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タイ移住ビザ申請書類について

はじめに

ここ数か月かけて準備して来たビザ申請に必要な書類が全て揃ったので、先日大使館に申請をし、無事受理された。
私自身も申請をするにあたって、ビザ取得について書かれたブログなどがとても参考になったので、申請の色々を忘れてしまわないうちにメモしておこうと思う。どなたかタイ移住を検討している方の参考になったら嬉しいです。

今回取得したビザの種類は、「ノンイミグラントーED(私立)」と「ノンイミグラントーO(未成年の学生の保護者)」の2種類。
それぞれのビザ取得に必要な書類は在東京タイ大使館のWebサイトに記載されているので、その記載に沿って書類を準備する際に気づいた事等以下にメモ。
※この記事でのビザ申請先は在東京タイ大使館なので、東京以外の在日タイ領事館での申請とは必要書類や申請方法が異なる場合があります。


ノンイミグラントーED(私立)

・ パスポート原本

有効期限に注意。

・ パスポートの顔写真ページのコピー

自宅のインクジェットプリンターでOK。

・ 申請書(Application for Visa)

こちらは大使館のWebサイトよりDL可。自宅でプリントアウトして記入した。タイ現地での保証人にはタイの学校名と住所を記入し、日本国内での保証人には夫の父の名前と住所を記入した。

・ 証明写真1枚

ビザ申請以外にも学校の入学申込や承認状申請等に必要なので、家族全員正装(タイの学校からwearing a formal suit with blue backgroundと指定アリ)の上、焼き増し出来る写真館で撮影しておいた。
この写真は申請書に貼付して提出する。私は間違えて申請書貼付の写真とは別にもう一枚提出したが返却された。ちょっと恥ずかしかったが、当日申請窓口で足りないと言われて焦るよりはマシだよな…と自分を慰めてみる。

・ 経歴書(Personal History)

こちらも大使館のWebサイトよりDL出来る。日本の住所は現在の自宅住所(移住時に住民票を抜く予定)を記入し、Permanent Addressには夫の実家住所を記入しておいた。

・ タイの学校の招聘状

この書類の準備が結構大変だった。まずはタイの学校に入学金や年間授業料、ビザ取得プログラム利用の手数料等の支払を済ませ「パスポート顔写真ページのコピー」「証明写真」「日本の学校の英文成績証明書」を提出する事で、用意して貰えた。後述するが、招聘状は学生本人の分だけでなく保護者の分も必要となる。

ここでは特に、日本の学校に英文成績表を書いて貰うのが地味に大変だった。日本側からは「何か所定の用紙はないのか?」と言われ、タイ側からは「特に決まった様式は無い」と言われつつも、日本の小学校からお借りした見本の英文成績表フォーマットを見せると「評定の基準が判りにくい」と言われたり…
結局、NGの出た見本のフォーマット(のプリントアウト)に、私が赤ペンで修正して欲しいポイントを記入して学校へお戻しし、小学校でフォーマットデータを修正していただく事で、やっとタイ側の要望に沿った英文成績表を用意することができた。

暫くしてからタイの学校より、招聘状が出来上がったと連絡を貰ったが、この招聘状は署名入りの原本が必要なので、日本に郵送してもらうか取りに行くかする必要がある。書類を送ってもらう場合は追加チャージで3000バーツ(約12000円)と言われた。高い!!日本からEMSで学校に送った時は2000円位で済んだのに…
私は丁度、渡航後に滞在予定のコンドミニアムの準備の為に現地に行く予定があったので、自分で取りに行く事にした。

・ 日本の学校の推薦状

日本で在籍する学校に、英文で成績表を書いて貰う。これが結構大変だったのは前述の通り。英文成績表を書いて下さるようお願いする際に、タイの学校提出用と大使館提出用の2通を依頼した。日本では成績表は厳重に封緘するのがルールだそうで、タイの学校へはスキャンメールが出来ずにEMSで送付したが、タイではあまり拘らないようで、開封してスキャンでも良かった模様。
なので、大使館提出分は一つの封筒に入った2名分の成績表を開封して、それぞれの提出書類ファイルに仕分けして提出した。

・ 私学教育委員会の承認状

タイの学校から私学教育委員会に申請して書いて貰える。こちら側の手続きは「タイの学校の招聘状」取得のプロセスと兼ねるので、特に承認状の為に提出する書類や支払いは無かった。
実は、この承認状を受け取った約1か月後に大使館申請を予定していたところ、タイの学校から「この承認状の有効期限は通常発行日から2週間。タイ以外の国では1か月でも大丈夫だったところはあるけど…」と言われ焦った。
大使館申請は事前に予約して行かないと館内にすら入れないので、いつ発行されるかわからない承認状にタイミングを合わせて申請するのは難しいのだ。
確認したところ、在東京タイ大使館では発行から3か月まで有効だそうなので助かった。

・ 保護者の身元保証書原本

保護者は学生1人につき1人。我が家の場合は長子&夫、次子&妻の組み合わせでビザを申請するので、長子の申請書類には夫の身元保証人原本を添付し、次子の申請書類には私の身元保証人原本を添付した。
保証人はどちらも夫の父にお願いした。
書く項目が多いので、記入出来たら署名欄だけ残してコピーし、自署してもらった。
と言うのも、私の両親は健在だが運転免許は返納したし、パスポートも持っていないのだ。そのうちタイには遊びに来るだろうから、パスポートだけは作るよう伝えてはいる。

