ここからいったい何を選べばいいのか?



たくさんある物の中から選ぶコトができるのは良いコトなのかもしれないが、コレでは欲しいモノを見つけるコトができない。
という例。
某スーパーセンターの園芸売場の状態がこうだ。
 
同じ目的の似たような商品が何種類も置いてあっても、売れる数は同じだ。
3つぐらいの選択肢でいいところに6つ並べたところで売り上げは2倍にならない。
むしろ売り上げは減ってしまうだろう。

お客さんというのは、あまりに選択肢がなくても買わないが、逆に選択肢がありすぎても買わない生き物なのだ。
ある程度の選択肢は欲しいが、明確に違いのある物を比べてもらったほうがいい。
安いのならコレ、高いのならコレ、中間がコレ、ぐらいだと選びやすくなる。
売場規模によってはもっと減らしたいところだ。

この売り場に関して言えば、選択肢が多いとかのハナシを超えている。
ここから何を選べと言うのか?

骨董屋でお宝を探すならコレでいいかもしれないが、そんな店じゃない。
欲しい物はある程度明確に決まっているんだけど、どれがそれかわからない人が来る店だ。
または、なにをしたいかは漠然とわかっているけど、何でそうできるかわかってない人が来る店だ。
お客さんというのは素人で、それでいいんです。

この売場、カテゴリー分けの線もどこにあるのかわからない。
同じような物が多種ありすぎて、展示品が展示品を隠してしまっている。
POPが商品を隠している。
素人が見て何が何だかわからない。
いや、素人じゃないオレが見ても何が何だか…

大きなカテゴリー分けでは同じ「除草」でも、エンジン刈払い機、バッテリー式刈払い機、コード式刈払い機、ヘッジトリマー、芝刈り機などのカテゴリーがある。
しかし、そのどれにも含まれないカテゴリーのモノが埋もれてしまっている。
上に書いたようなカテゴリーならまだ知られているカテゴリーなので、目的があって買いに来た人なら多少ゴチャゴチャしていても選んで買っていくかもしれない。
しかし、どのカテゴリーにも含まれない、まだ多くの人が知らない商品はココに埋もれさせていて売れるわけがない。
そういう商品こそメイン通路沿いのエンドに並べ、「こういう商品がありますよ。」と知らせるべきだ。
アタリマエに売れるものをエンドに山積みするなんてもったいない。

さて、この中に埋もれているのは何でしょうか?
 
ヒント:草むしりが快感(エンタメ)に!

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