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精神障害者の実像(2)

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001960

正しい理解のためには用語の変更も
豊田 德治郎
2006-10-06 08:07

 「精神障害者」と聞いて皆さんは何を連想されるでしょうか。

 恐らく10人中9人までが瞬時に「危険」とか「不気味」と感じ、出来れば接触を避けたいと思われるでしょう。それは極く自然な反応であり長い間にそのような社会通念が形成されてしまっているのです。

 それでは実態はどうなのでしょうか。日本の精神障害者の総数は約258.4万人。その内訳をみてみましょう。独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構の研究成果によると

①うつや神経症障害といったうつ系統121.1万人(47%)
②統合失調症73.4万人(28%)
③てんかん25.8万人(10%)
④アルツハイマーなど22.2万人(9%)
⑤その他15.9万人(6%)

 となっています。

 全体の半数を占める「うつ系統」の患者が果して「危険」と言えるでしょうか。

 確かに121.1万人のうち数万人については自傷のおそれはありますが他害の心配はまず不要でしょう。うつ系統の疾患は抗うつ剤の開発も進み、今では90%が改善すると言われています。

 統合失調症(4年前までは「精神分裂病」と呼称され病名が偏見を助長していました)についても医薬の開発が進み今では症状の抑制が可能になっています。陽性期の一時期に主として身内に対する腕力行為が見られることは事実ですが傷害事件となることはまれです。確かに治りにくい疾患ではありますがきちんと治療すれば正規就労とまではいかなくても他人に迷惑を掛けずに充分地域で生活していける状態に快復可能です。

 てんかんやアルツハイマーがいわゆる「危険」とは無縁であることは皆さんもご承知だと思います。

 残念ながらごく少数の「性格異常」と「反社会的性格異常」は存在するかもしれません。ただ、その存在は本当にごく少数だと思われます。しかしそういったごく少数が「精神障害者」を代表して「精神障害者」=「危険な存在」とする図式を作ってしまったという側面があるのでしょう。そしてそれが今日まで続く偏見の根本になっているのではないかと考えます。

 小泉前首相の指示で作られた精神保健福祉対策本部は1年半にわたり、日本の識者を集めての議論・検討しました。その結論として2年前の2004年9月に「精神保健医療福祉の改革ビジョン」を発表しました。

 その達成目標の第1に掲げられたものの1つが「国民意識の変革」であり具体的な目標としては「10年後に精神疾患は生活習慣病と同じく誰もがかかりうる病気であることについての認知度を90%以上とする」というものでした。また、考え方としては「精神疾患を正しく理解し、態度を変え行動するという変化が起きるよう、精神疾患を自分自身の問題として考える者の増加を促す」とあります。

 さて、2年が経過しました。一体何が実行されどこが変わったのでしょうか。社会保障費の伸びを圧縮する目的で障害者に自己負担をしいる障害者自立支援法ができただけではないでしょうか。

 筆者は「国民意識の変革」の具体策としてまず「精神障害者」という呼称の変更を提言します。理由は前述のとおりで実態とあまりにもかい離した用語であると思うからです。

 最適とは思いませんが「心身障害」という用語がありますので一案として「心的障害」というのはいかがかと思います。できれば「精神障害者」に代わる呼称を公募してはどうでしょうか。公募を通じて国民の関心も高まり正しい知識の普及・啓発にもつながるのではないかと考えます。

 あわせて「心的障害者」(精神障害者)と「反社会的性格異常者」を区別することも正しい理解の促進に有益かと考えます。人権団体からの反発も予想されますが事件報道の都度、心を痛めている数100万人とも言われる心的障害(精神障害)当事者並びにその家族・関係者の窮状は何としても救済する必要があると感じています。


