ワイワイガヤガヤと鬼塚ムソウについて経過報告

先日の「ワイワイガヤガヤ特別編」でのことだった。

ライブタイトル「ロフトと企画とトーク」となっているがTIGETでは「トークと企画編」だった。
ちゃんとしてない。

開演直前に放たれた

「最初に何て言えば良いの?」

主催兼その日のOP MC担当、芸歴8年目・鬼塚ムソウ氏(確か31歳)の一言に
その場にいた全員の空気が一瞬凍った。

お客さんの前に向かう一言として最悪すぎる。
台本いらないって言ってたじゃないですか。
MCやりたいって言ったのは鬼塚さんですよ。

「俺(ワイガヤの)スタッフ全員からMCやるなって言われてるんだ!」

何故、嬉しそうにそんなことを…。

「大変ですね…」

徳原さんの同情の声を私は忘れない。

特別編終了時の出演者の面々
歴戦の猛者の顔をしている

ワイガヤPA担当のNチャンは会う度に私の愚痴を菩薩の様に受け入れ決まって「鬼塚さんとライブ作ってるの本当に凄いと思います」と優しい笑顔で遠い何処かへと視線を逸らし言ってくれる。こっち見てくれ。

先輩作家も「鬼さんだからねぇ」と笑って言う。
きっと鬼塚さんを知ってる人の殆どが鬼塚さんに対して思うところは同じなんだろ
う。

毎度、鬼塚さんの言葉は死角から飛び出す子供のように突飛なことが多い。

「俺の特技は初対面の人にも舐められることだからね!」
言葉通り初対面の後輩に舞台上で舐められていた。

「いや、MC出来るよ!」
まだちゃんとMC出来た舞台を見れてないです。

「女の人なんだ。まぁ良いや。あ、しっかりしてる人?俺しっかりしてないから」
去年、初対面の私に最初に言った言葉である。

その頃、まだ放送作家コースに通う経験も殆ど無いような私に鬼塚さんは
「座付きになってよ!」と事もなげに言った。
「俺も主催やり出してそんなだし、一緒に成長してけばいいじゃん」

好きな芸人は?とか、何で作家になったの?とか
テンプレの質問から始めもせず
そもそも性別すら気にせず、私の方が年上なことにも臆せず
(これが結構ネックになることが多い)
人見知り爆発させてる私に淡々と手伝って欲しい仕事内容を告げる。

変な人だ…と思った。
知り合って1年くらい経った現在も変な人という印象は変わっていない。

ある日の打合せで得意気に
「今後のワイガヤをどうするかパチプロに相談してきた!」と
謎の重大発表をしてくれた。
何でパチプロ。誰に相談してんだ。
「パチプロがやった方が良いって言ってたからやってみようと思う!」
パチプロも答えるな。相談受けるな。
「勝負師の言うことだから信用できると思うんだよね!」
ギャンブラーへの信頼が厚すぎる。作家とは。

1年の付き合いでさえそんなことが間々あるので最近慣れてきた。
あと私が鬼塚さんのことをどうこう言えるほどしっかりしている人間ではないので
まぁ、何だかんだ上手く言ってるとは思う。

毎月ワイガヤを順調に行えてるのは鬼塚さんの人徳や努力のお陰で
(勿論来てくださるお客さんや出演者、他のスタッフにも感謝しかない)
やりたかったライブの仕事に携われてるのは本当に有難い。
実情ライブは完売しようが赤字回避が関の山なのにスタッフにも毎回「少なくてごめん」とギャラ配ってくれてるのは本当に凄いと思う。
10時間以上の拘束、休憩時間トータル10分もない現場でボランティアになることが常識の世界と言えば凄さが伝わるだろうか。
(語弊生みそうだから注釈つけると、ちゃんと払ってくれるとこもあります。)

ワイガヤを自分達だけでやっていくことを決めた時の打合せだったと思う。
最初に決めたルールはお客さんが満足するライブであることを前提に、儲けに走らない、演者に還元する、でも赤字は出さない。
正直ただの無理ゲーである。
でも惰性で続けるなら趣味で良い。「仕事」としてやっていきたい。

「何とかなるよ。俺の嗅覚、本当スゴいから。」
主催が犬と同じ長所を主張してきます。
不安しかないんですけど。

その月、赤字が出たら私も身銭を切る覚悟だった。
半分以上が賭けみたいなライブは蓋を開ければ大盛況で幕を閉じ、ライブ終わりの喫煙所でハイタッチしたのを鮮明に覚えている。
慣れないスタッフ業務や取れない連携。反省点は決して少なくないライブだったけど、それは今も少しずつかもしれないけどライブを良くしていくための糧になっていると思う。

無理ゲーをこなしながら当初決めたルールは守られ、たぶん順調に進んでる、気がする。そうであって欲しい。
今の目標をクリアするための課題も多いけど何とかなるとパチプロ信者の主催が言うので。

残念ながら私は男に生まれなかったから、たまに関係を揶揄される事もあるけど
泥酔した私が鬼塚さんに送った記憶のないLINEでは脈絡もなく
「人として尊敬してますけど異性としては好きじゃないです」と
短時間に2度も送っている。
(私が男なら確実に言われてないので多分、揶揄されたことに腹が立って何故か本人に送ったと思われる)
ただでさえ深夜の酔っ払いウザ絡み連絡にも関わらず鬼塚さんは
「俺、結構モテるんだけど!」と反論していた。
そこじゃない。


今回こんな文章残した理由なんですけど

本日11月5日は鬼塚さん誕生日らしいです。

あんまり大っぴらに祝われるの好きじゃないと豪語してたのに
Twitterでめちゃくちゃアピールしています。

普段、業務連絡しか取らないのでおめでとうを伝えるのは憚るものがあり
折角なので日頃の感謝を文章にしてみました。

しかし読み返したら感謝とは?ってなったので
これを読んでくれた稀有な存在のアナタに祝うことを託します。

本日、そんな主催と素敵すぎる出演者のライブ開催されます。
お時間ある人は是非。














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