現代に蔓延るアヘン

インターネット、スマートフォンの普及により便利でスマートな社会になった。

しかし、それにより現代版のアヘンが蔓延ってしまっている。

それは、無料の娯楽だ。

今やさまざまなものが無料で見たり体験することができてしまう。

Youtubeにはじまり匿名掲示板やさまざまなニュース

ツイッター、インスタグラム、はたまたエロ動画まで。

以前、まんが村というマンガを無料で見られるサイトなんかもあったりした。もしかしたら、今も調べれば無料でマンガを読めるサイトなど見つかりそうだ。

他にも無料とまではいかないが、低額で動画を見ることができるNetflix等のサービスもたくさんある。

そういった無料の娯楽がアヘンの様に我々を支配してしまっている。

無料の娯楽の何が悪いかというと、自分の可処分時間が無意識のうちに奪われているということが大きい。

お金を払っていれば、そこに対して何かの見返りを求めるものだし、時間を使うという心の準備をすることができる。

しかし、無料だと心の準備をしないまま娯楽に入っていき、そのまま想定していた以上の(といっても準備をしていない以上想定も何もないが)時間を奪われてしまう。

また、低コストで娯楽を堪能できてしまうため、そこで満足してしまい、何も生み出さない時間ばかりを過ごしてしまう。

何かを生産したり、思考したりといった時間が奪われてしまうのだ。

アヘンよりタチが悪いのは、やはり無料ということである。

アヘンは高額なので、それを得るために労働するが、無料の場合それは最低限でいい。

少しの労働をし、あとは家で無料の娯楽を楽しむのである。

これでは、どんどん思考をしない人間になってしまう。

大事なのは、これに気づき自分の時間がどれほど無料の娯楽に使われてしまっているのかを可視化することだ。

一旦、自分の時間の使い方を書き出してみるといい。思ったより無料の娯楽に時間を使ってしまっているはずだ。

その時間を読書に変えたり、もしくは日記を書いてみるといい。

自分の頭の中が整理して、本来自分がやりたかったことに気づけるはずだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?