【関連記事】
精神障害者の実像

オーマイニュース(日本版)より

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この記事についたコメントは38件。

38 ハラボジ 10/10 07:19
筆者の豊田です。

37 四季(attmnr)さま

拙稿がお目にとまり光栄です。貴重なお仕事をなさっているご様子、頭の下がる思いです。

性格は幼少期に形成されますので幼少期の環境が大事なのでしょうね。この分野は親(家族)が最良の医師だといわれています。

阿部内閣の「教育改革」に期待しています。

37 四季 10/09 21:25
豊田様タブーとも言われそうな領域に挑戦された事に敬意を払います、そして有益なコメントも数多くなり非常にありがたい事であると思います、是非継続していきましょう。

医師の対応に関するコメントも有りました大きな問題点だと思えます、私は過去一年間に渡って境界性人格障害と診断された子と話し続けておりますが驚くべき感性の持ち主です、この部分を伸ばしていけば必ずや社会復帰(生活)も出来るのではないかと考えながら話を続けております。

社会的な理解と医師、薬剤の力を借りながら、その子がその子の意思で現状から抜けてくれるのを心から祈っております、自傷はしますが他者を傷付けることは絶対に有りません、良い医師と臨床心理士さんにも恵まれては居りますが他者の愛が欲しいのです、その子が何故苦しむ事になったのか?その子の場合は詳しくは書けませんが両親の愛と理解でした。

水谷修さんが懸命に説かれるように、先ずは暖かい家族、暖かい学び舎等々国や我々が真剣に考えなければ成らない問題が山積して居ると思います。

36 ハラボジ 10/09 06:49
記者の豊田です。

35 おたきち(otakichi)さま

ご長男が知的障害者(43歳)である私の友人(71歳)も最近になり「神様からの授かりもの、うちの息子は神様だ」と思うようになったと漏らしています。クリスチャンではないのですが。永い間の心の葛藤を経ての悟りでしょう。

「健常な期間の長短に過ぎない」という捉え方は素晴しいと思います。例外はあるのでしょうが「知的障害」は生まれながら「精神障害」は途中から(統合失調症の発症時期は15歳~18歳が多いと言われています)そして「認知症」は老後ということで皆同じなのですね。

その意味でも障害者自立支援法の「3障害一元化」という理念は正しい方向だと思います。限りある国の財源を有効に使うよう皆で知恵を出し合いましょう。

どうか明るく生きてください。 

35 おたきち 10/08 22:26
豊田記者
記事を拝見した感想を述べさせていただきます。
私は知的障害を持つ娘の親です。正直言って、自分が障害児の親になるまでは、精神障害者や知的障害者を「気持ち悪い」とか「迷惑」と思っていました。いざ、自分が当事者の立場に立ってみて、初めて精神障害者や知的障害者の家族の方の受けておられる重みというものがやっとわかったような次第です。
最近、思いついたことなんですが、人間というのは、すべての人が障害者として生まれてきて障害者として死んでいくのではないか?と思うんです。
つまり、生まれてきた赤ちゃんのときは誰も自分のことは自分ではできません。まさに身体障害者そのものです。やがて成長したときに、健常者であれば自分のことは自分ではできるようになりますが、それも何十年かの話で、やがて年をとれば体の自由も効かず、知的にもボケる等して、身体的か知的か、いずれかの障害者に戻って、この世を去るのだと思いました。
だれでもが障害者として生まれ障害者としてこの世を去ると思えば、いわゆる障害者と健常者の違いも、時間的な長い短いの違いに過ぎないのではないか?と思えます。
いわゆる「健常者」も元障害者ないし将来の障害者候補として(笑)、今、この瞬間を障害者として生きている人間とともに生きていけるような意識を持っていただければ、と思います。

34 ハラボジ 10/08 08:17
筆者の豊田です。

33 似田(nida)さま

>精神障害者から心的障害者に呼称を変えて10年たったらどうなるでしょうかね。10年後に心的障害者と聞いた時に、恐らく10人中9人までが瞬時に「危険」とか「不気味」と感じ、出来れば接触を避けたいと思われるでしょうね。

