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「精神障害者」の実像

引用元URL:http://www.ohmynews.co.jp/News.aspx?news_id=000000001532

記者名 豊田 德治郎
2006-09-27 16:35

 258万人。これは日本の「精神障害者」の総数です。厚生労働省は精神科病院への通院者と入院者の合計数を「精神障害者」の推計値として国会での議論にもこれを使用しています。

 皆さんはこの数の大きさに驚かれると思いますが事実なのです。子どもも含めて50人に1人が「精神障害者」として扱われているのです。その家族や関係者を含めると相当数の国民が直接、間接これにかかわっており関心をもっているはずです。これは間違いなく大きな国民的課題ではないかと考えます。

 古くから、この分野はタブー視されその実態や実像は闇の中でした。特にメデイアは無関心とも取れる扱いでした。特異な事件があったときにのみ、「通院歴があった」などと局部のみを報道し、結果として「精神障害者」=「危険な存在」との社会通念の造成を助長するお手伝いをしてきたと言えましょう。

 5年前の大阪教育大学附属池田小学校児童殺傷事件(結果的には詐病でしたが)を受けて小泉首相は、精神障害者を野放しにするな、対策を検討せよという考えのもとに、坂口厚労相(当時)を本部長とする精神保健福祉対策本部を設置しました。そこで全国の識者を集めて出した結論の1つはメデイアの協力も得ながら国民への精神疾患に関する正しい知識の普及・啓発が急務であるというものであり、もう1つはいわゆる“医療観察法”(心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律)の制定でした。

 2006年6月15日に成案を見た「自殺対策基本法」も3万人を超す自殺者の異常な多さ(OECD諸国中第1位)を背景としており自殺者の4人中3人が精神疾患によるものと推定されています。

 「障害者自立支援法」や「自殺対策基本法」などの成立で国民的関心が高まっている今こそ、その全体像を一般国民の前に明らかにし誤解があればその誤解を解き、心の健康に関する正しい知識を普及すべき時期にあると思います。

オーマイニュース(日本版)より

次の記事は以下。


この記事についたコメントは19件。

19 おばかなねらー 10/07 16:47
なになにこの一問一答のようなレス返しは?????????

あっそうかこうすればアクセス稼げるね

まとめて書いたほうが作業も一回ですむでしょうにwwここまでしてアクセスほしいとは

18 ハラボジ 10/03 21:42
老市民記者の豊田です。

2 朝鮮者さまへ、

経済自殺者数は3万2千人中8千人と言われています。健康上の理由の殆どが精神疾患(うつなど)によるものと推定されています。

17 ハラボジ 10/03 21:34
老市民記者の豊田です。

4 サブカだよさまへ、

仰るとおりこれは政治の問題だと思っています。自殺予防策の第一は精神科病院の敷居を低くすることだといわれています。そのためには先ず国民に精神疾患に関する正しい知識を持ってもらうことであると国も言っているのですが言うだけに終わっているのが現状です。

16 ハラボジ 10/03 21:24
老市民記者の豊田です。

6 のらいぬさまへ、

貴ご意見に賛成です。民主主義の下では情報は出来る限り開示されるべきだと思います。只一方的に開示しても受取る側にそれを消化する能力がないと偏見を助長することにもなりかねません。強力な普及・啓発運動と同時並行して実施するのが理想でしょう。報道のありかたについては機会が与えられれば別途述べたいと思っております。

15 ハラボジ 10/03 21:11
老市民記者の豊田です。

7 yonemuraさまへ

私の主張はこれから書いて行きますので又コメントをお願いします。

14 ハラボジ 10/03 21:07
老市民記者の豊田です。

8 松田さま

貴台のコメントには全て同感します。自然に「お大事に」と言える社会にすることが関係者の切なる願望です。松田さんのような方が国民の過半数を占めるようになると万歳ですが。詳しくはこれから書いて訴えていこうと思っています。

13 ハラボジ 10/03 20:48
老市民記者の豊田です。

11 と 12 の感情マークが(喜)になっていますが間違えて押してしまいました。大変失礼しました。それにしても(無印)があってもいいように思いますが。

12 ハラボジ 10/03 19:13
老市民記者の豊田です。

9 たろちゃさまへ

私は医者ではありませんが自律神経失調症は軽度の精神疾患で必ず治ると聞いています。これくらいで退職を勧められるというのはひどい話ですね。上司が精神疾患について余りにも無知だということでしょう。きちんと直して別の職場で再チャレンジされては如何でしょうか。

