知らないと地獄!庭のプロが明かす外構予算がオーバーしてしまう本当の理由
こんにちは。施主の為の注文住宅コミュニティ【by Your Side】の「はじめ」です。
先日、LINEのコミュニティで外構費用が話題になっていました。
内容は?
「事前にきちんと外構予算を取っていたはずなのに、フタを開けると費用が50万・100万単位で足なかった」というもの。
そんなアホな(汗)
しかし、調べてみればみるほど各所で同じような声が(悲鳴ともいう)。
これは、けしからん!
ということで、「何故、外構予算がオーバーしてしまうのか?」を徹底調査することに。
ところが、外構というのは結構マニアックなカテゴリであるため、なかなか核心部分を突く情報に辿り着けなかったのですね…
そこで思い切って、あの方に取材することに
ズバリ、YouTubeやインスタでも有名な「庭ファン」さん。
誰もが認める外構のプロ中のプロ。
しかしながら、こんな駆け出しのコミュニティの取材なんて受けてくれるものなのか?
そんな不安を覚えながらもDMを送ることに…
コミュニティの趣旨をしっかり説明し、施主に有益な情報を発信したいとお伝えしたところ、何と!取材OKをいただくことが出来たのですね。
そこで今回は、
庭ファンさんに聞いた「外構予算はなぜ事前に予算を取っていたのに関わらず、高い確率でオーバーしてしまうのか?」
をお送りしたいと思います。
前置きが長くなりましたが、「外構予算ってどれぐらい取っておいた方が良いのか?」と疑問に思っている方は必見の内容です。
知るだけで予算オーバーの地獄に行く可能性が低くなりますよ。
では、参ります。
理由その①外構はハウスメーカーの営業マンの成績にあまり反映されない為、予算の多くを建物本単に使わせたがる傾向があるから
つまり、恣意的に外構の予算を小さくされてしまう傾向がある為、フタを開けたら足りないという事態に陥りやすいとのことなのですね。
もちろん、営業マンの全員が全員わざとそのように仕向けているとは言いません。
また別の見方をすると、単に営業マンは会社のマニュアルや教えに従い「皆さんこれぐらいですよ」と悪気なく伝えているだけなのかもしれません。
誰が悪いのか?恣意的か?は別にして、とにかくここで抑えておかなければならないのは、間違いなく「そういった傾向がある」という点です。
数々のハウスメーカー経由の外構案件をこなされてきた庭ファンさんも認めておられるのですから事実と言って差し支えないでしょう。
また、この傾向と併せて注意しておくべきなのが、ハウスメーカーがよく持ち出す「外構予算は建築費用の◯%」というもの。
ハウスメーカー側の思惑により導き出された数値であるかは別にして、ここにも注意しなければなりません。
というのも、これにより導き出された外構予算が適正なものであれば、いざ!という段階になって予算が足りずに泣く人はここまで多くないからです。
繰り返しになりますが、誰かの思惑によるかは別にして、まずはこのような傾向がある(ハウスメーカーに任せると外構予算を小さくされてしまう為、フタを開けると足りないという事態に陥りやすい)ということを認識しておいてください。
それだけで外構予算に関する見方がだいぶ変わると思います。
理由その②ハウスメーカーの営業マンは外構に詳しくない為、営業マンが出した予算が適正ではないことが多いから
何故、詳しくないかというと、外構業者に丸投げにするからです。
建物本体の場合は、施主と打ち合わせを重ね、細かな発注作業なども営業マンが行うところが多いですが外構は違います。
最初にザックリと予算を取って、あとは、ハウスメーカーが提携している業者を紹介するか、施主が自分で見つけてきた業者に任せるかだけなので、必然的に営業マンに知識や経験が溜まりにくいのですね。
また、理由①で述べた通り、外構を頑張ったとしても営業マンの評価には繋がりにくいのですから、能動的に知識や経験を得ようとする人も少ないのですね。
そんな人が決めた予算。本当に大丈夫でしょうか?
しかも、ほとんどの場合、どのような外構にしたいのか?が決まっていない段階で、とりあえずとばかりに予算だけを組みますよね。
建物の場合、「これとこれ、あれとあれ」をやるからこの値段というように見積りが決まるのに、何故か外構の場合は何も決まってないのに予算だけ先に決めさせられる。
(謎に、一式という形で)
しかも、それを組んでいるのは「素人に毛が生えた人(営業マン)」と「何も知らない素人(施主)」ですから、その予算はかなり精度が低いのではないでしょうか?