それを心配しています。呼称の変更だけで解決するとは思えません。同時に並行して色々な施策が必要だと思います。お知恵をお貸しください。

>言葉を安易に変更するよりも、全ての障害者、疾病を持つ人を「患者さん」と呼ぶべきですね。何の患者かは必要に応じて知らせれば良いですね。これなら範囲がとてもとても広いので差別は生まれませんね。とても素晴らしいご意見ですね。

ご承知のように法律上は「障害者」は身体・知的・精神の三つに区分されています。「身体患者」「知的患者」「心的患者」というのも一案ですね。

ご提案を有難うございました。 テダニカムサハムニダ

33 似田 10/08 00:11
日本人達はすぐにイメージで差別をしますね。人権大国朝鮮を見習うべきですね。

精神障害者から心的障害者に呼称を変えて10年たったらどうなるでしょうかね。
10年後に心的障害者と聞いた時に、
恐らく10人中9人までが瞬時に「危険」とか「不気味」と感じ、出来れば接触を避けたいと思われるでしょうね。

言葉を安易に変更するよりも、全ての障害者、疾病を持つ人を「患者さん」と呼ぶべきですね。何の患者かは必要に応じて知らせれば良いですね。
これなら範囲がとてもとても広いので差別は生まれませんね。とても素晴らしいご意見ですね。
本日は本当にコムタホムリダ。

32 ハラボジ 10/07 21:31
筆者の豊田です。

マナイ(ayatonasu)さま

呼称変更に関心を持っていただき有難うございます。

身体障害者団体からは呼称変更の要望は出ておりません。身体障害者が無害であることは万人が認めているところであり福祉の水準も世界のトップレベルにあると認識しております。

他の2障害(知的・精神)の分野では「障害」を「障がい」あるいは「しょうがい」としてはという意見があります。既に全国で数十の自治体が「障がい福祉課」という看板を掲げています。

先述しましたがこれは当事者のためというよりは国民の意識を変革するのが目的です。国民の意識が変われば結果として当事者も恩恵を受けることになるのでしょう。福祉の水準を適正化するためには世論のコンセンサスを得ることが必須ですので。

なお、「痴呆症」が「認知症」に変更されて現場では好評のようです。

31 ハラボジ 10/07 21:04
筆者の豊田です。

27 X(popstar)さま

私は2ちゃんねるは覗いたことがありません。貴重な情報を有難うございました。

30 ハラボジ 10/07 20:58
筆者の豊田です。

2ちゃんねる愛好家さま

「良記事」だとご評価いただき深謝します。

「反社会的性格異常者」の定義はございません。どのような塊であるかは読者に文脈から想像していただきたいと思っております。この塊が全体のごく一部であることを訴えた次第です。ご承知のように今の医学・科学では「性格」の改変は困難だと聞いております。

28 マナイ 10/07 20:39
つまらない事かもしれませんが、
「精神障害者」とは「身体障害者」と対になる言葉だと思うのです。
傷害があるのは「心」か「体」か、とてもわかりやすい。

さて、「精神障害者」を「心的障害者」と名称変更したとして、
対の言葉である「身体障害者」は「身的障害者」とすべきでしょうかねぇ。
「心的」と「身的」では音が同じなので、
耳で聞いただけでは「こころ」なのか「からだ」なのかわからない。
混乱が生じなければいいのですが。


これは冗談にしても、私自身は言葉の置き換え、言い換えは極力さけるべき
だと思います。

かつてある新聞の投書欄(だったかな)において、「ボケ老人」という言葉はイメージが悪いから「夢見老人」と変えることを提案します・・、という記事を目にしたことがあります。

ボケ老人は実際に夢を見ているわけでもないのに、これを夢見老人と置き換えてしまうのは本質をぼやけさせ、かえって誤解や混乱を招くことになる気がします。


<正しい知識の普及・啓発>をするのであれば、まず「傷害」を
本来の「障礙」あるいは「障碍」に戻すのが先決ではないかと。
障害者の「害」は、害を与えるの「害」ではないのだから。