11 ハラボジ 10/03 18:58
この記事を書いた老市民記者の豊田(71歳)です。10月3日現在1578回のヒット数があり多くの方に関心を示していただき深謝します。一般の市民の方々に常識として知っていただきたいことが沢山あり編集部のご理解を得ながら続編を書いていこうと思っていますので引続きご支援をお願い申し上げます。

10 はんだごろごろさまへ

私も現役時代には経営サイドにいましたので仰ることはよく理解できます。
「うつ」は治りやすい病気ですがストレスが大敵です。病気の状態のまま緊張を強いられる職場で無理に仕事を続ければ治る病気も治らなくなります。

ご指摘のように社会のシステムが all or nothing となっています。
即ち突っ張りながら勤務を継続するか、さもなくば家でごろごろするかの二つの選択肢しかなく中間の受け皿の整備が急務と考えています。

単純作業をする小規模作業所のようなものはありますが収入も月1万円以下というのが現状でこれではとても生活出来ませんし第一ご本人のプライドが許さないでしょう。病気が治るまでは半分くらいの収入が確保できる仕事を提供できるシステムの構築が必要と考えます。そのためには世論の後押しが不可欠です。

そのためにも病気に対する国民の正しい理解が前提となるでしょう。関係者だけでなく広く一般の市民への普及啓発が急務であると訴える所以です。

10 ぱんだごろごろ 09/29 20:47
会社にうつ病の人がいる。もう5年にもなろうか。
「自分は病気ではないから」と言って責任ある仕事を
任せるように(仕事を回さないのはうつ病に対する差別だと)
周りに圧力をかけつつ、少しでも体調が悪くなると
平気で1週間や2週間は休職する。
そして期末の査定の時には「休職さえなければ、私の
生産性はむしろ周りの人間より高いでしょう。」と主張する。
このようなめちゃくちゃな主張は周りの人間の感情を逆なでし、
それがまた彼の職場環境を悪くし、病状も悪くなっている。

確かにうつ病は長く付き合わなければならない病気であるので
国からの医療費の補助をもってしても、失職したら最後
ワーキングプアまっしぐらだろう。うつ病で失職した人間が
簡単に正社員として再就職できるとも思えない。
とはいえ、うつ病に対して知識の無い人の集まる一般的な
職場でその面倒を見ろというのはかなり厳しいことだと思う。
会社としては解雇できることであればすぐにでも
解雇したいであろう。特に彼の場合は幼少時の両親の不仲が
原因であるということは診断書に書かれている。
会社は主因ではないだろう。それでも実際に会社が解雇に
出たときに、その辺の精神科医から「職場環境が悪くて
うつになった」という診断書が出たとしたら。
組合も黙っていないだろう。結局のところは現場の上司が
本人を何とか説得し、会社都合ということにするから
退職金もらってやめてくれないか?ということにするのが
一番の策であり、また、よく見るケースでもある。
会社が悪いわけでも無いのに不幸にもこのような欠陥社員を
引き当ててしまった場合、もっと簡単に首を切れる仕組みが
あってもよいのではないだろうか。

9 たろちゃ 09/29 18:32
自分の彼女がつい最近、病気が原因で会社を辞めました。
病名は自律神経失調症。
ここしばらくずっと仕事が忙しくて、ストレスが溜まったのか体調を崩して1ヶ月ほど微熱が続いたり腹痛を起こしたりしていました。
通常の内科に行っても特に異常なしで対症療法(熱冷ましなど)のみ。
症状から考えて精神的なものが大きいのではということで心療内科へ行ってみてもらいました。
その後会社に報告し、軽い自律神経失調症ではないかと思うという話をしたところ、「じゃあ9月で半期締めでキリがいいからそこで辞めるか」と言われたそうです。
精神的な病があるからという理由とは限らず、仕事がキツイのが無理ならという事なのかも知れませんが、世の中ってそういう会社が多いんだな、と改めて思いました。

8 松田 09/28 02:20
精神障害者の議論には2つの全く違う顔があります。それを同時に論じるとややこしいので
分けたほうがいいのではないでしょうか?

