「無理が通れば道理が引っ込む」・・・・・マスコミ、議員の過剰反応に疑問

 桜田五輪担当大臣の池江選手に関する発言が波紋を広げている。

 マスコミや野党議員は連日、大臣の発言を取りあげ、激しく糾弾している。

 たしかに大臣の発言にはデリカシーが欠けていると感じられるし、度重なる発言から大臣としての適格性を疑われるのもしかたがないだろう。しかし、だからといって野党が感情論を持ち出し国会で高飛車に追及したり、罷免を要求したりするのはいかがなものか。。

 そもそも騒ぎ立てることでいちばん迷惑をしているのは池江さん自身だろう。そして前後の文脈を理解した国民のなかには、この発言で吊し上げられることに大きな違和感を抱いている人が少なくないはずだ。

 野党について心配なのは、いつもこのような問題で大臣や内閣を激しく追及していると、より重要な政治問題を追及するときに国民への説得力や影響力を失うのではないかということだ。

 立憲民主党は近々、外国人材の適切な受け入れをめざす法案を提出する方針だといわれる。地味かもしれないが、こうした姿勢こそ、責任ある政党として国民に受け入れられるために必要だろう。選挙民は思っているより賢明だということを知ってほしい。

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「個人」の視点から組織、社会などについて感じたことを記しています。