#括弧多くてすみません

27 X 10/07 19:55
豊田記者は2ちゃんねるのメンヘル板をご覧になったことがありますか?
患者の方、ご家族の方、周辺の方が忌憚なく意見を書き込んでいます。
患者の方の情報交換や、心療系の病気に無縁の方が理解する助けにもなり、有益なサイトと考えております。

26 2ちゃんねる愛好家 10/07 19:23
タブーに踏み込みつつある良記事だと思うので1点だけ確認したい
ことがあります。

「反社会的性格異常者」とはどのように定義しているのでしょうか?
精神科の診断基準にある「反社会性人格障害」を指すのか、
同障害を含んだもっと広い一群の人々を指すのか、あるいは
精神疾患の診断基準に当てはまらない、反社会的な行動を
起こす人なのか、記者のお考えをお聞かせ願います。

尚、通常、反社会性人格障害も含めて人格障害患者は、精神疾患では
ありますが、責任能力は健常人と同等に扱われます。

25 ハラボジ 10/07 18:47
筆者の豊田です。

海山風人さま


>基本的に「誰でも罹りうる」「治療薬で制御できる」という世間が認識をもてるようになれば、と思います。

そうなのです。最終目標は国民全員が「誰でも罹りうる病」との認識を持つようになることなのですがそれに至る過程・手段・施策を模索している状態だと思います。呼称変更の提案も「手段」であり目的ではありません。

24 yonemura 10/07 18:39
精神障害とは関係ありませんが、「反社会的性格異常者」がメディアの表舞台に出てきたのが現代のネットの大きな問題となっていますね。
K納M和(makanoh)氏もそうでしたか。あなたは「左翼と勘違いされる」ではなく、「左翼でかつ反社会的性格異常者」ではないかと思います。
S津 T氏といい、左翼には反社会的性格異常者が多いですね。
左翼運動家には反社会的性格異常者でなくてはなれないということですね。
精神障害と違い、この「反社会的性格異常」は伝染するようで、
「悪徳商法マニアックス」の吉本敏洋氏も、左翼団体との交流があったばかりに「反社会的性格異常者」になってしまったようです。
http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001728
たいへん残念なことです。

22 sir 10/07 14:34
>> 21 K納M和(makanoh)さんへ
もう少し、改行を減らして頂けると、読み易いです。何故か、鬱と目される方の文章は改行が大杉たり、無かったりして、読み難い事が多い気がします。
>>私は「反社会的性格異常者」と呼ばれる場合もあります。
浅はかな意見ですが、若しかして逃避の一つとして、社会に対して不満や批判的な態度をとっているのではないでしょうか?
 もし、反社会的だと見られたくないのであれば、何か建設的な意見を寄せられると良いと思います。

21 K納M和 10/07 14:01
うつ病患者なのですが。ほんと?っていうぐらい薄いタイプです。

・呼称について
・両者(心的障害、反社会的)の分割について

呼称の問題を低く見る気はありませんが。
どう呼ばれてもあまり関係ないと思っています。

呼称の場合は、うつのばあいも含め、本質的には

「原因が分からない」

というところから、科学的な分類も出来てないので
どの呼称も正しくないわけです。ある意味どれも間違っている。

例えば「うつ」は心の問題ではない。気の持ちようとか、性格に
原因があるとか、そんなことはほとんどない。

単なる脳の病気と解釈されている側面があります。

もちろん、名称を変更することは止めませんが。
あまり意味は感じない。。。

・分割について

私は「反社会的性格異常者」と呼ばれる場合もあります。
言われたのは、一度や二度ではありません。
うつ病になったから、立派に(?)言われてることでしょう。

なにせ「左翼」に誤解されますからね(苦笑)

>「心的障害者」(精神障害者)と「反社会的性格異常者」を区別する

ということで両者を区別するのは難しいのでは。
心的障害だったら、さらに社会に反対するようになることもありえますから。

犯罪を起こしそうな人かって?んなわけないでしょう。
でも小林薫とかと境遇は、、似てないな。
ということで外形的には、もてなさそうなことぐらいか?