実際、庭ファンさん曰く、道路と建物の高低差が60センチ以上ある家の場合に最も予算と費用に乖離が生まれているらしく、そんなの営業マンだったら誰でも知っていそうな知識すらなく予算を組んでいることが、このお話からも伺い知れます。
確かに…
「外構は建物本体の○%の予算が相場です」
「皆さんそのようにされています」
「外構を考えるのはまだまだ先ですから、後でじっくり考えましょう」
このように伝えれば多くの施主は納得してくれるのですから、杓子定規にやってしまう気持ちも分かります。
理由その③素敵な外構事例を沢山見たことでやりたい事が沢山でてきてしまうから
これは説明いらないと思います。
Instagramなどで素敵な外構をされている方の事例を沢山見ることにより、あれもやりたい、これもやりたいとなり、結果、予算をオーバーしてしまうというものです。
しかしこれも予算を決めてしまう前に、きちんと営業マンが要望を聞き、過去の事例からこういった外構の場合はこれぐらいかかりますよ?など伝えておけば、避けられる部分も多くあるのではないでしょうか?
(少なくとも施主の外構に関する意識を変える作用はあるはず)
もちろん、施主側の「外構に関する情報収集が甘い」というのも原因の1つです。
(まだ間取りや外観、設備が決まっていない段階で外構のことなんて真剣に考えられない、という事情はあるものの。)
提案された外構予算で何ができて何ができないのか?を聞くことや事例の提示、自ら能動的に調べることなくスルーしてしまったのも事実なのですから、そこは施主側がもっと外構に目を配るべきですよね。
理由その④物価の高騰、円安により材料費が値上がりしてしまうから
こちらも説明不要ですよね。
ウッドショック、原油価格の高騰、アメリカのインフレ、円安などにより海外から仕入れる材料が値上がりし、当初立てていた予算をオーバーしてしまうというもの。
しかし、この点を庭ファンさんに伺ったところ、せいぜいこれらの影響は5%~10%ほどであるとのこと。
つまり、フタを開けてみたら50万・100万単位で予算をオーバーするパターンとは、そもそもの原因が異なるとのことでした。
あくまでも、予算オーバーの要素としては小さいということです。
以上。いかがでしたか?
お気持ち分かります(笑)
信頼している営業マンを疑いの目で見ましょう!
なんてことをアドバイスする方向性の記事になってしまうため、ここまで読まれた方は、「言っていることは分かるけど、何だかスッキリしない」というお気持ちになるのではないでしょうか?
ただ、目を逸らしてはいけないのは、事実として「事前にきちんと外構予算を取っていたのにフタを開けると費用が50万・100万単位で足りない」というトラブルが頻発している点です。
実際、外構予算を決める話し合いの際、その場を主導しているのはハウスメーカー側ですよね?
その話し合いにより確保したはずの外構予算が、後になって全然足りないという事態に陥るのは、やっぱり何かがオカシイのです。
それは、営業マン個人の思惑によりそうなったのか?はたまた会社サイドの思惑か、営業マンの無知の極みか?施主とハウスメーカーとの共謀によるものかは分かりませんが、いずれにしても言えるのは…
外構費用が足りない事態に陥った場合、泣くのは施主側ということです。
疑え!とは言いません。
ですが、ご存じの通り注文住宅はサバイバルな冒険です。
常にわたしたち施主側は、慎重にコトを進めなればならないのです。
では、この外構予算という1つの物語の「章」に対して、わたしたち施主側はどのようにアクションしていけば良いのでしょうか?
次回は、その辺りを【解決編】として(具体的にどうしたら良いか?)お送りいたします。
もちろん、次回も庭ファンさんから伺ったお話をもとにした内容になりますので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。
追伸:現在、lineのコミュニティを試験的に運用中
試験的ではあるのですが、現在LINEのオープンチャットというシステムを使って仮の形でコミュニティをオープンさせています。
なお、現在のメンバー数は400名超。
特に告知はしていなかったのですが、自動的に人が集まり今はほぼ常に満席の状態に。
気になる方は覗いてみて下さいね。
LINE版「注文住宅コミュニティ by Your Side」
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