・ 保証人の署名入りのパスポート又は運転免許証のコピー

夫の父のパスポート顔写真ページのコピーを添付した。

・ 申請者と保護者の家族関係を証明する公的書類(戸籍謄本原本)

戸籍謄本の全部証明を提出。今回申請する4名共に提出が必要な書類だが、家族で1枚(1部)提出すればOK。
渡航後に現地で必要になるので、もう1部ついでに取得しておく。

・ 航空券(eチケット)コピー

ビザが取得できる日を想定して事前に購入する必要がある。
ビザ自体は申請書類さえ受理されれば、翌日には発行されるが、何か不備があった場合を考慮して、大使館申請日から3週間後以降の日程で取るのが良さそうだ。大使館のWebサイトにもそのように書かれている。
更に日付変更が可能なチケットだと安心だと思う。

・ ビザ申請料金

1名につき10000円(現金のみ)
書類の審査が終わり、無事受理されたタイミングで窓口で支払った。

ノンイミグラントーO(未成年の学生の保護者)

・ パスポート原本

学生ビザと同様。ノンイミグラントーED(私立)の項目を参照。

・ パスポートの顔写真のページのコピー

学生ビザと同様。ノンイミグラントーED(私立)の項目を参照。

・ 申請書(Application for Visa)

学生ビザと同様。ノンイミグラントーED(私立)の項目を参照。

・ 証明写真1枚

学生ビザと同様。ノンイミグラントーED(私立)の項目を参照。

・ 経歴書(Personal History)

学生ビザと同様。ノンイミグラントーED(私立)の項目を参照。

・ タイ側の招聘状

学生本人の分だけでなく、親の分も必要。
学校のビザ申請の担当者は慣れているので大丈夫だとは思うが、親の分も必要であることを念押しすると良い。(Oビザも取得希望と伝える。)

・ 身元保証書原本

ノンイミグラントーED(私立)の「保護者の身元保証書原本」と同様。

・ 保証人のパスポート又は運転免許証のコピー

学生ビザと同様。ノンイミグラントーED(私立)の項目を参照

・ 申請者と保護者の家族関係を証明する公的証明書(戸籍謄本原本)

学生ビザと同様。ノンイミグラントーED(私立)の項目を参照

・ 就学者のパスポート顔写真ページのコピー

保護者ビザは就学者一人に対し一人分発給されるので、就学者一人分のパスポート顔写真ページのコピーを添付する。
我が家の場合は、夫書類に長子パスポートコピーを添付、妻書類に次子パスポートコピーを添付した。

・ 航空券(eチケット)のコピー

学生ビザと同様。ノンイミグラントーED(私立)の項目を参照

・ 英文残高証明書

学生ビザと異なり、保護者ビザでは英文残高証明が必要となる。
但しビザ無しでタイの銀行口座は開設出来ないので、日本国内の銀行口座の残高証明で良い。残高は50万バーツ以上必要とあるので、円換算して約205万円(×4.1で計算)余裕を見て210万円以上を目安に用意する。
今回は夫婦二人分の申請なので、一つの口座で合わせて420万円~を用意して戸籍謄本で家族関係を証明するのでも良かったようだが、行政書士さんのアドバイスでは1人1口座が無難という事なので、各自の口座名義でそれぞれ210万円~ずつの残高証明を取った。移住後もタイの銀行口座を開設し、証明を取る必要があるが、その場合もやはり1人1口座が無難だそうだ。
この英文残高証明書だが、銀行に発行を申請してから2週間程かかるので、ビザ申請予定日から逆算して余裕を持って用意しておきたい。

・ コンドミニアム賃貸借契約書コピー

こちらも学生ビザと異なり必要となる。渡航後90日間の滞在先が証明できれば良いので、ホテルや購入した家でも良い。我が家の場合は事前にコンドミニアムを契約したので、その賃貸借契約書のコピーを提出した。

・ 家主の身分証明書コピー

先のコンドミニアム賃貸借契約書の中に、オーナーの身分証明書(パスポートだった)のコピーが添付されていたので、別途用意はせずに賃貸借契約書コピーと兼ねた。

・ 賃貸借契約名義人のパスポート顔写真ページのコピー(申請者と賃貸借契約名義人が異なる場合のみ必要)

コンドミニアム賃貸借契約の名義人は夫にしたので、妻の申請書類には夫のパスポート顔写真ページのコピーを添付した。

・ 賃貸借契約名義人の航空券(eチケット)のコピー(申請者と賃貸借契約名義人が異なる場合のみ必要)

上記と同様、コンドミニアム賃貸借契約の名義人は夫なので、妻の申請書類には夫のeチケットのコピーを添付した。

・ ビザ申請料金

学生ビザと同様。ノンイミグラントーED(私立)の項目を参照


まとめ(感想)

長々と必要書類を列挙してしまったが、本当に揃えなければいけない書類が沢山あって、途中挫けそうになった。書類は一気に用意できるものでも無いので、スケジュール感を掴むのも難しかった。
が、終わってみれば、ビザ取得プロセスのスタートとも言える入学金・学費等入金から3か月ちょっとでビザ取得、4か月弱で渡航という結果になったので、割とスムーズにいったのかもしれない。書類準備の流れについても、今度まとめてみたいと思う。


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