社会的な文脈を無視して「分割できる」とするのはどうかと思いますが。。。

20 ハラボジ 10/07 08:27
記者の豊田です。

oomaiさま

positiveなコメントを有難うございます。

日本の精神科病床数は1950年2万床だったのが2000年には30万床を超えています。これは色々なことを示唆しています。欧米は逆に病床数を減らして地域での受け入れ体制を整備してきた経緯があります。このへんのことも書こうと思っております。

呼称変更問題は当事者のためでもありますがむしろ「国民意識の改革」の手段として有効ではないかと考えている次第です。

今後ともご意見を頂戴できれば幸甚です。

19 海山風人 10/07 08:13
個人的には、「精神」「心的」と冠をつけると周囲の理解を得にくいのでは?と思っています。「アイツは根性が足りない!」とか昔ながらの「悪魔に魂を乗っ取られた」のような反応はまだまだあると思います。「ホルモンバランス障害」とか基本的に「誰でも罹りうる」「治療薬で制御できる」という世間が認識をもてるようになれば、と思います。

18 oomai 10/06 23:57
豊田記者

勉強になりました。何よりその人口比に驚きました。

昭和38年には人口1万人あたり12.9人ということです。現在の1/4程度でしょうか。増加しているのか、精神障害者の定義が違っているのか、詳しいことはわかりかねますが。
http://wwwhakusyo.mhlw.go.jp/wpdocs/hpaz197301/b0073.html

>腫れ物に触るように扱い出したのは戦後の現象でしょう。戦前はもっと自然体で接していたと記憶します。新民法で大家族が分解したからでしょうか。

60年代70年代における左翼的思想の拡大が遠因とは考えられないでしょうか。障害者の「周囲」の方々が差別と感じるような種は徹底的に撲滅し、障害者の方々を無菌室のような別社会に閉じ込めてしまったのではと思うのですが。

個人的な感覚で恐縮ですが、「痴呆症」改め「認知症」という言葉が定着しつつあり、呼称の変更により、その病気のイメージが若干改善されているように思うのです。
言葉狩り・自主規制など全く不毛だと思いますが、当事者の方々に有意義であり、且つ正確な病気の認識に必要な呼称の変更は賛成です。

17 甘粕正彦 10/06 23:07
豊田記者様
私の不勉強な雑感に丁寧な解説有難うございます。
福祉関係での認識新たにいたしました。

障害者の家族・行政・病院・ボランティア・・まだまだテーマは
ありそうですね。今後の記事に期待いたします。

16 ハラボジ 10/06 22:17
筆者の豊田です。

15 甘粕正彦さま

感想を有難うございます。

>差別を避けようとするばかりにとても過敏な環境を作りすぎた。

ご指摘のとおりだと思います。腫れ物に触るように扱い出したのは戦後の現象でしょう。戦前はもっと自然体で接していたと記憶します。新民法で大家族が分解したからでしょうか。

>障害者は差別的だから障がい者と書けなどと・・言葉狩りの面倒な役所はや>たら横文字を使いたがる始末。

仰るとおりもっと解決すべき根本的・基本的な問題が他にあるのですが出来ることからということになると言葉くらいになります。言葉も大事だと思っています。日本語(漢字)は表意文字ですから「障害者」は「障りがあって害がある」となります。これに「精神」がくっついているのですから。

ご承知のとおり戦前は「障碍」でしたが戦後当用漢字の関係で乱暴にも碍」の代りに「害」を使用したという経緯があります。

>私は障害者を取り巻く人々の不健全さを懸念する。

ご指摘のとおり取り巻く人の中には不健全な人もいますが福祉分野に限れば大部分は善意の人達やボランテイアに支えられています。但し取り巻く人達の質の向上は急務だと感じています。

