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まえばし心の旅036:年の暮れに

早いもので、「まえばし心の旅」は、今回が年内最後となる。みなさん、今年はどんなことがあったでしょうか。世界的には今年もコロナに振り回され、日本ではオリンピックにパラリンピック、そして岸田内閣発足や総選挙などの出来事が大きいでしょうか。

 私個人の大きなニュースは、やはり引越し。5月に地鎮祭を行った新居が完成し、12月10日に転居した。今までは、お稽古場と自宅が別だったが、この移転により、1箇所にまとまった。まだ住み始めて2週間も経っていないが、ほぼ荷物の整理も方がつき、徐々に体も慣れてきた。

 生まれてから、私が前橋のどこに住んでいたかを振り返ってみた。生まれた時は、日吉町の寿(ことぶき)マンション。その後、下細井の県営住宅に住みはじめ、私の記憶はそこから始まる。小学校5年生で日吉町に引っ越し、高校卒業までを過ごした。高校卒業後は27歳までほぼ前橋にいなかったが、前橋に戻ってきてからは、三俣町一丁目、日吉町4丁目、三俣町一丁目、日吉町2丁目、千代田町、日吉町4丁目とぐるぐるし、そして今回の転居で千代田町に落ち着いた。

 こうやって私の今までの住居の場所を見てみると、つくづく前橋のまちなかから離れたくないんだなということがわかる。物件を選ぶ時も、気になるのは日吉町や住吉町に城東町、そういった場所だった。そして今回、そのまちなかにお稽古場兼自宅を建てて、住み始めた。おそらく、あと40年くらいはここに住むのではないか。

 住み始めてみると、やはり便利だ。今までは飲みに出たら代行やタクシーを利用しなければならなかったが、今は徒歩で済む。一番近いお店だと、お店のドアが閉まりきる前に、家の敷地に入ることができる。夜だけない。スーパーでの買い物、元気21での行政手続き、会議やイベントへの参加など、ほぼ全てのことが歩いて数分の範囲で行うことができる。市役所も、徒歩圏内だ。また、友人知人が、ちょっと寄ってくれたりと、コミュニケーションにも良い。夜は人の声などが気になって眠れないかもと思ったが、寝室が道路から遠いこともあってか、まったく気にならず、ぐっすりと眠ることができる。改めて、まちなかの便利さを実感している。

 そして、もう一つは、「白井屋ホテル」や「ブルーボトルコーヒー」など、いま話題のスポットがある場所が「自分のまち」と捉えることができ、シビックプライドをもつこともできる。みなさんもぜひ、まちなかやその近くに住むことを考えていただきたい。

 さて、むーちゃんに頼まれて軽い気持ちで引き受けたこの「まえばし心の旅」。毎週文章を書くのは、けっこうしんどいが、あやふやだったことを調べたり、文章の表現を考えたりするのは楽しくもある。12月29日の番組がお休みということで、1回分お休みがいただけますが、来年1月5日に、またみなさんのお耳に立ち寄らせていただきます。

 来年、皆まさに素晴らしいことがたくさん起こり、素敵な一年になると信じております。

放送日:令和3年12月22日

音声データはこちらからお楽しみください。


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