いま世界的にAR・MR機器の開発ラッシュがすごいことになってるような気がするまとめ(Ver.3-A)

(初出:2020年12月28日(Ver.3-A))

Kura Technology "Gallium"
アメリカのベンチャーAR機器メーカー。視野角150° /解像度4K/ハンドトラッキング対応でハーフフレームのサングラスサイズのPC用ARデバイス。
Windows、Linux用APIを用意していて、Unreal EngingeでもUnityでも扱えるようにしているらしい。
実現、販売できたら革命が起きるのではないだろうか?
別途スタンドアローン利用もできるように有線接続の小型のコンピューターユニットも作っている模様(SnapDragon855採用/RAM8Gのユニットとの明記が公式サイトにあり。)

「本当にこのサイズ、形状のデバイスでこの性能の機器を実現できるのだろうか?」とにわかに信じがたい公表スペックではあるが、どうやらKuraの創業者はプロフィールによるとAI、ロボット工学、DIYロケット、光学系、Linuxカーネル開発、ブレインコンピューターインターフェイス等に手広く関わっており、自宅にアルゴンガスのボンベを持ち込んだり(アーク溶接かなにかをするつもりか?)、Hololens2やDNA鑑定機を分解して研究していたり、けっこうある意味「ヤバい」人物なようなので、"Gallium"の予定販売価格設定は12万円程度という情報も加味すると期待してもいいのではなないだろうか?というあくまで筆者の個人的見解。

CREAL
具体的な機器そのものの詳細スペックはまだ未公表。サングラス大サイズ、形状でハンドトラッキング対応で「可変焦点式の」ARグラスを2021年内に出すと言っている。
スイスの新興スタートアップメーカー。

Dream Glass
解像4K。視野角90° 。ヘッドマウントタイプ。Androidスマホ&タブレット/Appleのタブレット&デスクトップ&ノート/WindowsPC/Nintendo Swicth/PS4&PS5/XBoxに接続してARディスプレイデバイスとして機能するらしい。DJIのドローンの操縦にも対応しているとか。
価格が日本円で5万円台。
8000mAの外付けバッテリーが付属。連続使用可能時間5時間と明記されている。
Hololensに近い形状をしているがメガネをかけたままの使用が可能とのこと。

Tiltfive
アメリカの新興?企業。いちど別のAR系デバイスの開発支援を募っていたがポシャった経歴があるっぽい。
解像度1280x720。リフレッシュレート180Hz。視野角110° 。
片手のみの棒状の無線コントローラー付属。349ドル。
AR卓上ボードゲームに特化されたARデバイス。
専用のゲームボードをテーブルの上に置き、ボードの位置、サイズ等を検出して現実のテーブルの上に各種ゲームボードをAR表示する仕組みな模様。
WindowsPCやAndroidスマホ/タブレット接続して使用するタイプ。
サングラス型小型軽量路線。

ThirdEye "X2"
ニュージーランドのベンチャー?企業。
1280x720px解像度、視野角40° 、SnapDragonXR1搭載でRAM4G、内蔵ストレージ64GB、内蔵バッテリー1900mAの一体型スタンドアローンARデバイス。
大きさはサングラスとしては大きめ。スキー/スノボのゴーグルよりは小さい。
2019年に発売済みのデバイス。
主に製造業、建設関係、航空宇宙関係の設計、教育、医療関係で活用されており、エンターテイメント向けではないのでこのぐらいのスペックでも実用性には問題ないっぽい。

Mira
アメリカのメーカー。
スマホをヘッドマウントデバイスにはめ込んで、内側からスマホの画面をデバイスについたレンズに反射させて使うというデバイス。
これも上記のThirdEye社同様企業や現場系向けのものな模様...

AjnaLens "Ajunalite"
インド発のARベンチャー。
"AjnaLite"デバイス自体はヘッドマウントタイプの一体型スタンドアローンでPC接続も可能。一説にはUnityとSteamにも対応しているらしいがSteam対応というのは公式情報としては明記がないので正直わからない。
解像度1920x1080。視野角80° 。RAM2GB。ストレージが32GB程度だったと記憶しているが公式サイトからは詳細スペック情報が消えてしまった。
SDカードスロット内蔵。デバイス本体のみでは3DoF機。
日本円で約8万円。
ARデバイスではあるがレンズ部分に黒いカバーを装着することでVR機器としても機能する。
デバイスの透過ディスプレイレンズの部分がすごいデカい。鼻まで届くんじゃないだろうか?ぐらいある。
2019年内はアメリカのFinch社という「3DoFのVR・AR機器を6DoF化する両手コントローラーデバイス」を作っているメーカーと提携して、このコントローラーとセットの6DoF版"AjnaLite Plus"も販売していたが、finch社との提携関係が解消されてしまったようでPlus版の販売がなくなってしまっている。
軍事用のサングラスタイプの新機種を開発しており、こちらに力を入れているようで"AjnaLite"については公式サイト内の情報量が減少傾向。


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