15 甘粕正彦 10/06 21:09
障害者を特別視する風潮に私も疑問を感じておりました。

差別を避けようとするばかりにとても過敏な環境を作りすぎた。
それゆえ障害者との関わりを遠ざけたり煩わしく思う向きもあろう。

障害者は差別的だから障がい者と書けなどと・・言葉狩りの面倒な役所はやたら横文字を使いたがる始末。
私は障害者を取り巻く人々の不健全さを懸念する。

14 ハラボジ 10/06 18:51
筆者の豊田です。

13 2ちゃんねる愛好家さま

コメント有難うございます。

>近年、法曹や警察では精神障害者であっても、一般の犯罪者と同様に扱う
>ケースが増えています。それに対してマスコミはいつまでたっても変わりません。

良い流れだと思っています。当事者も普通に扱われることを望んでいるようです。

報道のあり方については別途書こうと思っていますので又ご意見をお聞かせください。

精神障害者に関するマクロの視点からの建設的な記事が社会面トップ(数時間ですが)に掲載されたのはオーマイニュースが初めてだと思います。創刊して未だ1ヶ月余ですから今後に期待しましょう。

13 2ちゃんねる愛好家 10/06 18:04
精神障害者の実態を国民に理解してもらうためには、
まず、マスコミの姿勢を改めなければなりません。

ある人が何か事件を起こしても精神科通院歴があるだけで
マスコミは報道しなくなってしまいます。これにより国民は
「精神障害者は特別な存在」と誤解してしまいます。

実はマスコミ人そのものが精神障害者を理解していないから
このようなことが起こるのです。先日、オーマイニュースも
ルールを破ってうつ病記者の匿名記事を載せましたが、
これも特別扱いです。この点、オーマイニュースも既存の
マスコミ同様、ダメマスコミです。

近年、法曹や警察では精神障害者であっても、一般の犯罪者と
同様に扱うケースが増えています。それに対してマスコミは
いつまでたっても変わりません。

権力を有する人間が愚かだと国民は不幸になります。
マスコミは反省して精神障害者の特別扱いを止めるべきです。

12 冥王星 10/06 15:09
私も検診でひっかかり、派遣医師と話をしたのですが、ともかく、「良い医師を見つけるとこですね」また、「三分の一の医師はあまり勉強していない」とも言われました。「じゃ、どうしたら良い医師とめぐりあえるのでしょかね」と聞きましたところ、「それは難しいですね。。」
まぁ、冗談を良いながらの面談でしたので、それほど気にしませんでしが、地域の医療格差や、さまざまな問題が内在していることは確かです。

地方では特に医師確保がますます難しくなり、私のところでは、産婦人科医が欠員のままで、現状は隣町へ行かねばなりません。

11 dozidozi 10/06 13:16
豊田様

どの病気にも言えることですが、良い先生、良い病院(本人にとって)を探すのは本当に大変ですよね。

私の町では大都市の評判のいい精神科は、200km~300kmの距離にあります。
難病など、その他専門の病院も同じ状況です。

医療格差がなくなるよう願います。(ちなみに私は難病患者)

10 ハラボジ 10/06 12:26
筆者の豊田です。

9 dozidoziさま

精神疾患(特にうつ系統)が急増しており良い先生の数が不足しているのが現状です。病気の性格上医者との相性、信頼関係の構築は重要ですがそれ以上に薬剤の選択が重要だと聞いております。薬剤については最近は情報の入手も容易ですので患者が自分で勉強して知識を持って医者と意見交換すれば状況は変わるのではとも思います。良い医者は多忙を極めており都市部では1時間以上待って5分の診療という状態です。

基本的には医学界の中での精神科医師の地位を向上させることが先決ではないでしょうか。根気良く良い先生を探すようアドバイスしてあげてください。

因みに私は医療関係者ではありません。

9 dozidozi 10/06 11:17
 精神科に通いたくても、医者との愛称が、患者さんにとって大問題ですね。
 知人が強迫性障害。私の町には専門の精神病院が2つしかない。

