冬風

悪者になったんだよ僕は
自分でさえ許してくれないんだ
だけどどうか許してくれ
君と一緒に居させてくれ

僕が今ここで一番良い選択肢を
知ったとしてもどうしようもない
過去に知っていればここまで苦しむことはなかっただろう

踏み締めるアスファルト
泣きたくなるのは君なのに

彼方の空に星が流れる
それは流れ星か泪と思えるだけ
溜め息さえなければ未だまだ
そこにいられたのだろうか
嗚呼ここから離れられないのが
一際苦しい

傘を差す余裕すらなくて雨粒を肌で感じた途轍もない失態を犯しても
こんな恋(やまい)でさえ
綺麗に感じれる心を捨てられるのはまだ遥か先だろう

秋、吹く風に魅了される
落ち葉を纏い舞う風を感じている

惨めに見える僕の見窄らしさ
纏う鎧すらなくてただ殴られている
強いときも弱いときも変わらずただ
ひたすら続けている自傷

悪者になったんだよ僕は
自分でさえ許してくれないんだ
彼方の空に星が流れる
それは流れ星か泪と思えるだけ

傘を差す余裕すらなくて雨粒を肌で感じた途轍もない失態を犯しても
こんな恋(やまい)でさえ
綺麗に感じれる心を捨てられるのは

心にこびりついて離れないこの汚れが君を苦しめるんだ
冬風沁みるあの日に戻りたい
そう願っている

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