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ベネチアに語学留学を決めた話


そうだ 就職前に短期留学しよう

これから、就職かー。就職したら、長いこと海外にはなかないけないなー。今しかない!行っておこう。

就職氷河期世代最後の我々は職を得るのが大変だと社会に刷り込まれていたので、こういう発想になる。大学3年でに単位を残すところ1個というところまで取り終え、アメリカに1年留学し帰国した。そのころは3年から就活をする流れがあったので、帰ってきたころには就職活動の大半が終わっていた。仲良かった学友達は皆、割と苦戦していた。私はもともと、1年遅れての就活を予定していたが、試しに企業を探してみたりエントリーシートを提出してみたりしたけど時期的に希望の企業にはひっかかからなかった。それもそのはず、優秀な学生が欲しいと思えば企業は3年の4月からリクルートしていたのだから。入りたいところは軒並みお店を閉じた状態であった。
アメリカの企業に就職する気はなかったけど、留学時代の友人からアメリカでの就活状況も聞こえてきた。こちらも日本人で職を得るのはなかなか難しいようだった。
だから、どうしても「職を得るのは困難だ」「一度就職したら辞めない限りは休めない」「一度辞めたら条件の良いところに再度就職するのは困難だ」という発想になってしまうのであった。

と、20年前の私は、就職前に短期留学をすることにした。
世界を見ておこうと。

そうだ ベネチアに行こう

とにかく先に海外留学をすること決めて、どこに行こうか考えてみた。旅行で行ったことがない国がいいな。せっかくだから思い切りリフレッシュできるところがいいな。アメリカも楽しかったけどヨーロッパの人とふれあってみたいな。日本のポジションみたいなものも肌で感じられるし。

友人とも何気ない会話からこんなことを知った。ベネチアという都市が年々水位が上がりもしかしたら水没してしまうかもしれない都市だと知った。無知な私は、がぜん興味を持った。地球温暖化の影響で運河の水で街が冠水してしまう。定年退職するころには、二度と訪れることができないかもしれない、と。

そしてベネチアという都市についていろいろ調べてみることにした。

ベネチアってこんなとこ

リアルト橋 Ponte di Rialto

ベネチアに行ったら、ここは訪れたい、体験してみたい

  • ヴァポレット Vaporetto

 ベネチアでの移動といえばこれ。サンタルチア駅を降りるとそこからはもう水辺の世界。移動は徒歩かヴァポレットか水上バスです。なぜって、ベネチア内は車が入ることができません。バイクも自転車も走っていません。
 通勤も通学も基本はこのヴァポレットというモーターボートに乗ります。観光客も乗ります。ベネチアは観光都市なのでいつも混みこみです。おりたいときは「シェンドー(わたしは降りるー)」というと周りの人がわかってくれます(笑)。
 水上タクシーもありますが高いので私は一度も使いませんでした。ゴンドラも観光向けの手漕ぎボートなので高くて一度も乗りませんでした。いつも「ゴンドラ~、ゴンドラ~」と声をかけてくるので乗りたいと伝えれば乗れます。お値段は交渉してみてください。いわゆる観光客価格です。
 ベネチアは迷路みたいな島なので、行き当たりばったりの散歩も楽しいですが迷子になったらヴァポレットで帰るというのがおすすめです。

  • ムラーノ島 Murano

 ベネチアンガラスの工房がある島です。こちらもヴァポレットで行けます。ここには、世界的有名なマエストロがいますので運が良ければ会えるかも。あと弟子の方がたくさんいらっしゃりいろいろな作品を見るだけでも楽しいし、気に入ったものがあれば購入して日本まで送ってもらうこともできます。私も、留学最後の頃にグラスを何セットか制作してもらいお土産に日本に送ってもらいました。いい思い出です。現地の人も作ってもらいに来ていました。

  • サンマルコ広場 Piazza San Marco 

 一番有名な広場。コロンボ刑事が浮かぶ人も多いことでしょう。鳩が多いのが難点ですが、見どころは盛沢山。
 ベネチア最古のカフェ「カフェフローリアン」で休憩するもよし、歩き疲れて夕方の景色を楽しむにも最高です。

続きは、次の投稿で。


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