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不倫相手の子を産むまでの話1〔夫と結婚~第一子出産まで〕

初めまして。この記事を目に留めていただきありがとうございます。
私の名前は「破壊」と申します。
私のような人間がネット上でも名前を持つなんて許されない事とは存じますが、様々な便宜上名前を持つ事に決めました。

簡単な自己紹介をします。Twitterに書いたものとそこまで変わりはないので、飛ばして頂いても結構です。

破壊(はかい)
30代。1日5時間のパートをしながら主婦をしています。
子供は3人。うち1人は不倫相手との子供です。
2018年後半から2020年10月まで不倫相手と関係を持っていましたが、私が不倫相手の子を妊娠して半年経った頃に別れを告げられました。
夫には以上の経緯を正直に話した上で、その子を一緒に育てようという結論を出し、今に至ります。
上2人は正真正銘夫との子供です。

自分で書いておいて混沌とした人生だと思っております。
そしてなんて愚かなんだと。

私の事はこれくらいでやめておきます。
これから経緯を語る上で嫌というほど自分の本性をさらけ出す事になるので。
とりあえず、外面だけはどこにでもいる子持ち主婦です。外面だけは。


夫と出会ったのは今から10年ほど前になります。いわゆるマッチングアプリ的なもので出会いました。
互いの両親には「知り合いのツテで知り合った」という風に説明し、出会って2年ほどで籍を入れました。
ドレスも着たくなかったし、友達も少ないので結婚式は挙げずに、ただ婚姻届を一緒に出しに行き、夫婦となりました。
地味ですが私達らしいなと今では思っています。

夫は私のやりたい事や希望を否定しない人でした。優しく、家事も率先してやってくれました。
最初のうちは。

結婚して半年位経った頃、第一子となる子の妊娠が発覚しました。
嬉しくて、病院の駐車場ですぐ夫にLINEで報告したのを今でも思い出します。

でも、夫からの返信は来ませんでした。 
「仕事が忙しいんだろう」と思い、家に帰り夫の帰宅を待ちました。きっと笑顔で、喜んでくれるであろう夫の顔を期待して。


が、私の期待とは裏腹に、夫の表情は暗いものでした。
妊娠が嬉しくないのか?不安なのか?私は夫に何回も問いました。

一緒に喜んでくれると信じて疑わなかった私はだんだん悲しくなってきて、その場で声を上げて泣いて蹲りました。
そんな私の背中を擦りながら、夫は衝撃的な一言を言いました。

「妊娠が嬉しくないわけじゃない。でもうちにはお金が無いんだよ。病院代とか、払えるかどうかも分からない…」

どういう事か理解できなくて、思わず夫の顔を見る私。
だって夫は平均的ではあるけど、生活には困らないくらいの給料を毎月貰っていて、貯金だって私と夫合わせて200万はあったはずなのに…
(今思うと200万って少ないですね)

そのお金がすべて無いってどういう事?と聞かざるを得ない状況に、夫が観念したように話し始めました。

・破壊と出会う前に消費者金融に数百万の借金をしていて、その返済に給料の何割かを充てていた。借りたお金は当時付き合っていた女性に全て持ち逃げされた。
(つまり騙されてお金を盗られたという話だけどこれについては未だに本当か嘘かは分からない)

・その他にも両親(私にとっての義理の親)に催促されて、月10万を義実家に支払っていた。
(義実家はお金に困っているわけではないのに謎)




と、いう理由を話されたが、到底理解できないし何より家計は夫の強い希望で夫に任せていたので、「ああ、そういう事だったのか」と色々腑に落ちた面もあった。
私が独身時代に貯めておいた貯金も全て無くなっていた。夫に通帳と印鑑を持たせた私が馬鹿だった、と今になっても思う。

夫は私より金銭的な面でしっかりしていると思う場面が結婚生活の中で多々あったので、私もそれをまるっと信用してしまったが、それこそが大きな間違いだったのである。
夫といえど他人、他人を簡単に信用してはいけません。
いつしか幼い頃に言われた言葉を反芻して、フラフラ寝室に行き布団に飛び込んだ。それから3日間、風呂も食事もままならず寝込んでいた。

この時に離婚しておけば…という人も居ると思う。
だが、こんな事があっても当時の私は夫と離婚する事は微塵も考えなかった。
何より一人で子供を育てるという自信が無かった。お腹に居るのは夫との子供だ。夫と育てていきたい。

その為には、お金を貯めるしかない。
でも悪阻も酷く外で働く事が難しかったので、家で出来る仕事をコツコツやった。データ入力、イラストコンペ、お菓子屋さんの紙袋の組み立て…
生活は節約、節約で無駄なお金は一円も出さないように必死だった。

そのうち夫も自分の両親に事情を話し、月10万の仕送りを辞めさせてほしいと申し出て、とりあえず10万が確保出来る事になってからは貯金の額も増えていき、ベビー用品もお下がりを貰ったりしながら揃えていき、無事に出産まで漕ぎ着けたのであった。

第一子を抱き、夫は泣いていた。愛おしそうに頬を指で撫で、大粒の涙をこぼす夫を見て
「色々大変だったけど、これからもずっとこの人と居たい」

と思った筈なのに。
それから数年後、夫からのさらなる試練によりモンスターと化した私の手によって、全て狂わせてしまう事になる。


今日はここまで。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。


破壊


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