 ある心療内科に通っていたのだが、ある日、腕がしびれてきたので、
「薬を変えてもらえないだろうか」と医者に相談したところ、
「あなたと私の信頼関係は崩れた。お帰りください。」

 別の病院での医者の一言目
 「私は治す気のない患者や、受診日を守れない患者は診ません。」
 その最初の一言で行く気をなくしてしまいました。

 いい先生で有名な、とあるクリニック
 「残念ながら専門外です。わたし忙しいから・・・」

 病院なんて二度と行きたくないと申しております。

8 ハラボジ 10/06 11:01
筆者の豊田です。

6 yonemuraさま

「ハラボジ」は韓国語で「おじいさん」という意味です。ついでに350208は私の生年月日で1935年2月8日生れの71歳です。オーマイニュースのスタート時点でニックネームの登録が必要となりこのメデイアが韓国生れということで、ハラボジにしましたがyonemuraさま同様toyodaにすればよかったと思っています。

7 ハラボジ 10/06 10:46
筆者の豊田です。

4 yonemuraさま、

関心を持っていただき深謝します。統計的なアプローチに努力していますが、この分野は人権の問題もからんで実数の把握が困難なのが現状です。それでもマクロの視点からの推定値はそれなりに信頼性があり意味を持っていると思っております。「反社会的性格異常者」の数は精神障害者総数約258万人の1%以下であると推定されています。実数が把握できれば説得力が増すとは思うのですが。

6 yonemura 10/06 10:41
>ハラボジ(350208) 様。

ハラボジ とはどういう意味ですか?

5 ハラボジ 10/06 10:32
筆者の豊田です。

3 冥王星さま

コメントを有難うございました。ストレスが大敵ですがストレスに耐えうるような体力・精神力を涵養することも必要ではと思っています。世の中が便利になるほど心は脆くなるのでしょうか。

4 yonemura 10/06 10:16
>「うつ系統」の患者が果して「危険」と言えるでしょうか。
>ごく少数の「性格異常」と「反社会的性格異常」は存在するかもしれません。ただ、その存在は本当にごく少数だと思われます。

「~と思います」ではあなたの個人的な感想に過ぎず、他人への説得力はありません。
せめて統計的なアプローチをとらなくては、意見としての意味がありません。

3 冥王星 10/06 09:59
私の知人に、うつの方がいます。
うつの方は学校の教員です。職場のストレスなどで、うつになった様です。ストレスを溜めないため、職場の環境を変え、今では症状も安定しているようです。
この記事の様に、ストレス社会ですから生活習慣病だなぁと私も思います。
私は健常者という言葉もあまり好きではありません。
すべての人間は完璧ではなく、それぞれが個性を持ったもので、違いがあるということだけだと思っています。
そして、弱いのが人間だと思っています。

違いを認める事は自己も認めることと思っています。また。記者が言うように言葉の持つ影響も多いと思います。

2 ハラボジ 10/06 09:33
筆者の豊田です。

1 えっちゃんさま、 

お読みいただき深謝します。私も議論の広がりに期待しています。貴台も是非議論に加わってください。

1 えっちゃん 10/06 09:13
議論が広がれば良いと思います


丁寧な記事だと思いました。

生年月日をIDやパスワードに使用するのは本当に止めたほうが良いです。1ヶ所でも情報が漏れれば芋づる式に全部が漏れ出てしまいますので。わたしは全てのIDで16~24文字の無作為文字列をパスワードに使用していますが、不思議なものでずっと使っていると長い文字列でも指が覚えています。できれば銀行の暗証番号も16桁以上に設定したいところですがw

有名なツイアカがちょくちょく乗っ取られておかしな暴言を吐いていたりしますが、パスワードに類推されやすいものを使用しているのかもしれませんね。わたしはどちらかというと乗っ取られたアカウントをどうやって取り戻したのかのほうに興味があります。