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50歳で初めての体験


いきなりですが、ガンになりました。


2022年に入って間もなく、左下腹部を激痛が襲った。
最初は早朝だけだったが、だんだん時間が伸び、体勢などにより痛みが激しくなったりもする。
数日様子を見て、仕事にも薪活にも行ったりしていたが一向に治まってくれない。
仕方なく近所の町医者に行くが、胃腸を疑い検査するものの異常は見られない。
素人判断ではあるが、痛みのある下腹部には原因は無いと考える。
なぜなら痛いと感じる場所を押さえても痛みに変化がないから。
これは何かが神経を圧迫してるんではないだろうか?
医者にそう伝えても聞いてはくれない。
痛み止めをもらい数日様子を見るが、痛み止めが全く効かない。
これはイカンと総合病院の紹介状を書いてもらい、総合病院で検査することになった。
町医者と同じで、最初は胃腸を疑われ検査。
上からも下からもカメラを入れられるが、胃も腸も健康と太鼓判をもらうことになる。
あちこちタライ回しになり、いろんな検査をした結果、肺とリンパ節にガンらしきカゲが見つかる。
リンパ節が腫れて神経を圧迫しているせいで下腹部に痛みを感じたということだ。
明らかに転移したものなので原発ガンがどこかにあるはずだが、これがなかなか見つからない。
なんやかんや調べた結果、精巣ガンだが既に精巣のガンは姿を消しているという状態だった。
 
体力、健康がトリエのオレがガンだなんて、どれだけショックを受けただろうか?
いや、これが全くと言っていいほどショックは受けなかった。
「50年も生きていれば何かあるよ。ガンぐらいなるでしょうよ。」
と言った感じですんなり受け入れることができた。
自分でも意外だった。
 
転移の進んだガンだが治せばいい。
すぐに入院し標準治療の化学療法を始める。
精巣ガンは比較的、薬で治りやすいガンらしい。
さらに言えば精巣ガンは、30代40代の若い人がなりやすいガンらしい。
オレ、若い!
 
若くて代謝の良いカラダもある意味困ったもので、最初にガンらしきカゲが見つかって、1週間後に検査したらガンが増量キャンペーンをやっていた。
医者には
「この調子で増えたら2〜3ヶ月で御陀仏。」
と言われる。
下腹部の激痛がなかったら御陀仏だったよ。
サンキュー激痛!
 
2月アタマに入院して、半年経った8月現在。
化学療法のサイクルによって、出たり入ったりを繰り返しながら治療は続いている。
副作用はイロイロあるが
「この程度ならまだ軽いほう。もっと大変な人はいくらでもいる。」
とポジティブに考えていたが、医者に副作用が強く出てるとバラされてしまう。
0.01mmぐらい感づいてはいたけど、言うなよな〜
 
仕事も完全に休み、バイクに乗るどころかバイクの整備などの作業も全くできず、家のことも公のことも一切せず、こうやって治療に専念できるのもたくさんの仲間、そしてツマのおかげ。
病院嫌いで書類などの手続きが苦手なので、ツマがいなかったらホントに4〜5月には御陀仏だっただろう。
ちゃんとした治療のおかげで6月には、迎えられないはずだった51回目の誕生日を迎えることもできた。
 
今は楽しいこともガマンしなきゃいけないが、人生あと50年あるんだから、今年1年はガマンすることもガマンして受け入れなきゃいけない。
今までの50年、これからの50年に比べたら今年1年なんてほんの1年分でしかない。
ふんばっていこう!


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