせずにタイ国外に出てしまうと失効してしまう。その為、一年後のビザ更新前に一時帰国や旅行等でタイ国外に出る場合は、リエントリーパーミットを取得する必要がある。


リエントリーパーミットの種類

リエントリーパーミットは2種類あり、次回ビザ更新までに1回だけ出国&再入国できるシングルエントリーと、何度でも出入国出来るマルチプルエントリーがある。
シングルの申請費用が1000THB、マルチプルの申請費用が3800THBなので、4回以上出入国する予定があるのであればマルチプルを申請すると良いだろう。
取得申請場所は各イミグレーションオフィスで出来るが、平日のみの開館&申請者本人が出向く必要があるので、可能であればイミグレーションでビザの更新をした当日に、そのままリエントリーパーミットを取得すれば効率が良いと思う。
残念なことに我が家はビザ更新手続きに手間取り、イミグレーションオフィス受付時間ギリギリになってしまったので、今回は夫のみマルチプルを取得した。


リエントリーパーミット取得申請ー必要書類

リエントリーパーミット取得申請に必要な書類は以下の通り

  • パスポート原本

  • パスポートの顔写真ページとビザページのコピー

  • 証明写真(4cmX6cm)一枚

  • T.M.8(申請用紙、必要事項を記入し写真を貼付)

  • 申請費用:シングル1000THB、マルチプル3800THB

パスポートの各ページコピーは私達の場合はイミグレーションの係の方がコピーをしてくれたが、事前にコピーを用意できるようであれば準備していくとスムーズだと思う。
証明写真はビザ更新時写真とサイズが同じなので、ビザ更新用写真と同時に焼き増ししておくと良い。
T.M.8はイミグレーションオフィスの用紙記入スペース(簡易的な机、椅子、ボールペン等がある)に置かれている他、WebサイトからDLも出来る。


リエントリーパーミット申請の流れ

こちらもビザ更新時と同じような流れで取得申請した。

まず申請書類一式を揃えて、イミグレーションの受付番号を貰う列に並ぶ。
番号を配布している受付の方にリエントリーパーミット申請の旨を伝えると受付番号札が貰える。
すぐ隣のカウンターで受付番号が呼ばれるので、書類一式を提出。
間違いや過不足が無いかチェックされ、必要なコピーはここで取って貰えた。そして記憶が曖昧なのだが、確かここで申請費用を渡したはず。
書類と申請費用、新たな受付番号をクリップでまとめたものを渡されるので、それを奥の受付に提出する。
最終受付でチェックが済むと、リエントリーパーミットの取得は完了だ。

リエントリーパーミットはパスポートの空いているページにスタンプが押される。夫の場合はパスポートにホチキス留めされた「90日レポートの注意書き」の紙の真下にスタンプが押されていたので、すぐには見当たらなくて焦った。受付番号最終のギリギリだったので、意趣返しだろうか・・・


タイ再入国後にやるべき事

リエントリーパーミットを取得し、無事再入国を果たしてもすぐに安心してはいけない。タイにはT.M.30と言う「外国人居住証明」があり、こちらをアップデートしなければならない。


T.M.30とは

T.M.30はタイ長期滞在ビザ更新時にも必要な事もあり、ビザ関連書類として捉えていたのだが、どうやらビザとはまた別の動き?をする書類のようだ。
これはタイの住居に外国人が滞在していることを証明する書類で、家主(や不動産屋)が届け出をする事で証明書が発行される。

私達の場合も、ビザを取得して初めてタイに入国した際に、不動産屋に連絡をし直ぐに発行して貰えた。(入国後24時間以内に申請しないと家主は罰金となり、結局は借主側が負担することになるので要注意)
証明書は手書きの伝票のような小さな紙一枚なのだが、意外と必要になる場面が多いので紛失に注意が必要だ。

T.M.30の提出や更新が必要となるタイミングは通常、1回目のビザ更新時とその更新日から3か月毎行う90日レポートの提出時。
ただし、一時帰国や旅行などでタイ国外に出た場合には、外国人が滞在している状況に変化があったという事だからなのか、T.M.30の更新が必要となる。厳密には、タイ国内旅行であっても住んでいる県外に出たら更新しなければならないはずだが、そこまで必要なのかは未確認。


T.M.30更新は誰がするのか

夫は8月と9月に日本へ一時帰国をした。
8月のタイ再入国時に不動産屋へT.M.30の更新をしてくれるかどうか問い合わせをしたのだが、借主自身で行ってくれという返答を、更新申請期限の24時間を過ぎてから貰った。
本来は家主(や不動産屋)が提出するべき届け出ではあるが、一々借主の出入国を把握して手続きするのは面倒なのだろう。更新作業は誰がするのかはケースバイケースなので、事前にオーナー側に確認しておくのが良いだろう。
私のように確認がギリギリになった為に申請期限の24時間を過ぎてしまわないように・・・

結局8月の分は急いで更新したところで罰金は確定なので、9月の再入国時に更新し、潔く罰金を払うことにした。
本音を言うと、受付でチェックする人が甘ければ、8月の入国スタンプを見逃して、罰金を免れるかもしれないとの期待もあるのだが。


T.M.30更新

更新に必要なのは、パスポートと更新前のT.M.30原本の2点のみ。
念のため賃貸契約書のコピーも持参したが不要だった。
私ははじめ、ビザ更新手続きを行った校外のイミグレーションオフィスに出向いたのだが、T.M.30の更新は空港近くのイミグレでないと出来ないと言われ、急遽Grabタクシーでそちらのイミグレへ向かう事になった。

手続き自体の流れはシンプルで
イミグレーションオフィス内のT.M.30窓口で受付番号を貰う

番号が呼ばれたら、パスポートと旧T.M.30を提出

その場で直ぐに新しいT.M.30を発行してもらい終了

パスポートは入国スタンプを確認している様子は無く、顔写真ページでパスポートNo.や名前とT.M.30記載内容(窓口にあるPCでデータ照会しているようだった)を照会しているだけのようだった。また、特にこちらに何か質問をされる事も無かった。
という訳で、私の目論見通り罰金を科せられることなく、無事更新をする事が出来た。


さいごに~周りのタイ人が優しい~

イミグレーションでの流れはシンプルなのだが、書いた通りに事が進まないのがタイだ。
空港近くのイミグレに到着し、総合受付で来館目的を伝えたところ、この受付の裏にT.M.30の受付があると言われたのだが、裏への回り方が良く分からず。建物を出てキョロキョロしていたら、別の来館者がどうしたのか心配してくれて、「この建物と別の小さな建物が敷地を回って裏にある。2つ扉がある建物だよ」と教えてくれた。
T.M.30の紙を見てすぐ分かってくれたので、オーナーさんやビザ関連代行オフィス(タイには民間の代行業者もある)の人なのかもしれない。

また、このイミグレーションに着いたのは午前の遅い時間だったので、受付番号配布が既に終了していた。特に案内も無く番号札が見当たらずキョロキョロしていた時も、既に番号札を持って着席して待っている男性が、「午前中の分は終わって、午後の分は1時からだよ」と教えてくれた。

お役所仕事はやや不親切ではあるのだが、周りの優しいタイの人達に助けられ、何とか手続きを終える事が出来た。タイで暮らしていても、やはり親切な方が多いな日々感じている。

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