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知られざる「知財検定1級 実技試験」

先日、知財検定1級に最終合格することが出来ました!

知財検定1級は受験者が少ないせいか、情報が非常に限られており、実技試験に至ってはほとんど知られていません。

そこで、実技試験について書きたいと思います。問題は2025年4月8日まで公開されるようですので、リンクを貼っておきます

問題を見ると分かりますが、問1~問5まであり、各問に3問ずつ小問があるため、合計15問の問題に解答します。

実技試験は筆記試験と口頭試問に分かれており、筆記試験では15問の問題に対して、「ある」「なし」で解答します。筆記試験は20分で解答しますので(回によって変動)、時間が限られています

口頭試問では15問の中から選ばれた5問につき、質疑応答が行われます。試験官より示された「ある」「なし」の立場から解答することになるので、自分の解答と違った場合にも、ここで間違いに気づけばその理由を説明すれば良いです。

口頭試問では理由付けがしっかりを説明出来れば次の問題に進みます。逆に言えば、理由付けがうまく説明出来なければ次の問題に進みません。

私は4問目で詰まってしまったのですが、試験官が気を利かせてくれて、4問目をパスして5問目を回答するように進めてくれました。以前受験した方から分からない問題はパスした方がいいとアドバイスを受けていたのですが、試験員から助け船を出してくれたのは助かりました。

無事に5問目に回答することができ、4問目に戻ってきたのですが、結局4問目に回答することが出来ず、そこで終了となりました。

筆記試験は15問中10問正解で約67%、口頭試問は5問中4問に回答したので80%で、両方を足して2で割ると約73%になります。実際の結果は70%でした。

計算方法が不明ですが、回答できた4問のうちの1問は最初は回答できず、ヒントをもらって正解にたどり着いたので、その分の減点があったのかもしれません。

いずれにしても数%の差ですので、概ね筆記試験は正解したかどうか、口頭試問は正解にたどり着けたかどうか、でほとんど決まると考えられます。

なお、回答出来なかった第4問は、特許法第41条の要件を答えるもので、時期的要件は回答し、客体的要件も回答出来たと思ったのですが、条文の文言と違うと言うことで正解に至りませんでした。

この問題ではアバウトな回答ではだめで、条文通りに回答しないと正解に至らなかったようです。この問題に関しては弁理士試験の口述試験のように条文を正確に言える練習が必要かもしれません。

以上ですが、参考になれば幸いです。

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