最近中国のAR・MR開発ラッシュがヤバいと思うまとめ(メーカごとに個人的にいま追っている情報をまとめてみた自分用メモ)(Ver.2-B)

(初出:2020年12月27日(Ver.2-A))
(2020年12月28日 Ver.2-A から Ver.2-B へ追記・更新)

・NReal Light
 スマホ接続型。視野角52°。解像度1920x1080だがリフレッシュレート(ディスプレイの描画速度)が90HzなのでフルHDにしてはきれいな印象を個人的には受けた。
日本国内では携帯電話キャリアと提携している関係で対応しているスマホや機能に制限があるように宣伝されているが中国の本社公式ツイッターアカウント等では別のゲーミングスマホを推奨していたり、ユーザーレビューでも(日本側で"対応機種"とうたわれている以外のスマホの)機種での動作確認が取れた旨のレビューもいくつか散見される...

・MadGaze Glow Plus
 スマホ接続型ARグラス。視野角53° 。解像度フルHD(1920x1080)。
自分も全く知らなかったが過去に(この最新機種"Glow"のほかに)3機種ほどスマートグラスを開発・販売している実績のある、やはりこれも中国のAR機器メーカー。
NRealよりも先にハンドトラッキング/ハンドジェスチャーによる操作を実装していたり、企業としてはNRealよりもどうやら先輩なようでもあるのでなかなか期待できるのではないだろうか?と個人的には見ているのだが、対応スマホの要件として「Android DisplayPort」機能という特殊な機能が搭載必須とのことで、若干対応スマホのハードルが高め。かもしれない。
最終的にはAndroidスマホだけではなくてiPhoneやPS4、XBox、Nintendo Switch、WindowsPCにも対応していくつもりらしい...

・PhotonLens
 正確には"PhotonLens"社自体はイギリスの新規立ち上げスタートアップ(ベンチャー)企業で、中国の古参AR機器メーカー"Shadow Creator"との共同開発でARグラスを開発している模様。
解像度1080x1200。視野角不明。サングラス型の本体とは別体で、USB-Cケーブルで接続するコンピューターユニットとのセット販売をするらしい。
このコンピューターユニットがNintendo switchそっくりなかたちをしており、Switchで言うところのジョイコン的な部分をとりはずすとそのままサングラス型デバイス本体用の6DoFハンドコントローラーとして使用できると明記されている。
コンピューターユニットにはSnapDragon XR2搭載。8GBのRAMと128GBのストレージを搭載。

・Shadow Creator "Jimo"
その「老舗AR/スマートグラスメーカー」であるShadow Creator本体(2015年ぐらいから活動しているメーカーらしい。"Jimo"でAR/スマートグラス開発は3機種目?)も、自社側でNRealやMadgazeのような、見た目はほとんどサングラスと変わらないようなサイズ、形状であるのにもかかわらず6DoFのヘッドトラッキングとハンドトラッキングに対応し、なおかつサングラスのつるの部分に超小型バッテリーとプロセッサーユニットが内蔵されている「一体型・スタンドアローンの」AR(MR)グラスを開発しているらしい。
解像度1920x1080。視野角55° 。SnapDragon845搭載

・Rokid "Rokid Glass 2"
 視野角40° 。解像度1280x720?
スマホ接続型ではなく最初から対応機種が「PC、ディスプレイポートのあるAppleのモバイルデバイス」と明記している。
赤外線センサーで非接触で温度を測れる機能があり、いちはやく実際の空港などでのコロナウイルス対策に実用されていた模様。
(「あのお客さんはどうやらちょっと熱があるようだ」ということで隔離したり検査したり。といったことをやっていたそうで)

・Realmax Quan
サングラス型じゃなくて頭からかぶる「ヘッドマウントディスプレイ」な形状ではあるけど一体型のスタンドアローン機。
SnapDragon835で視野角119.5° 。解像度720p?(1280x720?)。
AR/VR両方対応??
クラウドファンディングで資金を募って目標額に達成してこれから発送される。というレベルな模様...

・0 Glasses "Real X"
 サングラス型。スマホに接続して使用するタイプ。スマホ側がUSB-C端子で"Android Display Port"機能に対応していることが必要。
視野角50° 。解像度1920x1080。サングラス型デバイスのフレームのカラーバリエーションあり。ハンドトラッキングによるジェスチャー操作対応とうたわれている。
2019年末から音沙汰がない...
2019年のCESに展示デモがあったそうだが3DoFですらなく単なるスマホの拡張ディスプレイとしてしか機能していたかったというレポートあり。
だがしかしスマホが4G波でAndroid DhisplayPort非対応のものだったせいだと信じたい(超個人所感)

・Ximmerse "Rhino X"
 なにげに2015年設立のメーカーらしい。一部HTCに技術協力していたこともある模様(公式サイト情報による)
キャノンが開発中?のMR機器"MReal"とマイクロソフトの"HoloLens"の中間みたいな形状。つまりはヘッドマウントタイプ。
完全一体型スタンドアローンAR/MR機。
解像度2560x1440(WQHD≒2K)、視野角左右横方向50°/上下方向57°。
ハンドジェスチャー操作可。片手6DoFコントローラーあり。
SnapDragon835搭載でRAM6GB/ストレージ64GB。
バッテリーが3680mA。

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