1つは精神障害であることを理由に犯罪を軽減される今の刑法

2つ目は精神障害者がひとくくりにされ、差別されていること

だと思います。1については、たまにメディアで報じられますが、2についてはメディアも詳
しく報じませんが、そのことが問題だと思います。メディアとしては、2つ目の問題を起こさ
ないために詳細な病状の説明をしたりしないのでしょうが、これは逆効果です。

反社会的で再犯制の高い精神病はこれとこれで、それ以外は病気が犯罪の引き金になることは
ほとんど無い!と詳しく述べるべきなのです。残念ながら、犯罪を引き起こしやすい精神病は存在します。

そして、残念ながらそういう精神病に罹患してしまった人は、地域全体でケアする方法を考える
べきです。風邪で例えてみましょう。風邪にかかった人は会社や学校に行くことで他人にうつし
てしまったり迷惑をかけるので学校に行きませんよね?そして、学校にいく代わりに病院に行って治療する。

「お前、風邪か?じゃぁ、学校来ないで病院いけ」という人に「差別的発言だ」と言う人はいません。
しかし、「お前、境界性人格障害か?、じゃぁ学校来ないで病院いけ」というと「差別発言だ!」と言われます。
要は感覚の問題だと思うんですが?

「本当に精神病患者を差別しない」社会とは、そういう時誰も「かわいそう」とも「ひどい」とも「うわ、
こっちくるな!」とも思わず、「お大事に」と言える社会だと思います。

まぁ、こういう事をいうと必ず「お前は精神病患者を病院に押し込めて出てこないようにさせるというのか!」
と反論を受けますが…

7 yonemura 09/28 00:38
よくわからないのですが、豊田 德治郎氏はいったい何をどうすべきだ、と主張しているのですか?

6 のらいぬ 09/27 21:50
論点がずれるのかもしれませんが、心の病やその他について、正しい知識や理解を広めようとするなら、

通院歴や病名を報道しない。

ということはやってはならないことだと思います。こういう事実の隠匿は正しい理解のためにいちばん悪影響を与えると思います。個別の事例で運用に差がでるのはあるとは思うけど、原理的には事実の隠蔽は民主主義のタブーです。これは「言葉狩り」でも同様だと思います。

記事の主旨とは違うかもしれませんが、一言。

5 かたつむり 09/27 21:39
精神病を患っているってだけで普通に社会生活を送っていたひとが無罪になれるのはおかしいと思うの。差別は良くないの。
殺人犯に対して弁護士が精神鑑定を申し入れるのは、「殺人犯=精神障害者」と主張している様で。気分が悪いの。
卒業式の会場で君が代反対とか叫んだり、横浜市議会議場で日の丸を引きずり下ろそうとした人は、普通の人と思考体系が違ってると思うけどけど、なぜか弁護士の人は精神鑑定にかけないの。不思議なの。

4 H坂F 09/27 20:27
今の総理大臣や官僚が一番本気で取り組まなければいけないのは、こういう問題ではないだろうか。自殺はよくないというのは簡単だが、防ぐ仕組み作りにも本気で取り掛からないといけない時代なのでしょうね。

2 朝鮮者 09/27 19:49
2006年6月15日に成案を見た「自殺対策基本法」も3万人を超す自殺者の異常な多さ(OECD諸国中第1位)を背景としており自殺者の4人中3人が精神疾患によるものと推定されています。・・・現在は韓国様がトップをお取りになられたようです、また自殺の原因で多いのは健康・経済上の理由のはずですが???

1 朝鮮者 09/27 19:47
浅原の弁護人のような糞の弁護士が、犯罪を起こしたのは精神疾患のためといって精神鑑定を申請するのもいわゆる偏見の原因だと思うよ。

「ドラえもんが何とかしてくれると思った」件もありますので個別に判断するしかないかと。

病気を理由に休職できる制度はかなり整備されてきていて、名前を知られた大手企業では復職にほぼ問題がない水準までは運用されているようです。体力のあるところで当たり前になればもう少し規模の小さな企業でもそれなりに適用されていくと思います。長い時間はかかるでしょうが。