ブックガイド(7)七帝柔道記

(2015年 08月 29日 「読書記録゛(どくしょきろぐ)」掲載)

七帝柔道記


現在、第二部が連載開始中

「七帝柔道」という寝技中心の柔道に憧れ、二浪の末、北海道大学に入学した。しかし、柔道部はかつて誇った栄光から遠ざかり、大会でも最下位を続けるどん底の状態だった。他の一般学生が恋に趣味に大学生活を満喫するなか、ひたすら寝技だけをこなす毎日。偏差値だけで生きてきた頭でっかちの少年たちが、プライドをずたずたに破壊され、「強さ」という新たな世界で己の限界に挑んでいく。悩み、苦しみ、悲しみ、泣き、そして笑う。唯一の支えは、共に闘う仲間たちだった。地獄のような極限の練習に耐えながら、少年たちは少しずつ青年へと成長していく―。(Amazonより)

 作者の増田氏は俺と同じ高校の出身で親近感があるのだが、高専柔道に情熱を燃やした井上靖の「北の海」を読んで大学で柔道をやるってところが、またしても俺と同じじゃないですかと。
 俺は、柔道ではなく少林寺拳法だったのだが、恋や遊びに背を向けて、なんで武道に向かうのですか。なんで武道に向かったのだろうか。そんな問いに答えてくれる作品だ。
 この作品読みながら、「そうなんだ、そうなんだ」とつぶやいて、何度も何度も頷いた。
 昭和50年代の大学体育会で武道をやってた人たちはぜひ読んでいただきたい。
七帝柔道記

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